【BadBuddySeries】第5話感想 : もう屋上に住民票を移したい。【タイBLドラマ】
タイBLドラマBadBuddySeriesが好きすぎて記憶を失くしてもう一度楽しみたくなったので、気合いで記憶を失くし初見の心意気で感想を書き殴ろうという主旨のnoteです。
これ感想じゃなくてネタバレ解説なのでは?と最近気付いたけどもう止まれないので進みます。笑
というわけで、今回は第5話。
歴史に残る神回。
では、いざ。
以下記憶喪失になります。
※全力ネタバレ注意※
5話のストーリーのラストまで触れているので各自お気を付けくださいませ。
Inkの事が好きだとPatがPranに告げた翌朝。
キッチンには何事もなかったかのように朝食の用意をして身支度を整えるPranの姿が。起床したPatは朝食を横から奪いコンデンスミルクまみれのトーストを口に咥えてそのまま部屋に居座りますが、講義があるPranは渋々先に部屋を出ることに。
数時間後、大学にいるPranから部屋で寛ぐPatに忘れ物を届けて欲しいと連絡が入ります。頼まれた通りに操作したPCの中には、高校時代に2人が一緒にバンドを組んだ頃の写真が保存されていました。懐かしい思い出たちを前に、思わず頬が緩むPat。
忘れ物を届けるため、呑気にPranのTシャツを着て建築学部棟を訪れるPat。殴り合いになるほど学部同士で対立していることをもう忘れてしまったのかお前は。この健康優良児め。
Pranの気持ちも知らずにまたも良い匂いだなと言いながらシャツに顔を埋めて嗅ぎまくるPatのことをいよいよもうフォロー出来ない…と思い始めた矢先、2人の前にInkが現れます。
他人のフリするんじゃなかったの?ラブラブなとこ見ちゃった!と嬉しそうに笑うInk。
そそくさとその場を後にするPran。
馬鹿なこと言うなよ!と反論するPat。
もしかして同じシップに乗ってます?とInkへの疑いを深める私(参加すな)
昨晩PatはまだInkに告白していないと言っていましたが、両頬を手で挟みゆらゆらと揺らしながら談笑する2人はとても良い雰囲気に見えます。近い将来2人が付き合う姿を見ることになるかもしれない。さっきまで良い匂いだなんだと言って絡みついていた癖に、立ち去るPranの寂しい背中にPatが気が付くことはありません。
PatはInkの自分に対する態度にもしかしたらチャンスがあるのではないかと考え、妹のPaに相談を持ち掛けます。なんだかんだで仲の良いこの兄妹、InkがPatに対して脈があるのかどうかを探るため、ある作戦を決行することに。
もしも相手が自分のことを意識しているのであれば、必ず何かしらの変化が見られるはず。そう言って、PaはいくつかのチェックをPatに試させます。
ポイント① 触れ合った時の動揺
ポイント② じっと見つめた時の反応
ポイント③ 恋人の有無を気にするか
清々しいほど全てに無反応な俺たちのInk。
靡く気配が1ミクロンもありません。
意地悪をしているのではなく本当にPatのことをなんとも思っていないInkの様子に思わず項垂れるPatとPaでしたが、それはそうと何故デートにPaもいるんだ。この兄妹、眉毛クイクイしながら合図送り合ったり変なところでポンコツだったりするところに遺伝子を感じて可愛い。
そんな時、Patはドラムスティックを注文した楽器店からの連絡を受け、PaとInkをカフェに残し楽器店へと向かいます。
先に言うけどここからのシーン狂おしいほど好き。
触れ合った手に動揺して手を離し、見つめ返されて思わず目を逸らし、Pranが楽しげに電話で話す相手が誰なのか探りを入れてしまうPat。
Paに言われてInkに試した「脈アリ」項目が、全て自分のPranへの態度に当て嵌まってしまう。ライバルであるはずのPranに。動揺するPatは立ち去ろうとしますが、目の前に立つPranを前に、脳裏にPaの声が響きます。
Inkには試せなかった最後のチェックポイント。
それは「自分の前でぎこちなくなるか」でした。
Pranに対して明らかにぎこちない態度になってしまう自分に気が付いたPatは、訝しげに見やるPranの横をすり抜けて足早に去っていきます。
もうこのPatの気付きのシーン、本当に好き。
1話から4話までの間、基本的に全体を通してPran視点で作られていたこともあり、Pranの秘めた思いを応援し、近付くPatとの距離にときめいて、切ない涙に一緒に泣いて、完全にPranに感情移入しながら見ていました。
だからこそ、私がこれまでPatに感情移入することはほぼありませんでした。だって、4話までのPatは元気でやんちゃで無神経でお節介だけど、なんだかちょっぴりヒーローのようにも描かれていたからです。彼はあくまでもPranが恋をする相手であり、共感する対象ではなかった。
けれどこの気付きのシーンを経て、整理のつかない自分の感情に悩み、葛藤し、これまで通りではいられなくなってしまったPat。そんなの否が応でも共感してしまいます。
あくまでもPatの目に映るPranとして描かれているからなのかは分かりませんが、このシーンのPranからはPatへの気持ちが見えません。
もしかしたらふいに重なった手に、注がれる視線にPranだって動揺していたかもしれないけれど、この瞬間Patから見えているPranは、大好きなものに瞳を輝かせる、キラキラとした横顔です。
見ている私もこのPranの横顔にどきっとしました。あれ?いつからPranこんなにキラキラしてた?と。
Patは間違いなく今までと違う感情をPranに抱いている。というより抱いていることに気付かされてしまった。4話まで見えていなかったものが急にPatの視界の中で鮮やかに色付き、キラキラと輝き出してしまった。
Pranの横顔を見つめながら無意識のうちにほんの少しだけ上がるPatの口角が好きすぎてつらいのです。Patの心情の変化を感じさせる、静かにひたひたと満ちていくようなBGMも天才…。
この瞬間Pranに対して生まれてしまった感情がなんなのか分からず、戸惑いのままに迎えるPatご乱心のターン、正直申し上げて三度の飯より大好きです。
帰宅したPranは、自分の部屋のコンデンスミルクのチューブが空になっていることに気が付きます。
Patを泊めて部屋に置いていったあの朝、恐らくPatは勝手に追いトーストおよび追い練乳でもしたのでしょう。全くなんてやつだ。この健康優良児め。
そして空のチューブに貼られた付箋には、
「新しいのを買ってくる」の文字が。
Patからの小さな約束。
こんな些細なものでも嬉しそうに笑顔を浮かべてスケッチまでしてしまうPran。嬉しかったものとか心に留めておきたいもの、今までもスケッチに描いたりしてたのかな。Patに返してもらったギターやイケメンピックもかつてスケッチしていたらどうしようと思うと健気すぎて全私が大号泣待ったなしだというのに、ここで更に切ない事実が発覚します。
実は楽器店でPatと偶然遭遇する前に、カフェで2人で過ごすPatとInkを見てしまっていたPran。Paが着く前に2人きりだった瞬間をたまたま間が悪く目撃してしまったのでしょうが、Pranにとってその姿は紛れもなくデートに見えていたはず。遂に2人は付き合い始めたのかな…そう思いながら気付かれぬように立ち去ったのかもしれません。
Patが残した付箋のスケッチを描きながら、ふとその光景を思い出して我に返るPran。
なにやってんだろ…とでも言いたげにむぐむぐパン食べてるとこ、切な可愛すぎて世界に怒りすら芽生えます。もっとPranに優しくあれよ世界。
PatはPatで、あの日の自分がPranに感じた気持ちに説明が付かずに悶々とする日々。
Kornのアドバイスを受けて自分がPranに対して嫉妬心を抱くのかを試してみるも、女子とのツーショットは平気なのに親友のWaiとの親しげな姿にはイライラが止まりません。
余談ですが私は女子とのツーショットにも普通に嫉妬したので詳細を教えなさいPranくん。
一向に答えを弾き出せないPatは思い悩みながら、高校時代のPranとの記憶に想いを馳せます。
ライバルとして対立するばかりだったはずの2人がまるでただの友達のように過ごした、ささやかで、穏やかで、大切な時間を。
木漏れ日が差し込む校庭。
そこには「運命の2人」をテーマに曲を作りたいと語るPranと、それを楽しそうに覗き込むPatの姿がありました。
実は2人には高校時代、クリスマスの演奏会で披露する曲を一緒に作った過去があったのです。
いや待ってそんなん聞いてない。
エモすぎて死んでしまいます待って。
Patの言葉にインスピレーションを受けたPranが楽曲へのイメージをどんどん膨らませていくのを見ていると、なんだか3話のバス停のことを思い出してしまいます。あの時のPatも、湧き出すアイデアを次々口にするPranの顔を凄く嬉しそうに見ていたなあ。
Patは、Pranが何かに夢中になっている姿を見ているのが好きなのかもしれない。いつも自分の前では仏頂面してばかりのPranが、楽しそうに笑っている。それを見ているだけで思わず嬉しくなるのかもしれないですね。
そこにあった気持ちが恋でも恋じゃなくても、無意識に大切に、心地よく感じていたんじゃないかな。
このシーンを見ているとなんだかそう思えます。
本当に、優しい光に包まれた2人が美しくて。
いがみあってばかりだったわけではなくて、全部取っ払ってただのPatとPranでいられた時間が確かにあって、そこでだけは2人はこんな風に話したり過ごしたり出来たんだなあ…。
幼い2人があまりにも儚く尊いので、もうこのままレジンに封入してしまいたいくらいです。
ていうかもうあのノート絶対Pranの宝物入れに入ってるよ。見たもん。絶対入ってるわ。うう。
遂に迎えた学内音楽祭、フレッシーデー当日。
本番前に少しだけ話す時間があったのに、いつもの調子が出ないPatとPranは大したことを話せないまま、警戒するWaiに話を遮られてしまいます。
気兼ねなくPranの部屋に泊まり、母親に気に入られて、実家に迎え入れられ、1番の親友としていつだってPranと笑い合っているWai。
寮の中でなら、人目のないところでなら親しく話せるのに、一歩外に出てしまえば声を掛けることすらままならない自分。
Patの心の中で、次第にやるせない気持ちが高まっていくのが手に取るように分かります。
工学部が出番を終え、ステージに立つPranら建築学部をInkと並んで客席から見ているPat。
ステージに立つPranは言います。
今日演奏するのは、
僕が高校時代の、友達と作った曲です。
Pranたちが演奏し始めたのは、あの日PatとPranが2人で一緒に作った曲でした。もうイントロからきらめきで泣ける。
僕らの関係は友達?それ以上?
ただの友達ならこんな事しないよ
Pranの澄んだ歌声で紡がれるもどかしいラブソングを聴きながら、かつての自分たちに想いを馳せてそっと笑みを浮かべるPat。
そして、どう見てもPatに向かって歌っているように見えるPran。これまでずっと見てきた切なさに満ちた表情とは打って変わって、笑顔で。
Pranは、どんな気持ちでこの曲をステージから歌っていたんだろう。もう付き合い始めたのかもしれない2人が見ている前で、恋の終わりを覚悟しながら、Patへ感じる「好き」の全てを歌に乗せていたのかもしれない。それがあの笑顔なんだとしたら、あまりに切なくて考えただけで泣いてしまいそう。
あの頃Patとそうしたように、隣に立つWaiに微笑み掛けるPran。それを見て、Patの表情は一変します。
高校時代、Pranの母に阻まれ自分たちは最後まで演奏することすら出来なかった。けれどPranが笑顔を向けるその場所は、確かに自分の居場所だった。
なんでお前がそこに、Pranの横に立ってるんだ。
これは「俺たちの曲」なのに。
燻る思いが眼差しから聞こえてくるかのよう。
それ以上もう見ていられないPatは、演奏終了とともにその場を立ち去ります。
心配して探しに来たInkに、Patはついに気持ちを伝えます。ずっと前から好きだったと。
告白されたにも関わらず、InkはそれがPatの真意ではないことを誰よりも分かっていました。「嫌われるのが怖くて今まで告白出来なかったのなら、今告白出来ているのはどうして?ただ吐き出してるだけみたい」重くならないように冗談を交えながら、無理に聞き出すわけでもなく、Patが本当の自分の気持ちと向き合えるようそっと背中を押すInk。
もし告白が本気だったとしても答えは「No」よ!って笑うInk、あまりにも素敵な人すぎる。
初登場時に「うわ出た邪魔するポジの女子~~!!」と思っていたことを心の底から謝罪したいです。土下座。いやもう土下寝。
あと、見た人の数だけ答えはあると思うので怒らないで聞いて欲しいんですけれども、私はやっぱりPatは確かにInkに恋をしていたと思っています。楽しい気持ちだけのささやかな可愛い恋だったかもしれないけれど、それでも確かに好きだったと思うなあ。この子と付き合えたら楽しそうだな、付き合いたいな、久々に会ってもやっぱいいなってPatが思った相手がInkであって欲しいです。
楽しい恋、終わっても悲しくない恋、自分を見失うことなんて無かった恋をしてきたPatが、楽しいだけじゃないのに絶対に終わらせたくない恋をこれから知るのだと思うと良すぎて目眩がします。
もうこのシナリオ書いた人天才?って最低でも5分に1回は言いたい。ありがとう天才。
フレッシーデーの勝者はPranら建築学部。
祝勝会をするPranたちと同じく、いつもの居酒屋にPatら工学部もやってきます。
敗者である工学部の面々を煽るWai、挑発にすぐ乗ってしまうKornは一触即発のムードになりますが、そんなことよりもいつもと違う雰囲気を纏ったPatが気になるPran。
物言いたげな視線を向けてくるのにいつになく静かなPatはそのまま店を去っていきます。
それはそうと、流石に今日はこの店に建築学部飲みに来てるかもなって思わんかった??本当に生活圏にこの店しか飲むとこないの??あとパイナップルのシャツに夕暮れシャツと同じ波動感じるんですけど??などと無粋なことを言ってはいけません。すみませんでした。
でもここを逃すともうふざけたことはとても口に出来ないのでお許しください。
寮の前、紙袋を携えてPranの帰りを待つPat。
次々更新されるSNSでの楽しそうな様子に募るイライラを、なんとか鎮めよう、冷静であろうとしているのが分かります。
けれどそんなPatの燻る心に、Waiに連れられてようやく帰ってきたPranの姿が火を付けてしまう。
またコイツと一緒なのか。
Patの腹の中でぐるぐると渦巻いていた思いが遂に煮えたぎり、決壊してしまいます。
こっちに来いよ。
こいつなんかより、俺の方がずっと。
俺たちの関係をなぜ言ったらだめなんだ!
焼け付くような眼差しでPranを睨みながら、怒りや嫉妬、焦燥に我を忘れて言い募るPat。
PranにはPatの怒りの理由が分かりません。Patが何を考えているのかは分からないけれど、大切な思い出の曲を「あんな歌」と言われたことに傷付いた表情を見せたのが明らかで苦しい。
大切な曲だから歌いたかったPran。
大切な曲だから歌って欲しくなかったPat。
2人があの曲を特別で大切に思っている気持ちは変わらないのに、傷つけ合ってしまう姿がとても辛いです。
Waiを演じたJimmyくんももちろんですが、このシーンのOhmくんとNanonくんが見せる緊迫感、迫力、危うさ、傷付いた繊細な心の内、その全てがあまりにも圧倒的で息を詰めて見てしまう。
胸倉を掴み、怒鳴り合い、全幅の信頼のもと演技力でぶつかり合える2人でなければ、このシーンは見られなかったと思います。
瞳だけでこんなに語り合える2人がキャスティングされた奇跡に感謝しかありません。
Pranに突き飛ばされ、1人その場に残されたことで、ようやく落ち着きを取り戻すPat。
自分は一体何やってるんだと興奮を鎮めるように吐き出した吐息には後悔が滲んでいます。
渡せなかった紙袋の中には、あの日買ってくると約束した練乳が。
Pat自身まだ自分の気持ちがなんなのかは分かってはいないけれど、ただPranといつもの通り話したかったのかもしれません。
答えが見つかるかどうかも、いつも通りキャンキャン言い合うことになるだけかも分からないけれど、それでもただPranと話したくて帰りを待っていたんじゃないかな。
ただ渡せたらそれでよかったのにね。
未だかつてこんなに切ない忖度シーンがあったでしょうか。5話冒頭の何気ないシーンからずっと焦点が当てられてきたこのアイテムが、まさかここまで切なさを呼び起こすことになるとは。
タイに行ったら絶対買うって固く誓った。
頭を冷やそうとPatが向かった屋上には、1人ぽつりと佇むPranがいました。
出て行こうとするのを立ち塞がって引き止め、PatはPranと向き合い話し始めます。
自分たちにとって大切なあの歌をなぜ歌ったのか。他の奴と歌われるのは嫌なんだと。
あの晩Inkのことが好きだと言ったその口で、勘違いしたくなるような言葉を告げてくるPat。
俺たちは友達ですらないのになぜそんなことを言うんだと答えるPranの怒りはもっともです。これ以上期待させないでくれって思うよね。
近くにいたら好きになるばかりだって、もう痛いくらい分かっているのに。
けれど、Patは口を止めてはくれません。
お前が目の前からいなくなって最高だった。
もう競わなくていいし、意識しなくていい。
ライバルが消えて気楽にやれた。
でも、死ぬほど寂しかったんだと。
自分の気持ちがなんなのかまだ答えを見つけられていないくせに、心のままに紡がれるPatの言葉はPranを揺さぶり続けます。
もうPatとPranの目が。
目に映る感情が物凄くて。
この辺りから息出来なかった。
Patは言います。遂に核心をつく言葉を。
俺たちの今の関係ってなんなんだ?
もし敵じゃないなら、友達になれるのか?
なぜ?友達がいいのか?
質問に質問で答え、涙を流し、Patの答えを祈るような瞳で待つPran。
何度も言葉を飲み込み、唇を震わせながらPatが出した答えは、
マイ (違う)
でした。もう無理。泣く。
2人の表情交互に映すの天才すぎる。
お願い、友達になりたいって言わないでと祈りながら見ていたけれど、この甘く掠れたような、絞り出すような「……マイ」がPatからこぼれ落ちた瞬間、もう勝手に涙が。
堪らなさすぎてタイドラマ史上ナンバーワン「マイ」と勝手に認定しました。こんな最高な否定がこの世にあっていいんでしょうか。
日本語で「違う」でも、英語で「No」でもなく、タイ語の「マイ」という響きだからこそこんなにも心に突き刺さったような気がしました。
1話から3話くらいまではずっと、この2人親のことが無ければ友達だったのかもしれないな、友達になりたかったのかな、なんて思ったりしたけれど、そもそも友達になんてなれない2人だったんだとようやく分かりました。
その感情がなんであれ、強烈に意識しすぎたからこそお互いがもうずっと特別で、友達の枠に収めることなんてとっくの昔に出来なくなってしまっていたんだなって。
もう、ここからは何を言えばいいか分かりません。
言葉もなくお互いに歩み寄り、手を回すことも出来ないまま唇をぶつけて、頭を掴み、首筋に縋り、吐息を分け合うように、狂おしいくらいに。
相手が欲しいという強烈な思いに魅せられ、文字通り息をするのを忘れてしまうほどの衝撃でした。
こんなに辛くて、痛くて、愛おしくて、泣けるキスシーン、私は今まで見たことがありません。
楽器店で見つけてしまった自分の気持ちに戸惑い、ずっとその答えを探し続けたPatにとって、まさにこのキスは答えでした。
泣いているPranの頬を優しく撫でる指が愛でなければなんなんだと思えるほど、遂に答えを見つけたPatは満ち足りた愛おしげな笑みを浮かべています。
けれどこのキスは同時に、Pranにとってもまた夢にまで見たキスだったはずです。焦がれて、諦めて、期待して、そしてまた諦めたものだったのだから。
その筈なのに、Pranは今までで1番悲しい顔で、何の言葉も残さず去っていってしまう。
一体どうして?
確かに思いが通じ合ったと思ったのに。
さっきまでの熱が嘘のように静まり返る屋上に、残されたPatもまた、呆然として立ち尽くすのでした。
ここで、5話はおしまい。
もう衝撃。衝撃しかない。
このエピソード伝説すぎる。
書いてみて改めて思いましたが、この内容が全部1話に詰め込まれているの?と驚くほどの内容の濃さ。
演技、脚本、展開、演出、劇伴、全てが完璧。
また、OhmNanonのケミストリーが大爆発した回でもありました。なんなのこの2人。良すぎて怖い。表現出来ない感情なんて2人には存在しないのではないかと思うほど圧倒的。
PatもPranもそこに生きているようでした。
いや、確かに生きていました。
あまりにも全てが神がかりすぎてて、自分でもビックリするほどあっさり書けなかったことに関しては本当にごめんなさい。
なんならあっさりどころかラーメン二郎くらいこってりしたけどこの5話は仕方ないのです。
だって伝説なんだもの。
とにかくこの先一生感動し続けるであろう作品に出会えたことに心から感謝したいです。
何度見てもそう感じる、史上最高のエピソード。
はー最高。最高ですねBBS。
信じられないほど大好き。はー。
噛み締め。
というわけで、本日はここまで!
今回も長々としたnoteを最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。
次回6話、なんだか予告だけで最高が約束されているので早く見たくてたまりません。
何が待ち受けているのか分かりませんが、なんとなく味付け海苔を用意して見たいなと思います。
別に理由はないけど味付け海苔があるとより楽しめる気がします。いや理由はないけど。
あ、ちょっとすいません。
屋上行ってきますね。
日課なのですいません。
では。
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