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“残念”なオンライン勉強会を回避する3つの心得

こんにちは、デザイナーの若林です。
「オンライン勉強会」という言葉を聞いて皆さんはどんな印象を持つでしょうか?在宅環境が板に付き、いつからか増え出した勉強会やウェビナーの嵐。
自分はデザイナーとして広告クリエイティブに関する勉強会やワークショップを実施している側でもあります。そこで最も避けたいこと、それは“残念”な勉強会で相手の時間を奪ってしまうことです。
今回はそんな悲劇を回避するための3つの心得をご紹介します。

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「何」を「どのように」聞きたいか把握する
参加者の属性を絞る
進行をもたつかせない導線


「何」を「どのように」聞きたいか把握する


参加者が聞きたいこと、それをどのように提示されれば飲み込みやすいかなど事前に知っておくことで当日の満足度は大きく変化します。この調整なくして開催してしまう勉強会は以下のような結果に陥りがちです。

・知っている知識を聞かされる
・抽象的な話でピンとこない
・リテラシーが合わない

オンラインで開催する勉強会は求められている情報を共有するだけに留まらず、参加者と意見交換やコミュニケーションを取る貴重な場にもなってきています。しかし様々な相手に対して開催するにつれ形骸化していき、「用意したものを再放送する場」になってしまうと途端に勉強会は“残念”な方向に近づいていきます。
テーマや共有する情報は毎回同じであっても、それを誰が聞きにくるのかによって仕上げのチューニングが必要です。大枠のテーマを聞いて集まった参加者が、その中でも特に「何」に注目しているか。そしてその情報を「どのように」伝えてもらえれば身になりやすいか。例えば広告効果を上げるためのクリエイティブTIPSを求めているとして、ブランドリフトか獲得のどちらをより重視しているのかを把握するだけでも話す内容は変化します。その情報を相手のリテラシーレベルに合わせて噛み砕いて説明することで初めて「伝えた」ではなく「伝わった」ことになります。


参加者の属性を絞る

参加者の属性とは、例えばどんな職種の人間であるか、テーマに関するリテラシーレベルがどれくらいか、などです。例えばこれがデザイナーとマーケター、代理店、それぞれのリテラシーレベルが初心者から上級者など多岐に渡ると、先ほど説明した「何」を「どのように」聞きたいかが複数発生し、結果的に一部の参加者にとっては時間の無駄になってしまうことがあります。勉強会の密度を高めるためにも、取り扱う情報を明確に求めている参加者のみに絞って開催することが重要です。


進行をもたつかせない導線

これはオンラインに特化した工夫ですが、Zoom等で開催する場合あらかじめ整備しておくとスムーズに進行できる導線をいくつかご紹介します。
オンライン勉強会の難しいところは「インタラクティブなやりとりが損なわれやすい点」です。スピーカーの話を一方的に聞いて最後に質疑応答、というシンプルなスタイルだけでなく、参加者とのコミュニケーションも重視する場合は整備すべき導線が主に3つあります。

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1. 反応・質問タイミングの設置とハードル下げ
2. 大人数ならば部屋を分ける
3. ミュートにするタイミングをアナウンス

1.反応・質問タイミングの設置とハードル下げについては最も重要と言えます。
反応がない勉強会は相手の需要に応えられているかを確認しづらく、逆に参加者としてもオンライン環境で会話に割って入りづらい状況にあります。こういった状況を避けるために、

・コメント欄で随時質問や感想を受け付ける
・簡単なクイズ等で参加者が気軽に反応できる起点を作る
・質疑応答ではきっかけにしやすいようなお題パネルを準備する

上記の工夫を加えると「参加者が気軽に反応できる導線」が整い、一方的でないコミュニケーションを取りやすくなります。

2.大人数ならば部屋を分ける、これについては参加者の人数や勉強会の内容によりますが、特にワークショップのような「交流する機会」としても機能する場合は「ブレイクアウトルーム」機能(※Zoomの場合)を使って参加者を分散させます。このとき各部屋にファシリテーションを入れて会話を促すようにしましょう。

3.ミュートにするタイミングをアナウンス、これについてはまず冒頭のスライドに一枚注意書きを入れることをお勧めします。参加者が気づかぬうちにマイクを入れていることで雑音が入り、進行に支障が出ることもあります。このタイミングで1.反応・質問タイミングの設置とハードル下げで紹介した「コメント欄に随時質問をお願いします」等の案内もまとめると参加者は初めのうちに参加ルールが把握できます。


まとめ

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他にも、資料をどう見せるかなど工夫できる点は多くありますが、今回はこの3点をオンライン勉強会導入の要としてご紹介しました。
これから開催を検討している方も、すでに何度か開催している方も、このポイントを見直すことでぜひ“残念”な勉強会を回避してみてください。


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