喜びあって、助けあって、 花とお菓子の喜助堂
矢巾町のふるさと納税返礼品にもなっている喜助堂さんの
超濃厚プリン・濃厚ティラミス。
またふわっふわっなシフォンケーキも有名である。
一度食べると虜になるのが喜助堂さんが作るお菓子だ。
家族3人で矢巾町で農業を
代表をつとめる沼田政子さんは現在矢巾町煙山で
母、夫、政子さんの3人暮らし。
小菊等花の栽培とお菓子を作っている。
政子さんはH19年に早期退職し就農し、夫も定年後農業をしている。
農家は冬がオフシーズン…何かできないかな?と思い
美味しいものが大好きな政子さんはお菓子作りを決意!
H21年に家を建て直す際 菓子工房を作り本格的に着手。
「喜助堂」さんの名前の由来は、先祖の始まりの人が”喜助”さんという名前だった。名前の通り「人が喜ぶのを助けたい」そんな気持ちで、綺麗なお花作りや美味しいお菓子作りに日々励んでいる。
農家の一番の仕事は草刈り
昨年11月「矢巾町 YYアカデミー」の講師でいらした政子さんが
一番最初に話された この言葉に 全員が驚いたのを覚えている。
非農家の方と草刈りをして環境整備にも力を入れている政子さん。
矢巾町の田園風景の綺麗さは自然にできたものではなく
草刈りをしいる方の努力の賜物であると知った。
(この話しを聞いてから田園風景を見ると綺麗より先に
草刈り大変だ~すごい!と思うようになった)
みんな笑顔になれるような『甘い幸せ』
地元の美味しい卵、自家産の野菜や農家仲間が作った果物を使って
母と娘で丁寧にお菓子を手作りしている。
美味しくて子供も大人も安心して食べれるもの。
生産者の顔がわかる安心な材料で、添加物無し、砂糖控えめ。
このモットーで喜助堂さんのお菓子は作られている。
(シフォンケーキはなんと80代のお母さんが作っていると聞いてビックリ)
喜助堂さんのお菓子の魅力はなんといっても「優しさ」だ。
作り手の想いが伝わってくるお菓子はなかなかない。
「農業は自然の恵みをいただく仕事です」
花を食べる虫もいればそれをエサとする虫もいる。
また土は堆肥をいれていてみみずもいる。
自然が循環して自然の「恵みを頂く」という気持ちがこもっているからこそ
喜助堂さんのお菓子には優しさを感じる事が出来る。
柔軟な思考
喜助堂さんのHPや、商品についているシールなどを見ると
なんともオシャレで好かれるデザインで目をひく。
またブログでのつぶやきもセンスがピカイチである。
政子さんは矢巾町の6次産業の研修を受けた際にどういう人が作って・
どういうお菓子を作っている を表現しなければと思いお菓子のロゴを統一。
以前は「矢巾町産のいちご使用」と書いていたが現在は
”岩手県矢巾町より”と「全国展開」を考えてキャッチフレーズをつけている。
また多様な販売形態を持ったほうがいいと判断し
産直・スーパー・土産物屋・ネットと販売先を増やしている。
新しい事を柔軟に受け入れ「やってみる」スタンスを持ちの持ち主
前に進む事をやめない。
根底には「自然に感謝する」「人が喜ぶのを助けたい」がある。
喜助堂さんが愛される理由はここにある。
矢巾町で作られている優しさを感じるお菓子が全国の人へ届きますように。
文:ほそやまきこ
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