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龍の宮物語🐉玉匣の謎について

玉匣の謎についてのあくまで個人の妄想です。

龍の宮がスカステ無料放送期間に放送される記念で、観劇当時にツイッターに載せた考察をまとめ直してみました!
色んな解釈があるのが面白いし、この物語を観た人の色々な解釈を聞いてみたい。と思っている者の一つの考えとしてお読みいただけたらうれしいです!


玉匣の謎 

私は結論として、玉匣を開けると雨が降り、雨が降ると玉姫さまのことを忘れてしまうのではないかと考えました。

玉匣に関する情報を整理すると次のものがあげられます。

・二つの呪いのうちの一つとして玉姫から渡された 
・清彦を殺そうとする龍神を止めることのできるもの 
・玉姫にまた会いたいなら開けてはいけない 
・開けた瞬間に私のことはどうか忘れてくださいという歌声とともに雨が降り出した 


★玉姫のことを忘れてしまう 

玉姫のことを忘れてしまう箱だとすると、玉姫に会うことが出来なくなるというのにも、最後に開けた瞬間「私のことを忘れてください」という歌声が聞こえることにも説明がつきます。
また、玉匣という呪いは、龍神が清彦を殺すことを取りやめる理由となる呪いでなくてはいけません。

玉姫が清彦に情を移したと疑う龍神にとって、清彦が玉姫を忘れるというのは好都合だと考えられるのではないでしょうか?(これはある意味玉姫への呪いとも取れるかもしれません)

★雨について 

雨が玉姫のことを忘れてしまうトリガーだと考えたのは、最後、清彦が玉匣を開ける場面の 
・玉姫と会う時にはいつも雨が降っていた 
・雨が降るたびに玉姫のことを思い出す 

というセリフによります。

「玉姫と会う時はいつも雨が降っていた」わざわざあの場面でこの台詞を発するのは、清彦自身、雨が降ることによって何かが起こると気づいたからではないかと思います。
少年時代の清彦と玉姫の出会いを清彦が忘れていたのも、雨が降ったせいなのかもしれません。

また、これは完全に根拠のない妄想ですが、玉姫は日照りが続き、雨を降らすために贄にされました。雨が降ったら、人間にとって玉姫は用済みの存在となり、記憶から忘れられるのではないでしょうか?

何も知らないというのは一方から見ると罪ですが、許しでもあると思います。
何も知らないただの子供に出会った玉姫は、その、何も知らないままの子供に戻すために雨を降らせて自分の記憶を清彦から消し、普通の人生を送ることを許したのではないでしょうか。
龍の宮から戻す際も、玉姫とまた会いたいなら箱を開けてはならないと伝えることで、玉姫と会いたくないと清彦が願った時に自分の記憶を消し、何も知らない普通の人生を送れるように玉匣を渡したように思います。

玉匣を開けると玉姫のことを忘れるのではなく、雨が降ることで玉姫を忘れるというワンクッションがあると考えると、雨を降らして強制的に清彦から記憶を奪うことも出来たのに、清彦が玉姫に会うことを望む限り、玉姫は清彦の中にあるという、玉姫の清彦を想う切ない賭けのように感じられました。

「雨が降る時はいつも君を思い出す」という清彦のセリフは、玉姫の自分のことを忘れて普通の人生を送ってほしいという願いに気づき、逆に、雨が降る時は絶対に自分だけは玉姫のことを忘れてなるものかという清彦の誓いにも聞こえます。

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