【BadBuddySeries】第6話感想 : vs 絶対に諦めない男【タイBLドラマ】
タイBLドラマBadBuddySeriesが好きすぎて記憶を失くしてもう一度楽しみたくなったので、気合いで記憶を失くし初見の心意気で感想を書き殴ろうという主旨のnoteです。正気です。
もはや感想ではなくネタバレ解説って感じですが、オタクは急には止まれないので進みます。
というわけで、今回は第6話。
この回無くして2人の物語は成立せず。
と、思うくらい個人的に重要な回だと思います。
心を通わせていく描写が美しいんじゃ…。
では、いざ。
以下記憶喪失になります。
※全力ネタバレ注意※
6話のストーリーのラストまで触れているので各自お気を付けくださいませ。
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屋上でPatとキスをした。
けれど、Pranはその場から立ち去ってしまった。
何も言わず、涙を流しながら。
6話はその直後から始まります。
扉を叩くPatには応じず、ベッドの上でただ1人遠くを見つめているPran。好きな人と気持ちが通じ合って幸せ!という感情は、その表情からは1ミクロンも感じられません。
今まさに横たわっているこの場所で「Inkが好きだ」とPatから聞かされたのも記憶に新しいというのに、突然ぶつけられた「友達じゃ嫌だ」という言葉と、互いに求め合ってしまった言い訳のしようもないキス。
混乱?後悔?持て余すほどのやり場のない気持ちを前に、Pranは固く心を閉ざしてしまいます。
翌朝のバス停完成記念の写真撮影でも、すぐそばに立っていてもPatが存在しないかのように、Pranは頑なに目を合わせようとはしません。
まるで全身で拒絶しているみたい。
腕を掴んで無理矢理こちらを向かせても、Pranは話すことなんかないの一点張り。口よりも雄弁なはずのPranの瞳には拒絶の色しか見えません。
あの夜のことをきちんと話したい、そこで終わりにはしたくないPatと、自分自身にブレーキを掛けて無かったことにしようとしているPranのすれ違いが辛い。
お互いを気にかけて、お互いをずっと見てるのに。
ここで流れている、OstのSecretのピアノアレンジ?がとても切なくて美しくて大好きです。お願いだからサウンドトラックアルバム出してほしい。
そんなある日、PranはあるものをWaiに託します。それは高校生の頃、貯金をして購入した大切なギターでした。
Patと友達のように同じバンドを組んで演奏した時の楽しさも、本番で最後まで演奏することすら出来ずに引き離されてしまった悲しみも、再会するまでずっとPatが持っていてくれた嬉しさも、全て一緒に見てきた思い出のギター。Patとの思い出そのものとも言えるこのギターは、ただ部屋にあるだけで、今のPranにとっては辛いのかもしれません。
Waiはなぜそうまでしてギターを遠ざける必要があるのかとPranに問いかけますが、Pranの答えからはギターの向こうにPatの存在が透けて見えます。
結果が見えているならやらない方がいい。
頑なにPatを拒む理由はここにあったんですね。
どうせ傷付く、誰かを傷付ける未来が待っているなら最初から踏み込むべきではない。
冷静で周りが見えているPranだからこそ、この先に何が待ち受けているのか分かってしまった。
前にも進めず、後ろにも戻れない。ある意味気持ちが届く前よりずっと辛いのかもしれないなあ。
そんな思いがPranにあるとは知らないPatはいよいよ痺れを切らしてPranの実家のインターホンを鳴らしますが、絶縁状態にある親同士の溝は深く、会うことも叶わないままに門前払いされてしまいます。
2階から思わず降りてくるほど心配していたのに、それでも母の前に出て行くことは出来ず、父親に連れられ名残惜しげに去って行くPatのことを物陰から見つめるPran。拒絶され続けるPatも、拒絶し続けなければならないPranも苦しいですね。
しかし苦しいからと言って簡単には引き下がってくれないのがPatという男。
Pranだってきっと、いくら諦めの悪いPatでも物理的に距離をおけば流石にどうにもならんやろとちょっと安心していたのではないでしょうか。建築学部主催の合宿ならば、数日間は平穏が約束される。そう思ったのではないでしょうか?
だがしかし。
目と目が合えば建築学部と抗争不可避な工学部生なのに、別に禁止されてないなら参加してもいいよな?とアウェイの合宿に単身乗り込んできたPat。
今まで全く人の気持ちに気付かなかったくせに、いざ自覚したら絶対に誤魔化されてくれない。無かったことにはしてくれない。地の果てまでも「俺と話せ!!!!!」と追いかけて来そうなPat。しみじみPranも厄介な男に惚れてしまったものです。
厄介で魅力的で、本当に厄介な男。
いざ合宿に参加したPatはお察しの通り、Pranのみならず周りを巻き込み掻き回しまくります。
これはうざい。
※褒め言葉です。
どのシーンで一時停止しても永遠にPranがブチギレており、お気持ちお察しいたします。
一向にPranと話すことを諦めないPatに、Waiたち建築学部生たちもいよいよイラつきが止まりません。にも関わらず、めちゃくちゃピリついて全員が声を荒げているそのテーブルに、
隙間空いてたんで失礼しまーす♡
と座るPat。いやメンタル鋼か?両隣の顔見た?
このままでは埒があかないと遂に悟ったPranは遂に自らがPatと話すと宣言します。紛れもなくPatの粘り勝ちです。
なんだー。Patは本当メンタル強いなあ。
全くこの仕打ち応えてなさそう。
と、ゴリゴリ押し進めるPatのやり方に笑っていた私ですが、次のシーンを見て、ああ全然気持ち分かってなかったし見えてなかったなと感じました。
確かにPatはメンタル強いけれど、それはイコール傷付いてないってことでは無かったんだなって。
日中のおちゃらけた雰囲気を微塵も感じさせない表情で、Pranと話をするため1人待つPat。
思えばPatはほんの少し前までPranを恋愛対象とは思っておらず、自分の気持ちにも確信が持てずにいたはず。
そんなPatにとって、涙に濡れるPranの瞳を見つめ、何度も言葉を飲み込みながらも「マイ」と答えたあの瞬間は、結果として相当な覚悟の一撃だったのではないかなあ。あの場で導き出した答えとは言え、言ってどうなるか分からないような、頭の悪い人ではないと思います。
今までの関係性は確実に終わる。
もう前に進む以外の道は無くなる。
それでも「友達がいい」とは言えなかったし、言いたくなかった。
その覚悟でもって踏み出した一歩を無かったことには絶対に出来ないですよね。
そしてあんなにも泣いていたPranのことを、見なかったことになんて出来るはずもない。
駆け付けたPranは勿論怒ります。
なぜ分からないんだ!いい加減にしろ!と。
けれど、Pranに拒絶され、針の筵のような扱いを受けていた筈のPatの第一声は、
「やっと話せた」
でした。少し笑顔を浮かべて。
Pranに無視され何の感情も向けられないより、例えそれが怒りであっても、Pranが真っ直ぐ自分を見て気持ちをぶつけてくれることの方がずっと嬉しかったのかもしれないな。
うう。この表情…。
上手くいかないなら始めない方がいいんだと自分に言い聞かせ抑えつけてきたPatへの気持ちは、Patのこんな些細な一言で簡単に溢れ出してしまう。
頭でどれだけ分かっていても、Pranの心は言うことを聞いてはくれません。
何を考えているのか教えろ、こんな状態は苦しいだけだと言うPatに、苦しいのは自分だけだと?と思わず答えてしまうPran。
5話からもうずっと、本当の思いは同じところにあるのに、どうしても手を取り合うことが出来ない2人がもどかしいです。
でもこのシーンの2人もとても美しいなあ。
6話は印象的なシーンが沢山あるけれど、この夜のビーチのシーンも本当に素敵。
真っ暗なビーチの中で、切なくもキラキラ光る瞳に釘付けになってしまう。改めて凄い2人です。
今にも泣き出しそうなほど苦しみに満ちた声で、頼むからもう俺に構わないでくれと言われてしまったPat。
これにはさすがのPatも…
諦め……
ない☆
あんなに悲しい顔で放っておいてくれと言われてしまったら益々放っておいてくれるはずがありません。
流石のPranもこの表情である。
合宿でだめならと更に物理的に距離を置こうと市場に向かうPranでしたが、犬並みの嗅覚を持つPatから結局逃げることは叶いませんでした。
なんならPatから逃げるつもりが結果的にPatと2人で遠出することになってしまうPran。
それはもはや日常を離れたデートですね!?
前日夜の切なさからのこの緩急こそBBS。
ワクワクさせる天才しかいない。
買い物リストを見ながら市場で買い出しをして、動かなくなってしまった車を押して泥まみれになり、泥を洗い流すために入った海ではしゃぎまくる2人。
2人だけならこんなに楽しそうなのになあ。
誰もいないビーチで、誰の視線も気にせずにいられる場所で、いつもより少しだけ素直になれた2人は話し始めます。
あの夜のことは話したくないというPranから、無理に話を聞き出そうとはしないPat。
話したくないのであれば、その話したくないという気持ちをちゃんとPranが話してさえくれたら、別にそれでよかったんですね。
ちくしょういい男だな。超好き。
親や学部を全て取っ払ったら、ただのPatとPranとしてなら互いをどう思うのか、2人は静かに話し続けます。色々な事が確かに今まであったけれど、まだ「好きだ」なんてとても言えない2人だけれど、それでも「嫌いじゃない」のだと。
あんなキスをした後なのに、出てくる質問が俺が嫌いか?なのはとても切ない。それくらい、嫌い合っていて当たり前だと思っていたんだなあ。でも本当は、お互い嫌いではなかった。
このシーンで初めて一個人として向き合えたように思います。親の問題と自分たちのことを一緒に考える必要はないんだと。
けれど、対立する以外の接し方を知らない2人です。少し嬉しくて、少し気恥ずかしくて、今更どう話せばいいのか分からない。
それならばと、ただ黙って並んで座る2人。
ふいに指が触れて、目を合わせて。
打ち寄せる波の音と、少しずつ重なっていく2人の心の動きがリンクしているように感じます。
なんて目でお互いを見るんだろう。
このビーチでしかこうしていられないことはとても切ないけれど、もし親同士の仲が良かったなら自分たちは…と視線を交わし、ありえないifの世界を思う姿はとても美しいです。
普段は騒がしい2人が見せる繊細な心の内を、劇的でなく、ただ静かに魅せるこのシーン本当にとても素敵。心が触れ合った瞬間を切り取ったみたい。
でもごめん、ひとつだけ。
波の音、でっっっか。笑
ビーチから戻った2人はわちゃっとしながらおじさんの家でプリンターインクを補充し、Canonのプリンターのインク充填の手間の少なさ、画質の良さについて教えてくれます。ナイス忖度。
次にプリンター買う時はCanonにしますね。
遂に訪れた合宿最後の夜。
くじ引きが毎度そう上手くいくはずもなく、Patは自分を敵視しているWaiと同室になってしまいます。
Pranを除いた建築学部の面々は、これまでのイラつきを晴らすべく好機とばかりにPatを襲おうとしますが、それを察したPatもまた、部屋で迎え撃つ準備をしている。
出会ってしまえば乱闘不可避な状況に手に汗握ってしまうけれど、そこは我らが学生代表Pranによって無事阻止されました。
Pranが「失恋した」と秘密を告白することで、全員の興味をPatからPranへと移したのです。
うう、めちゃくちゃPatのこと守るやん…。
失恋についての周りからの質問をいなしつつ、みんなが酔い潰れるの待ちで酒を肩越しに捨てるコミカルさ。
からの、ふと訪れた静寂にまだ辛いと独りごちる姿が切ない。未だ心は傷付いたままです。
酔い潰れた仲間たちを置いて、Patから借りたままのイヤホンを手に1人佇むPran。
そこへまたもPatが現れます。
Patの表情は今までになく真剣で、少し弱気で、まるでこれがラストチャンスだとでも言いたげに見える。実際そういう気持ちだったのかもしれない。ここでちゃんと捕まえなかったら二度とPranをもう捕まえられないと思っていたのかもしれません。
切実な思いを乗せたPatの真剣な表情を前に、いよいよPranは掴まれた腕を振り解くことが出来ませんでした。
2人きりでも頑なに本音を言ってくれないPranに、Patはある事実を打ち明けます。
Inkのことは、そういう「好き」ではなかったと。
それを聞いて、初めて揺らぐPranの表情。
部屋に泊めた夜、確かにInkが好きだと言ったくせに、Waiに怒り、泣いて、あんなキスまでした。
それでもPatの気持ちに確信が持てず、Pranは大混乱だったはずです。あのキスから伝わる熱は疑いようがなくても、Inkのことを好きだと言ったのもPat自身なのだから。
けれど遂に、Patの本当の思いを知ることが出来た。
Pranの瞳がイキイキと輝きはじめます。
こいつ、本当に俺のことが好きなのかと。
そんなPranを見てPatも笑います。
だって、やっとPranが元気になりました。
PatがInkのことを好きではないと知った途端、Pranが急に元気になって挑発して来たのです。
それはつまり、そういうことやん?ニッコリ
まだ「嫌いじゃない」を伝えるのが精一杯の2人は、相手に好きと言わせる勝負に出ます。
お前を落とすのなんて簡単だ。
跪いて愛を誓わせてやるよ。
先に好きになった方が負けだ、と。
こ、これでこそBadBuddy〜〜〜!!!!!!
世界一楽しい戦いの開幕だ〜〜〜!!!!!!
拳の大きさ、焼けた肌の色の違いにぎゅんぎゅんくる。
どうせ上手くいかないなら始めない方がいい。
そう思っていたはずのPranは遂に、この甘美な誘惑の前に陥落してしまいました。
この時を待ち望みすぎたわたくし、喜びのあまり法螺貝を吹き、ドコドコドコドコドコドコと太鼓を打ち鳴らす手がどうにも止められません。
しかし祭りはまだまだ終わりません。
それでは皆さんご一緒に、
あろい。(遺言)
スポンサーさんいいんですか!?
商品この使い方でよろしいんですか!?
と思ったけどまんまとタイから個人輸入したのでこの使い方正解だと思います。
1人で食べてもアロイでした。
別に寂しくなんかないですよ。ええ。
はー。Patくんの眉ピク込みですごいものを見た。
本当にありがとうございました。
ありがとう微笑みの国THAILAND。はぁ🙏
うっ、再放送にUP間に合わなかった…。
最後の海苔のターンが再放送でカットされていたために元気が出なかったせいだと思います。←
それにしてもBadBuddy、コミカルとシリアスの塩梅の絶妙さが神がかっている。
5話のあの切なく苦しいラストから、まさかこんなワクワクする展開になるとは流石に思わんて。
辛い展開を引き摺りすぎず、かと言って中身のない明るさだけがあるわけでもなく、そのバランスの良さでグイグイ続きを見てしまいます。
思えばPatはずっと諦めない男でした。
嫌がられようが喧嘩したくないからと部屋に忍び込み、連絡を断たれたら糸電話を部屋に投げ込み、会社のプレゼンを教えたり一緒にバス停考えたり、とにかく構いまくる人でした。
そんな無自覚時代のPatくんはひたすらに罪深き男でしたが、一度自覚してしまったが最後。もう逃げられそうにないですね、Pranくん。ニチャア
というわけで最高にワクワクさせられて6話が終わってしまいましたが、次回はニヤニヤしすぎて表情筋を鍛えられると名高い7話です!
まだ見たことないけど100回は見た大好きな回です。(?)
まだ屋上にも心を囚われたままなので、
屋上とビーチを反復横跳びしながら楽しみに待ちたいと思います。
ではまた次回。
なんか雑になっちゃったごめんなさーい!笑
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