映画館について思うこと。~グランドシネマサンシャイン池袋に行って~
最近の話ではないんですけど。
2019年の7月に「グランドシネマサンシャイン池袋」というでっかい映画館がオープンしまして。
興味をもった自分は観に行ってみることにしたんです。
ちょうどいろいろと映画が公開される時期でしたので、『天気の子』を観ることにしました。
天気の子
そしたらそれがまぁ大変で。都心の映画館の多くはそうなのかもしれませんが、話題作になればなるほど超満員になるのですよ。さらに作品のジャンル的に若い世代の人や女性客が目立ちます。それ自体には何も思わないのですが、鑑賞中のざわざわ感や鑑賞後の感想が耳に入ってくるのがたまらなく心にきました。
『天気の子』は後日感想をブログに書こうと思っていたのですが、作品とは別のところで心をやられてしまいました。
スマホにメモが残っていたのですが、「鑑賞後、アニメファンとカップルに挟まれて、考え込みながら鑑賞している自分が嫌になった」というようなことが書いてありました。
考えながら映画を観たい
ふだんみなさんは映画を観るときは何を考えているのでしょう?
そもそも何も考えていない?
自分はいろいろなことを考えています。映画のこの先の展開や、史実ものだったら現実の歴史との相違を考えてみたり、過去や未来や倫理や、自分のなかにある知識と想像力を総動員して観るのが好きです。(コメディは別かも)
いつも自分が観に行く映画館はいつ行っても10人ほどしか観客がいないようなところなので、没入して映画に入り込むことができるので好きです。
しかし、グランドシネマサンシャイン池袋はその対極にあるようなめちゃめちゃ人気の映画館でした。
でも
でも、とっても綺麗なんです。新しくできたばかりなので当たり前かもしれませんが、内容も高級感があってとても好みでした。なのでまた利用します。いまのところ観た映画は『天気の子』と『ジョーカー』のみ。
IMAXでの上映もまだこの劇場では体験したことがないのでぜひぜひまた利用したいです。
ちょっと上のリンクを辿ってみてください。とっても豪華な劇場ですよ。
思い出の映画館
最後に思い出の映画館のことを書きたいと思います。
昔、三軒茶屋に「三軒茶屋シネマ」という映画館がありました。
その映画館が閉館してしまうとのことだったので、行ってみることにしたんです。
というのも『ひまわり』と『ニュー・シネマ・パラダイス』を上映するという話を聞いたからなのです。
映画の食事シーンが好きなのですが、『ひまわり』には大きなオムレツを作るシーンがあるというのは知っていまして。それを観てみたかったのと、まだ観たことのなかった名作の『ニュー・シネマ・パラダイス』ぜひスクリーンで観たかったのが理由でした。
同時上映で映画を観るのも久しぶりだったので、ワクワクしながら三軒茶屋に向かったのを覚えています。
三軒茶屋シネマの前、歴史を感じる入り口に躊躇しながらも勇気を振り絞って中に入りました。
受付スペースの雰囲気はまるで公民館。ショーケースの中に並ぶとんがりコーンが現代感覚を麻痺させました。
『ひまわり』は食事シーンこそ見どころだったものの、あとはなんだか…つまらなかった。
2本目の『ニュー・シネマ・パラダイス』にはとても感動し、駅までボロボロ涙をこぼしながら戻ったのを覚えています。
映画館という空間はとてもとても好きです。しかしスクリーンを前にすればどの劇場にいたかはいったん忘れてしまいます。
三軒茶屋シネマはスクリーンの大きさ、匂い、座席のバネの硬さ。すべてを含んで観る映画は自分が今どこにいるかを忘れさせてはくれなかった。そんななかで観た映画はまた違った趣を感じました。