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小さい頃のわたし

- 去年の今頃こんな事を思い出していたようです-

たまに思い出す記憶がひとつあって、
先ほどそれが色濃くなったので書きます。
小学2年生くらいの頃、ひとりで公園に行っては
知らない人と仲良くなっていました。
それは別の小学校の子だったり、たまに大人だったり。
どうしてそういういきさつになったのかは、
忘れてしまったのだけど、ある日、公園の側に住んでいるおばちゃん(もちろん知らない人)の家に遊びに行きました。

おばちゃんちは、息子さんふたりと、猫が2匹?3匹いて、おばちゃんが夕飯の支度をしているのを見ながら、コタツでのんびりテレビを見ていました。

猫に、ホーローのバットいっぱいに、野菜とお肉を混ぜたのをあげていたのを覚えています。
うちみたいにキャットフードじゃないんだね!
うちはねーカリカリしたのあげるんだよ、とか話しかけたかも。

そこの息子さんのうちのひとりは、タクシーの運転手をしていて、旅行が趣味なんだと、色んな国のお土産を見せてくれました。
楽しく過ごしていたのですが、そのうち何となく、何も言わず玄関から出て帰ってしまいました。

今思うとその頃、色んなお家にあがって遊んでは、ふらっと帰ってしまっていた。
そして同じ人と遊ぶことって、なかったと思う。

お菓子をくれたり、松ぼっくりのおもちゃの作り方をご夫婦で教えてくれたり、リカちゃん人形貸してくれたり。
なんでそんな風にしてたのかなぁと思い返しても不思議。

でも楽しくてあったかい時間だったので、
たまに飴玉を舐めるみたいに思い出すのです。

あの猫がいて、タクシー運転手の息子さんがいたおばちゃんのおうち、一番あったかかったな。
今どうしているのかな。

あの頃、なぜだか自分の家が好きじゃなくて、
他にどこかに家があって、優しい老夫婦と暮らす
自分を思い描いていました。

いつも居場所を探す感じ、だいぶ大人になってから、気付いたら無くなってたけど。
あんな風に色んな人のおうちに、猫みたいにふらっと行ってはご飯もらっておやつもらって遊んでもらって、飽きたらふらっと帰って、なんて、またやってみたい。
思い出すとほっこりしてうきうきして、
楽しい、少し懐かしくてさみしい気持ちになります。

写真は友達が自分の子に作った、折り紙のイモムシ。
可愛い。

(2018年8月15日facebookより)


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