【BOF:NT】DTM歴2ヶ月半で参加してみた
今回、BOF:NT [THE BMS OF FIGHTERS : NT -Twinkle Dream Traveler-]の方に参加させていただいたので、貰ったインプレに対するまとめや、簡単な小話みたいなのを書き連ねていこうかなと思います。
MUMEI Academy 2023に触れる
そもそも、なぜDTMを始めたのか?って話からしてしまうんですが、きっかけはMUMEI Academy 2023の楽曲をプレーしている配信を見つけたところからでした。
BMSの方は、3年以上前から触れていたのですが、あまりイベントの方には触れていなかったのでリアルタイムでイベントに触れるのは初めてで、参加している方々の楽曲を聴いて「無名でこのクオリティ…?」と衝撃を受けました。
当時、それまで打ち込んでいた趣味の方から手を引き、かなり時間を持て余していたこともあって「俺も勉強すれば作れるのでは?」という謎のスイッチが入ってしまい、環境を構築。何度も折れそうになりましたが、なんとか今回のBOFの参加に合わせて、公開できるくらいの作品を作れるようにはなりました。
参加楽曲
八咫烏
結果(2023/11/27時点)
IMPLE 72
TOTAL 59559 (147位/496位)
MEDIAN 850
AVERAGE 827.2
この楽曲は今回制作した曲の中では、2作目ということもあり、登録時点でも未熟なのは感じていたのですが、曲としてはかなり気に入っていたので1番最初に登録しました。
作品に関してはなんとなくダークな感じのロックを作ろうと、『八咫烏』というタイトルだけ決めて、そこから色々と調べて作成しました。いやー、ロックって難しい!!
インプレについて
・メロディーが良い(特にサビ)
楽曲におけるメロディーは、主役として捉えてるのでその点を多くの方に褒めてもらえたのはとても嬉しいですね…! 難しい理論などは全く分からないまま、実はこの曲だけサビのメロディー、サビ前の対旋律に少しだけスケール外の音を雰囲気だけで混ぜています。そういったこともあり、若干の不安があっただけにホッとしています。
・歌詞の出来が良い
BMSという媒体で、歌詞に触れてもらえるとは思っていなかったのでこれも嬉しかったですね~。 作詞も当然経験がなかったうえに、作曲とは違って何も調べずフィーリングだけで書いてしまったのですが、この曲の歌詞が一番個人的にも気に入っています。
・音量バランスが悪い(ボーカルが大きい、キー音が小さい)
これに関しては、言われてみれば…といった感じですね。歌モノ=ボーカルが主役という考えが強すぎて、ゲームとしてのキー音がかなり埋もれてしまいました。 特にギターはまともな音源を持っていなかったこともあって、音作りもかなり指摘されたんですが、音も小さく、ボーカルとユニゾンさせているキー音がかなり分かりにくいというインプレが多かったです。なんなら、帯域被りが怖くてギターの芯となる中域を削っているのも良くなかったのかも…?(これに関しては答えが出ていませんが)
・AIイラストに対する指摘
これに関しては、正直ここまでされると思っていませんでした。過去のイベントなどの作品を見て、AIイラストを使用しているものがいくつかあったので、問題ないだろう使用する判断をしたのですが、程度の差はあれど、結構批判の声が多かったですねー…。正直、映像制作の経験がなかったので、魅せ方に工夫がなかったのも良くなかったのかもしれません。色々と動向が注目される技術ではありますが、今後もし使う機会があればもう少し工夫したいですね。それこそ、アニメーションも最近は生成できるらしいですし(とはいっても、それすらも批判されるのが怖いので、最近は別の表現で大体できないかを模索中ですが)
Dig Dug Dog
結果(2023/11/27時点)
IMPLE 78
TOTAL 67502 (98位/496位)
MEDIAN 900
AVERAGE 865.41
この楽曲は今回参加した作品の中では最も古く、DTM歴3週間くらい(!)で作ったものになります。ゲームとしては、面白い仕上がりになったのかなと思ったのですが、本当に楽曲部分が未熟だったのでボツにするプランもありました…。
それでも、いざ投稿してみたら、今回参加した作品の中では合計値、中央値ともに最も評価されたBMSでした。ちょっと複雑だな? いや、100位以内に入ってるのってめちゃくちゃとんでもないことなんですけれども!
インプレについて
・犬の鳴き声スクラッチが面白い
この作品の1番の個性であり、これがこの作品の評価をここまで押し上げた要因なのかなと思います。ある日、愛犬とまったり過ごしているときに、犬を撫でる動作をスクラッチに割り当てたら面白そうだなあと思い付き、鳴き声をキー音にアサインしてみました。ホントは会場にも書いたように、実際の鳴き声を収録したかったのですが、さすがに難しかった…!
少し話がそれてしまいますが、今回、すべての作品を回ってインプレをする側としても参加しました。BOFという大きな大会で、登録されている作品も様々ななかで、特に感じたのが印象に残ることって大事なんだなということです。やっぱり、作品数が多いと、クオリティは高くても全く覚えていない作品なんかもあるんですよね、申し訳ないことに…。そういったことも踏まえると、グローバルな面白さで皆さんの記憶に残せたという意味では本当に上手くいったのかなと思います。
・譜面が面白い
譜面の方も、今回登録した作品の中では、全体的に見て評価が高かったかなと感じました。インスト曲は、この曲しか登録していないのですが、キー音が多かった+歌モノと違ってメインメロディーを譜面にアサインできるので、譜面は正直作りやすかったです。
譜面の良し悪しは、ある程度好みや思想にも左右されるので、判断しにくいのですが、今後も楽しんでもらえる譜面は作りたいですね。音楽ゲームなので。
いずれは、satelliteをはじめとした難易度表にも掲載されたいなあと考えています。人口的にも、遊ぶ人が多いものですしね。
・作曲面(特に展開について)
作曲面に対する指摘はいくつかあったのですが、個人的にも特に感じていたのが作品の展開についてです。というのも、歌モノはイントロ→Aメロ→Bメロ→サビみたいな構成がイメージしやすかったのですが、インストはあんまり構成が分からず…。もっと展開を練りたかったのですが、やはり単調なものになってしまったと痛感しています。
鈍行列車
結果(2023/11/27時点)
IMPLE 67
TOTAL 57527 (158位/496位)
MEDIAN 880
AVERAGE 858.61
この曲は、制作順的には3曲目。元々はオシャレなシティポップを作りたいと取り組んだものも、「無理~」と自分と作品の方向性を曲げてしまったので、個人的にはかなり心残りのある作品です。やっぱり、自分の作りたいものを曲げてはダメだな、と。
それでも、ある種の変わり種である『Dig Dug Dog』を除いて、真っ当に曲で勝負した楽曲の中ではもっとも高い中央値を記録しました。こういう低BPMの作品は、個人のイメージとしては点数が跳ねにくい(=地味)反面、安定した評価をもらえる、パワプロでいうミート打ちみたいなものだだと感じています。そういった意味では、初心者の作品でも大きな粗を出すことなく、評価をしてもらえたのかな、と。中央値880って、初参加&初心者目線で考えれば、ミート打ちなのにガッツリ長打な気もしますが…!
インプレについて
・曲調が素敵
ノスタルジックでリラックスできる良い雰囲気というインプレを数多く貰いました。 今回出した作品の中では、創作気味にジャンル名をつけてしまったので、自分の描いていた世界観や表現が上手く伝わったようで良かったです。 特に嬉しかったのが、歌詞の意味が分からないであろう海外の方々にも、良く受け取ってもらえたことですね。『Dig Dug Dog』のようにグローバルに面白い表現とまではいかなくとも、海外の方も遊んでくださる以上、多くの人に楽しんでもらえる作品を作っていきたいなと強く感じました。
・LN主体の譜面について
譜面に関しては、若干の指摘もありました。低BPMかつ、ゲームにすることを全く考えていなかったので、そういった部分も今後は考えていきたいなと。また、LN中のスクラッチに関しては、1枚ならいいかなと思ったんですが、やっぱり運指に左右されるのもあり、あんまり良くなかったみたいで…。特にLNが2本あるなかに、配置したのは反省しています。プレイサイドや運指のことを考えた譜面制作を心がけていきたいですねー…。
・OИE AIについて
これに関しては、数多く指摘があったというよりは小話的なものを交えたいので取り上げますが、曲調に反して、ややデジタルな歌声がミスマッチとの声がありました。この段階では、音声合成ソフト(厳密には違いますがボーカロイドのようなもの)をこれしか所持していなかったので、選択肢がなかったのですが、もう少し調声を頑張れたのかな、と。
ただ、CeVIO AIに比べると、その後の作品に使用したSynthesizer Vがかなり扱いやすかったので、今後はこっちのライブラリを増やして、曲によって起用できればいいなと思っています。結構良い値段するので、そんなに用意はできなさそうですが…。OИEちゃん、果たして今後出番はあるのか…?
レスキューしてよ!私のコイゴコロ
結果(2023/11/27時点)
IMPLE 72
TOTAL 58123 (154位/496位)
MEDIAN 835
AVERAGE 807.26
この作品は、今回登録した作品の中では一番新しいもので、音源なども強化して臨んだ自信作でした。それゆえに、ルール上チームに加算されるポイントが増加するFS枠で登録したのですが…。 蓋を開けてみれば、今回の作品の中では、もっとも中央値が低かったです。作者の好みや感覚が、世間のモノとは異なるというのは往々にして起こりうることですが、初参加にしていきなり分からされました笑
それでも、インプレ自体はかなりの数をもらえたこともあり、合計値の順位は上位3分の1に入っているということを考えると、初参加にもかかわらず僕の作品を見つけてインプレしてくださった方々に頭が上がりません…。本当にありがとうございます。
インプレについて
・ストレートで可愛い曲調が良い
『八咫烏』がダークな世界観の作品だったので、同じロックでも全く毛色が違うものを作ろうという思いがあったので、うまくそれを表現できたようで良かったです。あんまり難しい言い回しや、凝った作曲はしていないのですが、それが良い方向に作用していたでしょうか? その一方で、凝ったものを好む方々からは、単調であったり、歌詞が刺さらないとの声もいただいたので、そこら辺は作曲スキルも含めて伸ばせていきたいと思います。
・BGAの表現が良い
『八咫烏』同様、AIイラストを素材に使ったBGAではありますが、こちらは肯定的な意見が多かったです。比較的、魅せ方には工夫をしたので、やはりそういった点が評価されたのかな、と。
特に、ラスサビ前にノーツを一切置かず、BGAに集中させる表現は印象に上手く残せたかなと感じています。(ゲーム性的には不要という声も少しはありましたが、そもそもキー音が少なかったので…)
・ANOTHER INSANE譜面について
この曲も、譜面にすることをあまり考えず作ってしまったのですが、そういったなかで、BPM190を活かすために高難易度譜面は自分にできないくらいノーツを詰めたのですが、隣接が多かったり、軸押しばかりだったりで、あんまりな出来になってしまいました。譜面の作り方については、いくつかアドバイスをもらったので、配置や作曲部分に気を付けてゲーム部分を煮詰めていきたいですね。
最後に
先ほどもちょろっと書きましたが、今回初参加にも関わらず多くの方々からインプレを貰いました。本当にありがとうございます…!
今後も色々なイベントに参加していこうと思いますので、僕の名前を見かけたらプレーしてもらえると嬉しいです!
ところで… この順位で僕は来年の無名戦に出られるのでしょうか…? 無名戦同期ほしいんですけど!!
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