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今更ですが……生成AIに何を指示すればよいの?ーー効果的な指示をAIに生成してもらおう!

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こんにちは!贈り物のように素晴らしいあなたにお会いできて嬉しく思います。株式会社yahDory(ヤードリー)のtnim(トニム)といいます。

ネタとしては古いですが、本日は弊社が生成AIを活用してきたノウハウの中から、「生成AIへの指示を作成するコツ」と「指示を作成する指示」をご紹介しようと思います。

本記事の紹介

生成AIを使いこなしたい……けど指示を考えるのは面倒!

生成AIを使えば業務効率があがる!生産性があがる!
……昨今の世の中では、そんな謳い文句を散々お聞きになっているのではないかと思います。

だけどいざ使おう!と思った時に、
はて?何を入力すればよいのだろう?
そんな風に悩んでしまったことはありませんか?

ChatGPTが一般公開されてからもうすぐ2年、生成AIにどんな指示を出せばよいのか、そんなノウハウやコツはWebを少し検索するだけでもたくさん出てくるようになりました。

本記事では、あらためてそうしたコツについて取り上げると共に、
コツを知ったところでそれでもやっぱり面倒くさい!
という方のために、効果的な指示を作成してくれる指示をご紹介いたします。


本題……に入る前に

生成AIの利用にあたっての注意点

本記事に限らず、世間一般に言われている話ではありますが、あらためてChatGPTなどの生成AIを使う上で意識していただきたいこととなります。

  1. 誤った情報が出力される場合があります。
    生成AIと一口に言っても様々、どんな学習をしたのかもAIによって変わります。しかしながら多くのAIは、事実関係を学習しているわけではありません。多くは文章における確率として、最も可能性の高い組み合わせを学習し、それらしい出力を生成しています。そのため、誤った情報も生成されます。

  2. 個人情報や業務上の機密情報は送信しないでください。
    ご利用されるAIにより変わりますが、基本的に無料で利用可能な生成AIは、皆さんが送信した内容を学習データとして利用しています。(有料サービスの場合は、個々の規約をご確認ください。)そのため、個人情報や業務上の機密情報を入力してしまうと、まったく知らない第三者にその情報が出力されてしまう可能性があります。そうした情報は入力しないように気を付けてください。

  3. あくまで最終的な判断は人間、使う人間の責任です。
    上記を踏まえた上で、AIが生成した情報をどのように使うか、その判断と責任は、使う人間にあります。

  4. 同じ入力でも、必ず同じ結果が生成されるとは限りません。
    前述したように、生成AIは確率として最もそれらしい回答を生成しているに過ぎないため、同じ入力をしても必ずしも同じ結果が生成されるとは限りません。

以上を踏まえて、ChatGPTなどの生成AIをご活用いただければと思います。

プロンプトとは?

生成AIに対する指示や質問などの入力のことをプロンプトと言います。

※以下、本記事では生成AIに対する質問などの入力をプロンプトとして呼称を統一します。

本記事では、Text to Textと呼ばれる、文章によるプロンプトを送信して、主に文章による回答が生成される生成AIを前提に説明しています。

プロンプトを改善して最適な出力を得るための技術や戦略のことをプロンプトエンジニアリングと呼びます。

例えば

オリンピックについて教えてください。

ChatGPTへのプロンプト

と入力した場合、生成AIからの回答は

オリンピック(Olympics)は、国際オリンピック委員会(IOC)が主催する国際的なスポーツイベントで、夏季オリンピックと冬季オリンピックの2種類があります。オリンピックは4年ごとに開催され、多くの国々から参加するアスリートが集まり、様々なスポーツ競技で競い合います。
……

ChatGPT GPT4oによる出力(2024/7/30 検証)

といったような回答になります。

しかしながら実は知りたいのが2024年パリオリンピックについてだとしたら、こう聞いた方が適切ですよね。

今年のパリオリンピックについて教えてください。

ChatGPTへのプロンプト

回答も変わって、ちゃんとパリオリンピックについて教えてくれます。

2024年のパリオリンピックは、7月26日から8月11日まで開催され、パリは3回目のオリンピック開催都市となります。この大会は、1924年以来100年ぶりにパリで行われることになります​ 。

ChatGPT GPT4oによる出力(2024/7/30 検証)

このように、目的に合わせてプロンプトを最適化することをプロンプトエンジニアリングと言います。

それではここから先は、プロンプトエンジニアリングとして、具体的にどのようなことを考慮する必要があるのかについて説明していきます。

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