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④癒しのピアノを
↓前回「自分のペースで」のつづき↓
https://note.com/yahana/n/n980e3c60272a
秋冬から、ガリガリと進めていた作詞作曲と、
大倉さんへの依頼、れいさんやゆきさんとのやり取り、少しずつ出来上がっていく曲たち…。
5月が終わる頃には、軽いガス欠を起こしていました。歌入れもまだだというのに。
息抜きに、今回ロケーションでもお世話になった、ご近所のカフェneiさんでまったりしていました。
外にあるお昼寝席で、木漏れ日の中まどろんでいる時、お店の方からピアノの曲が聴こえてきました。(多分、酒本信太さんのピアノだったと思います)
その時、思い浮かんでしまったのです。
表題作にもなる、最後に持ってくるあの曲に、
ピアノを入れたい。癒しのピアノの音を。
そうとくれば、ご依頼したいのはただ1人、
唯一無二の癒しのピアノを弾くピアニスト
髙橋全さん。
いつも、優しい親戚のお兄さんのように、気さくに接してくださる全さんですが、伴奏や演奏など、音楽のお仕事のご依頼をさせて頂いたことはもちろん無く。
ご多忙なのも知っていたので、悩むこと数日間。
なんとか心の準備をして、お話をさせて頂きました。
取り急ぎ、大倉さんが単音でピアノを入れてくださっているデモをお送りして、聴いて頂き。
全さん『このくらいの単音のイメージならこのままでもいいような、あるいはもっと弾くことを要求されている?(笑)』
私『はい、もっと弾くことを要求しています(笑)』
などのやり取りののち、素晴らしいピアノの音を届けてくださったのでした。
全さんにご依頼する前、その曲は、大倉さんのギターの中を、れいさんのダブルベースが行き交うという感じに仕上がっていて。
ここにピアノを入れて下さいというのは、何というか、無茶なお願いをしているのかな、
大縄跳びで、すでに大人数が跳んでいる所に入る最後の1人に指名、みたいな…なんて思い悩んでみたりもしましたが。
しかしそこは全さま、ギターとベースの波に見事に乗った、素晴らしく調和したメロディを弾いて下さいました。
そんな高橋全さんの癒しのピアノが堪能できるのはこちら。
「アートにエールを」のために、二十五弦箏奏者の山本亜美さんと演奏している、『うつろふ』
体の芯から、心の底から癒されます。
結局、アルバムを作ろうと思った当初、お願いしたいと考えていた方全てに、演奏で参加して頂けることになったのでした。
現在では歌入れ、ミックスとマスタリングも終了し、ライナーノーツや宣伝用のトラック制作に入っています。
サウンドチェック用のCDを、カーステレオで聴くたびに、ああこの素晴らしい曲は、私だけの、この世にひとつだけの曲なんだと喜びが溢れてきます。
今の自分では難しいかな、背伸びしすぎだろかと思うことばかりでした。
でも今、しっかりと形になってきている。
嬉しさを噛みしめつつも、リリースまであと少し、頑張ります!
次回からは、歌入れや、作品を作るにあたり、深く自分の中に入っていったこと、
どんな自分とも向き合ってきたことなど、書いていこうと思います。