国の登録有形文化財【牧志邸(まきしてい)】
1923(大正12年)に牧志家11代当主宗保氏によって石垣島に建てられました。
この主屋は、元は石垣市字大川にあったものを1980年に現在地に移築したものです。
それから2007年(平成19年)12月5日に国の登録有形文化財に登録されました。
八重山の代表的な赤瓦建築様式。2021年時点で、築98年が経ちます。
家主であった牧志宗得(まきしそうとく)氏は医師で、
戦後初の石垣市長に当選し、3期10年半の市長を務めた人物。
石垣に水道を引く計画を持ち込んだ人物でもある。もともと病院兼自宅であったうちの住宅部分が牧志邸に当たり、現在の石垣やいま村の迎恩館は、その病院部分にあたる。
建築材は、柱や造作にキャーンギ(イヌマキ)やクルキ(琉球黒檀)材を用い、梁桁の軸組もイージョー(モッコク)、フクン(福木)など上質の島産材を使用している。
指物師、塗物師であった宗得氏の父、宗保(そうほ)氏による彫刻などが
巧みに施されている。全体の工法はくぎを用いない貫木式。
欄間(らんま)は、フナクイムシ(貝の仲間)に食わせた木材をスライスしたもの。
ぜひ、石垣やいま村へお越しの際は
各屋敷の特徴をみて、昔の人の暮らしを創造してみて下さい!(^^)!