②私の世界
↓前回『編曲をお願いするまで』の続き↓
https://note.com/yahana/n/n3af454bad555
私はもともと、作詞作曲がすらすらとできたわけではありません。
突然ふと、出来るようになったのです。
それには、今回、ベースの演奏をして頂いた
近藤零さんの存在がありました。
近藤零さんは、double bass(コントラバス)、8弦ベース、エレキベースを自在に演奏される、スーパーベーシスト。
国内外の素晴らしい音楽家と多数セッションをされ、大橋トリオさんのバンドメンバーとしてもご活躍されています。
そして、ご自身のソロ活動、stillbeat / Ray Kondo名義での、作詞作曲、詩人として、また楽曲提供などで、珠玉の音楽と言葉を届けられています。
私が零さんの演奏を初めて聴いたのは、昨年の4月のことでした。
flexlife×近藤零、モンテリマのハンダマサユキさんがゲストだった、熊本でのライブ。
double bassの音色の美しさと、織りなす独自の詩と音楽の世界に引き込まれ。
今日に至るまで、熱心に聴き込み、自分のライブでも、2曲ほど歌わせて頂きました。
(そのとき零さんに、演奏は完コピとかこだわらず、僕のギターも手探りですから好きなテイストでやってください、との言葉を頂いて励まされたり)
ジャンルも雰囲気も、さまざまなテイストなのに、全ての曲に共通して感じるのは、懐かしさ。ずっと探してた音!という気持ちになるのです。
お父さんの書斎で背伸びして聴いた
ボサノヴァやジャズ
小さい頃つれていってもらった
レストランで流れていた歌
(恋は水色とかだったような)
博物館のとあるコーナーで流れていた曲
もう一度聴きたいけど、検索にはかけられない、
私の頭の中の、遠くの方でしか流れていない音楽たち
それらに、もう一度出会えたようでした。
こんなことってあるんだなと思いながら、
ありがたく聴かせて頂いていました。
その時並行して、自分の曲を作ってみようとしていたものの、なかなか上手くいかず。
まとまらないもんだなぁとペンを置いてばかりだったのですが、ある日ふと気づいたのです。
そうか、上手く作ろうとするんじゃなくて、
世界観を出すんだ。
私が今まで生きてきた中で感じたこと、すべて。
私の世界を出すんだ。
零さんの曲を聴いていて、こんなにも素晴らしいと感じるのは、彼が惜しみなく、隅々まで世界観を出しているから
こんな風に自分を表現してもいいんだ!
と、零さんの作品から教えて頂いたのでした。
そこからは、遠くでわずかにしか聴こえなかったラジオのチューニングが合ったかのように、明確に言葉と音が流れ込んできました。
それを書きとめ、録音しました。
自分の世界を出すなんて、なんて恐ろしい
なんて怖いこと
そう思う自分もいましたが、それより早く出してあげたい、その想いの方が強かった。
そんな経緯があり、今回のアルバムの曲は出来上がったのでした。
当初はまさか、ご本人にベースで参加して頂けるなんて、思ってもいませんでしたが…。
近藤零さんは、今年の1月から「moon×moon」と題して、毎月の新月と満月にシングルをリリースされています。
ここから一曲ご紹介したいのですが、どれも良くて選ぶのが大変…
ですが、頑張って選んで、こちら!
「あめがおおきくゆらいだサイン」
https://distrokid.com/hyperfollow/stillbeat/CkbLI2R0R3R
音の重なりと声が、本当に美しい曲です。
「moon×moon」のリリース群は、こちらから↓ジャケットをクリックすると聴けます🎧
https://stillbeat.com/discography/moon-x-moon/
アルバムを作ろう、オリジナルを作ろう!
そう強く思い、実行できたのは、
今回ヴァイオリンの演奏をお願いした、友人であり素晴らしいヴァイオリニストの、江藤有希さんからもらった言葉のおかげでした。
次回はそのことについて…✍️
↓つづきです「自分のペースで」
https://note.com/yahana/n/n980e3c60272a