再会した彼は予想外のポジションへ登りつめていた⑥
6 アドラー王の記憶
アドラーは、困惑した、
「王、あの男を信用してはなりません。あやつらは、ただ快楽にのみ身を委ねる、人の皮を被った悪魔です。決して彼らを信じてはならない」
「……それは、どういう事だ? ルイ、なぜお前があの者達を知っているんだ?」
「あの男は、信用出来ない。奴は、奴らは悪魔だ……。奴らは、悪人です。王がかかわるべき人間ではない。必ず、なにか裏があります。決して信用しないでください。あの男は、悪魔だ」
仄暗い瞳で憎々し気に、だが淡々と話すルイーサに