事実で相手を納得させられますか?
暑い夏が恋しいです。皆様いかがお過ごしでしょうか?
本日も良い気づきがあったので記します。
突然ですが、
もし、二人の兄弟がいて、チョコのお菓子が3個あったらどうやって分けさせますか?
(※チョコは真っ二つには分けられないものとします!)
どちらかを説得しにかかりますか?それとも考えさせて納得のいく答えを出させますか?
多くの方は、
「お兄ちゃんだから我慢して、弟に一個多く渡してあげていい?」
とお兄ちゃんを説得にかかるのが大半ではないでしょうか・・・。
多くの長男・長女が親に説得されて説き伏せられてきたセリフではないでしょうか?
一方、次の場合はいかがでしょう。
「お兄ちゃんにも弟くんにも一個ずつあげる。」
「もう一つは誰にあげたらいい?」
「チョコを貰えば嬉しくなるし、逆に貰えなかったら残念な気持ちになる。」
「誰かにチョコをあげて嬉しくできるとしたら誰にあげるのが一番良いかな?」
このように言われたら2人の兄弟はどうするでしょうか?
例えば、「お父さんにあげる!」と言ったら
「お父さん仕事で疲れているからチョコを貰ったら嬉しくて元気になるかもね。」
と、二人の選択を誉めることもできます。また、
「お母さんにあげる!」と言った場合、
「お母さん、2人からもらったら嬉しいから、後で他のお菓子2人に買ってあげるね。」
と二人の行動を強化することもできます。
前者と後者は明らかに違いがあります。
それは、
前者が事実だけで問題解決をしようとして
後者は解釈で問題を共有している点です。
兄弟は二人(事実)
チョコは3つ(事実)
公平に分けられない(事実)
お兄ちゃんは弟より年上(事実)
お兄ちゃんの方がわがままを我慢できる(人によって差はありますが一般的には事実)
これらを組み立てたのが前者の例であり・・・
チョコを貰えたら嬉しいし、貰えなかったら残念な気持ちになる(解釈)
誰かにチョコをあげて嬉しくできるとしたら誰にあげるのが一番良いかな(解釈:誰かにあげて嬉しいかどうか感じるかはあげる人の捉え方次第‼︎)
お父さんは仕事で疲れている(解釈:疲れているとは限らないがこの場合はお母さんの解釈)
もらったらお父さんは元気になる(解釈)
と後者は全部解釈ベースで会話が進んでいることになります。
もし、後者の方で兄弟に接した場合
兄弟の納得度は前者の例に比べてどうでしょうか?
まず、決定権が自分達にあるということと
余った一個への”意味づけ”によってどういう選択をしても、自分達で考えた結果の行動なので納得度は高まります。
例えもし、自己中心的なお兄ちゃんがいたらどうでしょう?
「これはオレがもらう!」
解釈とはある人から見た、一つに視点を言葉にしているのでお兄ちゃんには
「もしそれをお兄ちゃんにあげたら、弟くんはどんな気持ちになるかな?」
(弟の視点でこの場合の結果を捉えてみる)
「先も言ったように、チョコを貰った人は嬉しいけど、貰えなかった人は残念な気持ちになるんだよ。」
「自分以外にもらって嬉しくしたい人は他にはいない?」
と伝えれば、自分の立場(=視点)だけで考えず、誰かに何かをあげて嬉しくさせる体験ができるのではないでしょうか?
ビジネスでも解釈ベースで話を進めると印象が変わります。
車の販売で、家族4人に2人乗りのスポーツカーと6人乗りのワゴンを勧める時を考えます。
事実ベースなら
「お客様はご家族でということなので6人乗りワゴン一択ですね!」
確かに人数比較でそうなることでも、解釈ベースなら
「どんな用途で使われますか?もし大人数で楽しくワイワイならワゴンですが、
もし、2台目とかで夫婦の至福の時を作りたいのであればスポーツカーをお勧めします」
後者は自分達の用途に合った車選びを自分達が決められるので、どちらを選んだとしても、決定権が自分達にあります。
前者は、人数という事実から店員が車を選んでいると言っても過言ではない状況で、
例え自分達が欲しいものであっても、決定したのが店員という”事実”が「検討します」と言って客離れをしているのではないでしょうか?
事実にどうやって意味づけをして解釈することができるかが、相手の納得度を左右する・・・そんな気づきを得た1日でした。
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