【蓮ノ空感想文】蓮ノ空の曲、全部語る~103期~
……………というわけで蓮ノ空の曲全部語ります。
※オリジナル曲だけです。ゲーム内のカバー楽曲などは含みません。
※基本的に曲と付随する蓮の物語についての感想です。
(リアルライブでのパフォーマンスや個人の体験は基本反映していません)
※103期までのストーリーを元に記事を書いています。
※筆者は語彙力皆無の厄介オタクです。ご了承ください。
※花帆推しです。
それでは早速。
Dream Believers
Dream Believers
On your mark
水彩世界
AWOKE
ド!ド!ド!
永遠のEuphoria
Dream Believers
このミニアルバムの表題曲であり、言わずと知れたスマホアプリ「Link!Like!ラブライブ!」の主題曲。
正直初めて聞いたときは「新しいラブライブ作品の1曲目だな。」くらいの感想しかありませんでした。
だってこの曲がリリースされたのって蓮ノ空のプロジェクトが発表された直後で、ストーリーもないし歌ってるキャラクターに思い入れもありませんでしたし……
まぁそんなのは遥か昔の話で、今はこの曲のイントロを聞いただけで涙ぐむレベルに育ちました。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの伝統曲であるこの「Dream Believers」は、蓮ノ空の物語と蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブが積み上げてきた軌跡が凝縮されたような歌詞になっています。
サビの「いまを頑張ることが楽しい」は作品と現実の時間がリンクしている蓮ノ空のコンセプトを体現しており、一層刺ささるものがありますね。
音楽も繊細ながら疾走感があるメロディーで、最後の「行くんだ!」からの転調は爆アガりすぎて何度聞いても頭の中で銀テープが飛び出します。
しかもこの曲は蓮ノ空の物語が進むごとにどんどん歌詞の意味や楽曲としての力が増大していくんですよね。
アプリがリリースされた4月当初からかなりの文脈楽曲でしたが、そこから度重なるFes×LIVEや活動記録15話のようなトンデモ脚本を経て、もはや楽曲が持つ「意味」が辞書並みに厚くなっています。
来年の今頃には一体どんな化け物楽曲になっていることやら……
「Dream Believers」は今後も蓮ノ空の節目節目で必ず歌われる曲だと思うので、この曲が作品とともにどんどん成長していくのが楽しみですね。
(まぁ既にオタクを〇すには十分な破壊力なのだけれども……)
On your mark
2番目に出していい曲じゃない!!
この曲はアルバムの収録順的に先の「Dream Believers」のカップリング的な位置にいる楽曲だと思うのですが、単純に曲が「強」い。
「On your mark(位置について)」という曲名は、これから新しい物語が始まる期待を感じさせるようで、初めてのアルバムに含まれる楽曲としてふさわしいタイトルだと思いますが、問題は曲が曲が強すぎるんですよ。
カッコイイ曲調はもちろんなんですけど、バチバチの照明、激しいダンス、歌詞もいきなり「心って計画性ない信号機のようです」って。
1曲前で「なんだってやっちゃえば楽しい ♪」とか言ってた子たちが歌ってるとは思えない……
なんというかこの「On your mark」からは蓮のメンバー、牽いては蓮のプロジェクト自体からの挑戦状みたいな「やってやんよ感」が感じられて最高なんですよね。
私含め、この曲を聴いて蓮ノ空の楽曲に惹かれだした人も多いのではないでしょうか?
そういう意味ではこの曲は「Dream Believers」とは違う意味で作品とファンを繋げる曲になっています。(結構物理的に)
好きなパートだともはや言うまでもありませんが、落ちサビ前の学年別の「浮世を駆け抜けて咲き誇れ!」が最高。
あとは何回聞いても瑠璃乃の「Wanna believe… yeah~♬」が最高of最高。
(11月度Fes×LIVEとかリアルイベントだと完全に平仮名で「いぇえーぃ♬」になっちゃってるのも最高)
水彩世界
私的に蓮ノ空のストーリーを知ることで「化けた」曲No.1です。
この「水彩世界」は優雅で幻想的な世界観を描いた美しい曲ですが、蓮ノ空のストーリーを知ることでその解像度は何倍にも増します。
(詳しくは活動記録1~3話参照)
曲出だしの「私と君の今を繋ぐ」は、初めて聞いたときはリンクラの世界観を説明しているような歌詞だと思いましたが、これ完全に梢⇔花帆です。
(もちろん、蓮ノ空⇔ファンという意味もあるとは思いますが)
歌詞の節々で閉ざされた世界から「花咲きたい」という想う花帆の気持ちが強く現れており、「ひとりじゃないんだ信じてみたい」という梢のパートからも、二人が運命的な出会いをしたことで世界が変わっていく様子がとても綺麗なメロディーやフレーズで描かれています。
もともと梢が103期新入生の歓迎会に向けて作った曲ということもあり、新しい世界に踏み出すことへの喜びや感動を歌っており、ユニットの1曲目としてはこれ以上な楽曲になっていると思います。
とはいえ、主人公(花帆)が属するユニット「スリーズブーケ」の一曲目ということで、作品の世界観を表現していると感じる要素もあるため、この曲も蓮ノ空がこれから更に物語を重ねていくことでより文脈が深まりそうで楽しみですね。
(何気にアプリ内では6月度Fes×LIVE以降披露されていないので、活動記録15話を経た今こそやってほしい……)
AWOKE
個人的に「Dream Believers」のアルバムで、最初に聴いた時一番驚いた曲。
主観ですがこれまでの「ラブライブ!」シリーズには無かった曲だと思います。
バチバチのロックでありながらどこか儚げな雰囲気も纏っているこの曲は、初めて聴いた時(リンクラアプリがリリースされる前)は、斬新な曲調からシリーズが新たな販路を開拓しているとかと思わされました。
しかし、この曲も蓮のストーリーを追うことで少しずつその意味が分かっていくのですが、この曲も結局は綴理⇔さやかの文脈曲なんですよね。
出だしの綴理の「気づいてよ……」なんて、初めて聴いた時は「かっこいいー」くらいしか感想が無かったのに、今ではこのフレーズ1つとっても延々と語れる。
(活動記録4~6話とか7~8話とか13話とか)
さやかの「過ぎた時間を悔やむのは少し先で良いから」とかもキャラクターの背景を知ると業が深すぎるんですよ……
(詳しくは活動記録4~6話参照)
どちらもおよそユニットの1曲目に入れていいいフレーズじゃない。
それはさておき、「DOLLCHESTRA」の一曲目であるこの「AWOKE」は先の「On your mark」同様に、正直蓮のストーリーを知らなくても魅力が伝わるくらいわかりやすく強い曲なので、蓮の入り口として非常にオススメの曲です。
というかドルケはわかりやすく強い楽曲が多すぎる()
ド!ド!ド!
問題児。一番感想に困る曲。
トンチキな歌詞とかライブでの異様な盛り上がりとか表層的に語れることはいくらでもありますが、この曲をただの頭からっぽで楽しめる電波ソングとして紹介することは蓮のファンとしては流石にできません。
というのもこの曲は蓮ノ空3つ目のユニット「みらくらぱーく!」の1曲目ということで、電波な歌詞の中に結構ユニットやストーリーに関することが隠れてるんですよね。
みらぱに関しては他の2ユニットから大分遅れてデビューしたということもあり、その分の重みだったり結成までの慈と瑠璃乃の関係とかがこの曲には乗っかってくるわけですよ。
(詳しくは活動記録9~10話参照)
初めて聴いた時は何とも思わなかった「ハンデ有りのノンフィクション」とかも今だと「あぁそういうことね……」ってなったり。
そういう意味ではこの「ド!ド!ド!」はユニット1曲目としてのエモさと電波ソングとしての楽しさを両立させた唯一無二の楽曲になっていると思います。
どうしても電波曲としての面白さが注目されがちですが、ストーリーと重ねることで謎の歌詞への理解が深まるのでぜひすべての人に活動記録を読んでいただきたいですね。
それはそれとして、この曲が今後もたくさんの人の心と体をは跳ねさせてくれることを期待しています()
永遠のEuphoria
ラストとして「正解」すぎる曲。
このミニアルバム「Dream Believers」の中では良い意味で一番「ラブライブ!っぽい曲」ではないでしょうか?
歌詞や曲調に蓮ノ空「らしら」は感じつつも、歌唱が学年やユニットごとで細かくパート分けがされていたり、全体的に前向きな雰囲気で勇気を貰える歌詞になっていたり、ラブライブ!が好きな人はみんなタイプの楽曲なのではないかと思います。
ラスサビ前の「せーのっ!」はラブライブ!の全体曲のフレーズとしては100点満点で、アルバムの〆として最高です。
(ここも頭の中で銀テが弾ける)
初めてメンバーが全員揃った8月度Fes×LIVEのトリとして歌われたりもしているので、ストーリー上での文脈的な要素もありますが、それよりもラブライブ!楽曲としてのクオリティの高さが評価される1曲だと思います。
ただ普通に聴いてて「あれ?めっちゃ良くね?」ってなるので多分楽曲としても普通にめちゃくちゃ強いんですよね。
蓮ノ空は基本ユニット軸で活動しているので全体曲は印象が薄くなりがちですが、「永遠のEuphoria」は他の作品なら間違いなくアルバムのトップを飾っているレベルの楽曲だと思います。
この曲も何気に最近披露されていないので早く聴きたいですね。
Reflection in the mirror
Reflection in the mirror
フォーチュンムービー
Mix shake!!
Reflection in the mirror
タイトルからもわかるように、鏡の中の自己反映や内省をテーマにした曲。
……だと思うんですけど、まず第一に聴くことで耳が幸せになる曲です。
「どこだって行けるよね」の高音ハモりは聴くだけで昇天しそうになる。
活動記録3話では挿入歌としても使用されており、スリーズブーケに代々伝わる伝統曲だと梢から明言されています。
楽曲では鏡に話しかけるといったスリブらしい幻想的な世界観が描かれていますが、そんな鏡に対して「今の私たちにはあなたはいらない」と言い切る力強さにはスクールアイドルとしての強さが感じられます。
花帆と梢のスリーズブーケとしての1曲目は先述の「水彩世界」ですが、この曲も活動記録3話のストーリーも相まって、スリブの始まりとも言える1曲になっていると思います。
自己肯定感低めな歌詞は花帆ベースで描かれていると思いきや、ストーリーを追っていくことでその弱い部分がしっかり梢の一面でもあることがわかってくるのも面白です。
(というか活動記録15話を見た後だとむしろ梢の方が……)
何にせよこの曲は全体的に2人の透き通った歌声がとにかく心地いい曲なので日々の疲れに最適です。多分癌にも効きます。
フォーチュンムービー
最高過ぎる曲。大好き。(主観MAX)
先の「Reflection in the mirror」が聴くと耳が幸せになる曲だとしたら、この「フォーチュンムービー」は心が幸せになる曲です。
タイトルの通り運命の物語が軸となった時で、スリーズブーケの2人目線で物語のヒロインの気持ちを歌っているような曲になっています。
これまでのスリーズブーケの曲には、ユニットの歴史や2人のバックボーン、蓮ノ空のストーリーから、曲に強いメッセージが込められているような印象を受けますが、この曲はそんなスリブのイメージから一転、幸せに100%舵を切ったような楽曲です。
朝の占いを気にしたり、お伽話みたいな出会いを期待してワクワクしたり、こういうのでいいんだよこういうので。
曲中2人の掛け合いは最高で聴くたびにニヤニヤしています()
何気ない日常も運命の人がいることでドキドキワクワクになるという歌詞は勝手な妄想で恐縮ですが、蓮ノ空に出会った我々の心を代弁していると私は思っています。
まぁそれはそれとして、花帆と梢は一生この曲みたいな関係でいてくれ……
Mix Shake!!
急にどうした??
これまでのスリブの雰囲気とは一転ノリノリの楽曲。
聴いていて楽しさしかないこの曲はリアルライブではタオル曲となっており、セトリに入ればどんなイベントも盛り上がること間違いなしです。
曲に関する背景があまり語られていないのですが、これまでのスリブ楽曲とあまりにも雰囲気が離れているので、おそらく花帆が(梢と一緒に)作った楽曲なのではないかと思います。(違ったらすいません……)
そんな「Mix Shake!!」ですが、歌詞では「今この瞬間」というフレーズが連呼されおり、意外にもちゃんと蓮ノ空のコンセプトに沿った曲になっているんですよね。
ですが先の通りノリノリなリズムに加えて「チートデイ」などの新し目のワードも入ってたりしているので、歌詞や世界観に歴史を感じさせる曲が多い蓮楽曲の中でも異色寄りなのは間違いありません。
(みらぱの曲は知りません)
それはそれとして、ノリノリの梢が見れるのは後にも先にもこの曲だけだと思うので、いい意味でスリーズブーケの幅が感じられる楽曲だと思います。
早くFes×LIVEでも披露してほしいですね。
Sparkly Spot
Sparkly Spot
ツキマカセ
希望的プリズム
Sparkly Spot
かっけぇ~(小並感)
DOLLCHESTRAの2曲目となるこの曲は、ユニットの方向性を固めた一曲になっていると思います。
さやかにとって大きなターニングポイントとなった活動記録6話では挿入歌として使用されており、DOLLCHESTRAの伝統曲であることがFes×LIVEにて明言されました。
曲長はユニット1曲目の「AWOKE」と同じく、ロックでカッコイイ感じになっていますが、歌詞でやたら物々しい横文字が登場しており絶妙に厨二心を擽られる楽曲です。
(「ヒストリア」とか「ディストーション」とかオタクみんな好きだろ)
決断を迫るような凄みのある歌い方からは訴えのようなものすら覚え、落ちサビ前のさやかの「決めるのは自分だ!」は最高にカッコイイです。
(その後の「覚悟を繋ぐオーバードライブ」も良い)
伝統曲とのことですが、現ドルケ以上にこの曲の良さを引き出せる世代は現れるんですかね?
あと、普通1曲目が強めだったら2曲目は振り幅を見せるために敢えての落ち着きしっとり系で来たりするんですけど、「Sparkly Spot」は「AWOKE」に負けず劣らずの攻め具合で「あぁドルケはこうなんだな」って感じさせてくれる曲です。
ツキマカセ
いや、降り幅よ……
先ほど「ユニットの方向性が固まった」なんて言いましたが、嘘です。
DOLLCHESTRAはこういう曲も歌えるんです。
(というかリリックビデオがあるので初出はこっちの方が先ですけどね)
「AWOKE」の感想で「ロックの中に儚げな雰囲気がある」と言いましたが、そのドルケの「儚さ」がこの曲では全面に押し出されてますよね。
恋愛を斜めから読んでいるような物悲しい歌詞が特徴的であり、人形のような衣装が曲の世界観をこれでもかと表現しています。
(ツキマカセの衣装を早く立体化してください……)
そんな歌詞の中でも「着飾らずに居られる場所が欲しい」というフレーズにはロックでカッコイイドルケの秘めたるか弱さが表れていると思います。
曲調もオシャレで他の勢いのあるドルケ楽曲とは違う、聴いていてクセになるような心地よさがあります。
何にせよこの曲は専用のリリックビデオ含めて、普段あまり見ることができないDOLLCHESTRAのかわいらしい一面が垣間見える良曲だと思います。
希望的プリズム
解釈に困る曲。
アルバム最後の曲ですが同じポジションにいるスリブの「Mix Shake!!」とは大きく異なり、歌詞には「どこにも自分の居場所無い」や「勝手な評価を与えられる」といった悲痛な声が散りばめれています。
(女子高生に何て曲歌わせるんだよ……)
また、そんな歌詞がDOLLCHESTRAの2人のバックボーンを知ることで、何となくその気持ちがわかってしまうところもまたいやらしいところです。
ただ、私的にこの曲はDOLLCHESTRAの2人の「成長」が歌われているような気がして、決して空虚な心を謳った曲ではないんですよね。
「弱さを隠して泣くのはもうやめた」という吹っ切れた心を表すフレーズ、
特に2番最後の「感情も変わる日は来るはず」という歌詞が正に2人の感情の変化を表していていますよね。
タイトルの通り、希望的なプリズムに導かれて2人が出会うことで運命が変わっていったといった解釈を私はしたいと思います。(異論は認める)
歌っている2人の背景を知らないと歌詞の意味が分かりずらいthe文脈曲なので最初に書いた通り感想に困りますが、少なくともカップリング曲の強さじゃないのは間違いないです。
(そしてこの後カップリングの強さじゃない曲が山ほど出てきます)
Holiday∞Holiday / Tragic Drops
謳歌爛漫
スケイプゴート
Holiday∞Holiday
Tragic Drops
謳歌爛漫
スリーズブーケ初のFes×LIVEお披露目楽曲。
4月度Fes×LIVEにて初披露されたこの曲はリンクラユーザーにとっては印象深い曲ではないでしょうか。
花弁の優雅さと儚さを自身に重ねて歌っているこの曲は「スリーズブーケ」という名のユニットにふさわしい曲になっています。
幻想的な世界観の中で「踏まれながら汚れてゆく」といった現実の厳しさも謳っているあたりは流石は梢作の楽曲と言ったところでしょうか。
しかし、4月度Fes×LIVEという初のFes×LIVEにて披露されたこの曲は、歌詞に「ひとひらの風が吹いて新しい私が始まる」とあり、先の「水彩世界」や「Reflection in the mirror」と同じく、スリブの「始まり」を感じさせる曲になっていますね。
今となっては自然の美しさに因んだ楽曲はスリーズブーケの十八番といった感じがありますが、何気にその第一弾はこの「謳歌爛漫」です。
(水彩世界もそう言えなくもないですが、あれはどちらかと言えば個々人と作品にフィーチャーしている要素が強いので……)
4月度Fes×LIVEの会場である夜の「卯辰山公園ふれあい広場特設ステージ」と専用衣装が完全にマッチしていて、初披露時は「美しい……」しか感想が出ませんでした。
そんなわけでこの「謳歌爛漫」にはさまざまな思い出があって、披露回数は少ないですが、ファンにとっても大切な曲になっていると思います。
スケープゴート
DOLLCHESTRA初のFes×LIVEお披露目楽曲。
先の「謳歌爛漫」と同じく4月度Fes×LIVEで初披露されました。
正確に言うと披露順はこの「スケイプゴート」が先なので、何気に蓮ノ空のFes×LIVEで初披露となった最初の曲なんですよね。
さやかがMCで「みなさんには初めて聴いてもらう曲になります」って言った後にこの曲が流れて「え、マジモンの新曲じゃん!?」となった人は私だけではないと思います。
そんな印象深い出会いをくれたこの曲ですが、曲の中身は先の1stシングルで作り上げた完全にドルケの世界観満載で先述の「希望的プリズム」に負けず劣らずのニヒルな雰囲気になっています。
「教科書を読み込んだところできっと気付けない」とか「仮初めの笑顔振り撒いて作った繋がりは何年持ちますか?」とか斜めからの目線すぎて記念すべき新曲に入れていいフレーズじゃない。
特にサビの「誰も私の代わりには成らないで欲しい」はあまりにも悲痛な叫び聴いていて心配になるレベルです。
ただこの曲も最後は「視界は晴れる」というフレーズで締め括られており、弱さをさらけ出してもありのままの自分が受け入れられたというハッピーエンドになっていると(私は)思います。
(そもそもタイトルが「スケイプゴート」って時点で業が深すぎる……)
初のFes×LIVEでこの曲引っ提げてくるの流石に強気すぎませんかね?
Holiday∞Holiday
みんな大好き「Holiday∞Holiday」。
気づいたら蓮のオタクだけじゃなくていろんな人に広まってました。
(まぁそのきっかけとなる現場に私はいたんですが……)
もはや語るまでもないような気もしますが、この曲については完全に花帆⇒梢の曲です。異論は認めません。
(だって「安全バーは君の腕」ですから)
先の「フォーチュンムービー」は梢⇒花帆ですが、こっちは花帆⇒梢です。
間違えないでくださいね。
そんな冗談はさておき、この曲は5月度Fes×LIVEにて初披露されたのですが、その世界観にいきなり引き込まれた人も多いのではないでしょうか?
かわいい歌詞、ガーリーな専用衣装、キャッチ―なメロディー、何もかもが幸せに溢れたこの曲は、もはや福音と言っても過言ではありません。
本当にこの曲に出会ってから「365日全部毎日がHoliday」なんですよね。
冗談抜きで私はこの曲をこの身尽き果てるまで聴き続けると思います。
蓮のことを全く知らなった人たちにこれだけ刺さってるんですから、私含め4月から蓮を追っていた人は5月度Fes×LIVEでこの曲が出てきたときに度肝を抜かれたことでしょう。
曲の世界観で言うとこの曲は「フォーチュンムービー」の続きを描いていると思っていて、運命の出会いをした2人が過ごす幸せな日々を描いていると思うと聴いているだけでこっちにも幸せ成分が補給されてきます。
(あくまでもオタクの妄想です)
とにかく中毒性がある曲なので、ある意味視聴には気を付けた方がいいかもしれませんね。
Tragic Drops
もう片っぽのユニットが遊園地デートしてんのにDOLLCHESTRAは何やってるんですか……
この「Tragic Drops」は、先述の「Holiday∞Holiday」と同じ5月度Fes×LIVEにて初披露されたDOLLCHESTRAの新曲ですが、歌詞やリリックビデオを見ればわかる通りとんでもない歌です。
ドルケの2人が背中合わせで物悲し気な様子で歌う姿がとても印象的で、腕組んで「毎日がHoliday♪」とか言っているスリーズブーケとは図らずも対照的になっています。
曲の中でも特に綴理のソロパートが所々本当に激重で「ごめんね…好きで」とか「いっそ忘れたい…」とか一体何があったんですか。
(活動記録7~8話を見ればわかります)
そんな悲哀に満ちた歌詞が印象深いこの曲ですが、メロディーは疾走感に溢れていて、専用のリリックビデオもレトロ加工や画面の水滴演出など気合が入っており、さながらバトルもののOPみたいになっています。
(電池が切れたみたいに急に曲が終わる演出も良いんだこれが……)
しかし、そんな演出がありながらも「カッコイイ」の一言では到底済ますことができないメッセージ性が込められたこの曲は、蓮のストーリーを知ることでまた理解が一層深まると思います。
眩耀夜行/ Mirage Voyage
DEEPNESS
眩耀夜行
Kawaii no susume
ジブンダイアリー
Mirage Voyage
DEEPNESS
で、で、出たぁ~~~!!
蓮ファンなら誰もが認める化物楽曲「DEEPNESS」。
蓮ノ空ストーリー1stシーズン(そんな括りはない)の締めとも言える6月度Fes×LIVEで初披露されたこの曲は、他の曲とはちょっと比べ物にならないくらい重いストーリーが乗っかった超文脈曲です。
というのもこの曲、ラブライブ!の地区予選を突破するべく、綴理が102期(花帆たちが入部する1年間)に作った楽曲で、この曲に関する考えの違いがきっかけで梢と綴理の関係には軋轢が生まれてしまったんですよね。
そんな曰く付きとも言えるこの楽曲は、後輩である花帆とさやかの並々ならぬ尽力(詳しくは活動記録7~8話参照)により、梢と綴理の関係性と共に復活して無事蓮ノ空女学院の3つの文化祭の1つ「撫子祭」にて披露されることとなりました。
そんな背景があるこの楽曲ですが、まぁ曲が「強」い。
普通そういうメンバーの「絆」みたいなのに直結する曲って「エモ」に寄せてきません?
何でバチバチのEDMなんですか……
衣装も発行色で、中でも2年の2人は全身タイツ一歩手前みたいな攻めた格好してるし、曲中ではレーザーガンガンに焚くし、後に公開されたリリックビデオはゲーム×レトロフューチャー風の凝った演出になっているしで、もはや「ヤバい」としか言いようがありません。(語彙力の限界)
「DEEPNESS」については細かいことを言い出すと本当にキリがないので、とりあえず「とにかくカッコイイからお勧め」くらいで締めようと思うのですが、この曲はオリジナルの歌唱メンバーがみらぱの2人を除いた4人という唯一無二の構成なので、今後作中やリアルライブでどのように扱われるのか楽しみですね。
眩耀夜行
THEスリブの曲。
幻想的な世界観、2人の関係性、幸せ空間、すべてが解釈一致のこの曲は、瑠璃乃がスクールアイドルクラブの一員として初参加した7月度Fes×LIVEで初披露されたスリーズブーケの新曲です。
タイトルの通り夜がとても似合う曲で、ファンタジーな世界観は相変わらずですが、これまで何となく「Holiday∞Holiday」などで明るい時間のイメージがあったスリブにはなかった雰囲気だと思います。
曲調や歌詞、7月の新曲ということからもわかるように、この「眩耀夜行」は七夕がベースとなっている曲です。
なんですけれども、梢の「街中が空を余所見する間に」という歌詞からもわかるように、実はこの子たち曲中では七夕の夜空そっちのけで2人の世界に浸ってるんですよね。
(何やっちゃってるんですか……)
しかも、梢は「天体観測が好き」という描写がしっかり作中で描かれているにも関わらず(活動記録9話参照)、「望遠鏡を覗かなくても大事なものは見えている。君に出会った日から。」とか言っているんですよね。
(はぁ~……)
そんな感じで歌詞が中々にエグいこの曲ですが、スリブの持つ特性が最大限に生かされたこの楽曲は、専用リリックビデオのクオリティの高さも相まって、ぜひオススメしたい曲になっています。
kawaii no susume
「梢センパイはかわいいんです!!(大声)」
個人的な感想ですが(ずっとそう)、カップリング曲として100点の楽曲。
A面を食わない程度の強さでありながら、メインストーリーで補足できてい部分を補完してくれる最高の楽曲。
本編ではネタ程度にしか触れられていない梢のかわいさが全面に推し出されたこの「kawaii no susume」はスリーズブーケファンにとっては垂涎の一曲です。
(花帆は存在自体がかわいいので、取り立てて言うことは何もありません)
しかもこの曲は蓮の公式ファンブックにて、しっかりと誕生の経緯が描かれており、ただの「オタクが何か騒いでるだけ」の楽曲になっていないのも魅力の1つだと思います。
曲の温度感的にはスリーズブーケの代名詞である「フォーチュンムービー」や「Holiday∞Holiday」などに近いところがあるので、それらの楽曲でスリブを知った人にぜひ聴いてほしい曲です。
余談ですがこの曲が誕生するきっかけとなった話含め、公式ファンブックの話はどれも最高なので、まだ読んだことがない人はぜひお買い求めください。
ジブンダイヤリー
ま~たファンが知らない一面を出してきましたねこの子たちは……
収録は先であるものの、後述の「Mirage Voyage」のカップリング曲であるこの曲は、未だFes×LIVEや活動記録でも触れられておらず、曲の長さもフルで3分弱といろんな意味で理解が難しい楽曲ですね。
加えて曲はいきなりさやかの語りから始まり、これまで激しい曲が多かったDOLLCHESTRAのイメージから大分離れた曲になっています。
「絶対なんて嘘だ」、「期待なんて無駄だ」といった歌詞にはドルケらしい
諦観の境地を感じますが、これまでの悲壮感たっぷりな楽曲とは異なり、この曲からは優しい曲調で自分を肯定するような雰囲気が感じられます。
特に「主役は自分だから大事にしたいよ」というフレーズからは、これまで色んな角度で自分を追い詰めていたドルケの2人に対して、どこか安心感を抱かせてくれます。
(詳しくは活動記録4~6話を見て←しつこい)
総じてこれまでとのギャップから、今まで見せてこなかったDOLLCHESTRAの新しい一面が見れるこの曲は、先の「kawaii no susume」同様カップリングとしてとても良い曲だと思います。
Mirage Voyage
いや、おっしゃれ~
これまでのDOLLCHESTRA楽曲の力強さと儚さを足して2で割って、そこに100かけたような楽曲。
郷愁に満ちた歌詞がフラメンコ調の曲にマッチしてて最高なんだが……
そもそも曲が指パッチンで始まる時点でおしゃれが過ぎる。
「眩耀夜行」に次いで7月度Fes×LIVEで初披露となったこの曲は、ドルケの世界観満載で、楽曲が七夕モチーフで季節感に寄せていたスリブとは対照的の一貫した世界観で印象深かったことをよく覚えています。
スリブが演出する幸せ空間の後に「頑張ろうと思うのは無駄なことかな」とか言われてもねぇ……
そんな相変わらずの悲哀ですが、そんな物悲しい歌詞を吹き飛ばすほどに曲は強強です。
しかし、この曲は強いだけじゃなくて向かい合って歌う綴理とさやかの姿がとても印象的なんですよ。
なぜかって先述の背中合わせで歌っていた「Tragic Drops」の対になっているですよね。
つまりこの楽曲では、不安で苦しいけど何度だって頑張りたいという彼女たちの前向きな思いを歌っており、実はこれまでのドルケから一段と成長した姿が見れる一曲になっているんですよね。
曲の圧倒的オサレさで忘れがちですが、ちゃんとこの曲もFes×LIVE披露曲として蓮のストーリーには欠かせない要素の1つというわけです。
ただこの曲は伝統曲であることが明言されており、先代のドルケが作った楽曲なんでよね。
一体先代のDOLLCHESTRAは何を思ってこんな強曲を作ったんですかね……
夏めきペイン
夏めきペイン
Yup! Yup! Yup!
ココン東西
残陽
青春の輪郭
ハクチューアラモード
Dear my future
パラレルダンサー
明日の空の僕たちへ
Legato
夏めきペイン
慈がスクールアイドルクラブに復帰し、蓮ノ空のメンバー全員がようやく揃った感動の8月度Fes×LIVEにて初披露されたこの曲は、6人が揃って歌った初の楽曲です。
(ストーリー上で)
1stアルバムの表題曲でもあるこの曲は、タイトルの通り「夏」がテーマの楽曲で、歌詞・衣装・演出・ダンスなど、曲を構成するすべての要素に統一感があり、シーズンソングとして非常にクオリティの高い曲となっています。
しかし、この曲と言えばやはり先述の通り、蓮ノ空メンバーが揃って初の楽曲という印象が強いですよね。
夏全快の歌詞の中には「今しか刻めない。大人になったら作れない。」などリアルタイム進行の蓮ノ空世界を思わせるフレーズがちゃんと入っており、他作品でも恒例の夏楽曲とはまた少し違った印象を受けることができます。
というかようやくメンバー全員が揃って最初にやるのが新衣装で新曲っていうのがまたいいですよね。
「全員揃ったからDream Believersやるんだろうなぁ……」とかいうオタクの想像を遥かに超えてくる構成、最高です。
そんなわけで、この「夏めきペイン」は蓮メンバーが遂に揃った時の感動を思い出させてくれる曲であり、シーズンソングでありながらライブのトリを飾っても全く違和感がない素晴らしい曲となっています。
(実際この曲がトリのライブが最近ありましたしね)
また、この曲みたいにアイドルアイドルしている楽曲はシリーズ全体で見ても意外と少ないので、そういう意味でも貴重になっていると思います。
Yup! Yup! Yup!
1stアルバムの2曲として収録されたこの曲は、歌い出しのみらぱの2人が特に目立つ楽曲になっていると思います。
というかこの曲、歌分けを見ればわかるんですけど、みらくらぱーく!以外のユニットは一回も2人で歌うパートがないんですよね。
(みらぱは「一緒なら Special days」の1フレーズだけある)
絶対意図してやってるだろ。
落ちサビ前のパートもみらぱの掛け合いがメインだし、全体楽曲ながら実はめちゃくちゃみらぱ贔屓の曲なんですよね。
まぁこれまで一切楽曲がなかったので全然許せる、というかむしろウェルカムなんですけども。
アルバム曲ながら何気に最近の1月度Fes×LIVEでも披露されており、その時は楽しい振り付けが印象的でした。
歌詞も新しい始まりへのワクワクが表現されており、落ち着いた曲調と相まって全体的に元気をくれる楽曲になっています。
あとこれは完全に感想なのですが、この曲って曲調がゆるーいアニメのEDっぽくないですか?
「Yup! Yup! Yup!」の歌詞に合わせてSDサイズのキャラがわちゃわちゃしてる様子が見える見える……(急にごめんなさい)
ココン東西
ようやくようやく来ました、みらくらぱーく!の新曲です。
8月度Fes×LIVEにて、突然この曲が披露された時の衝撃たるや……
正確に言うと後述の「ハクチューアラモード」がリアルでもストーリーでも先に出てきているので、この「ココン東西」はみらぱの3曲目なのですが、まさに「みらぱの曲!」って感じで最高の一曲です。
とにかく乗りと勢いに全振りしたような曲で、これまで私が散々してきた曲の歌詞から歌い手の気持ちを色々考えるなんてことを一切せずに、頭を空っぽにして聴くことができる最高の曲です。
まぁ一応他の2ユニットとデビューに差があったということで、闘争心を煽るような歌詞から「出遅れた分ここからガンガンが行くぞ!」みたいなみらぱからのメッセージを読み取ることはできますし、あとはタイトルの「ココン(古今)東西」が「世界中を夢中にさせる」みらぱの目標と掛かってるとか……
まぁ正直そんな考察はこの曲には不要だと思います。
だって曲中で前髪守るために魔法使いになってバリア張ってるんだぞ。
曲調は音ゲーの楽曲みたいな中毒性があり、専用リリックビデオもPRG風で楽曲の世界観?に合ったものとなっています。
ストーリー上仕方のないことですが、これまで楽曲が本当に少なかったみらくらぱーく!へのフラストレーションを一気に解消させるようなカタルシスもあり、一度聴いたら忘れられないみらぱらしさMAXの楽曲です。
残陽
遂に来てしまったか……
一部の層からカルト的な人気があるこの「残陽」は、アルバムに収録されたスリーズブーケの新曲です。
スリブと言えば先述の「フォーチュンムービー」や「Holiday∞Holiday」のような、メンバー間で展開される幸せ空間が印象的ですが、この曲はそんなイメージから一転、とんでもない湿度の高い曲になっているんですよね。
下手なことを言って確かに存在する残陽ガチ勢の人(?)に叩かれたくないので、語りはほどほどにしたいと思いますが、まずはこの曲歌詞割がおかしいんですよ。
1番はサビ以外全部花帆、2番は逆にサビ以外全部梢が歌っています。
そこから考えられることと言えば、1番は花帆から梢、2番は梢から花帆に対して向けられたメッセージだということです。
これだけではそこまで語られるに値する楽曲にはなっていないと思うのですが、問題はその歌詞の中身なんですよ。
花帆の「ねえどうして笑えないよ」だったり、梢の「ねぇ遠くに行かないでよ」だったり、これまでの幸せな関係はどうした!?と言いたくなるような世界になっています。
それについてはストーリー上で語られる2人の過去を知ることで何となく想像ができるのですが、ここであえて多くは語りません。だって下手なことを言って(略)。
とにかくアルバム中の一曲とは思えないほどのストーリー性が込められた楽曲になっているので、みなさんもこの曲を聴いて各々スリブの関係性に思いを馳せてくださいな。
青春の輪郭
出だしのさやかのサイレン(失礼)が印象的なこの「青春の輪郭」は、アルバムに収録されたDOLLCHESTRAの新曲です。
流石にサイレンは冗談ですが、本当に最初のさやかの「Ah-」のインパクトがすごくて、発声前の息を吸う音もしっかり入っているんですよね。
そんなこの曲ですが、先の「残陽」と同じく、ドルケのこれまでのユニットイメージからは少し外れて、タイトルの通り「青春」にフィーチャーした清涼感ある一曲になっています。
激しいロックでも、哀愁漂うポップスでもなく、物々しい横文字の羅列もない(シャウトはある)この曲は、これまで見せてこなかった2人の女子高生らしい姿が垣間見える珍しい楽曲だと思います。
(「ツキマカセ」とかもある意味女子高生らしいですが)
とはいえ流石はドルケ楽曲。
そんな青春感の中にも歌詞に所々迷いや悩み、不安の描写が顕著に表れています。
それでも「走り抜けた距離は確かにある」というフレーズで曲が締め括られており、先述の「ジブンダイヤリー」のように今の自分たちを認めることができている様子が伺えます。
曲が変化球でもユニットとしての軸がブレないところがドルケらしくていいですね。
ハクチューアラモード
かわいい。はい、かわいい。
そんなわけで「かわいい」しか感想が出ないこの曲は「ド!ド!ド!」に次ぐ、みらくらぱーく!の記念すべき2曲目として、6月に行われた蓮ノ空のリアルイベントにて初公開されました。
まぁつまり初公開からリリースまで3か月以上空いているんですよね。
(一応視聴動画が6月から公式で公開されてはいましたが……)
そんなファンを待たせに待たせたこの曲は、「ド!ド!ド!」のぶっ飛んだ世界観からは落ち着きを見せ、2人かわいさが全面に押し出された楽曲になっています。
歌詞、衣装、曲調、すべてがかわいく、イラスト調のリリックビデオも曲のかわいさに拍車をかけています。
(リリックビデオの目がぐるぐる瑠璃乃が好きなんだ……)
8月度Fes×LIVEでも「ド!ド!ド!」から連続して披露されており、初出の早さも相まって、みらぱの第二の代表曲になっていると思います。
この曲もどちらかと言えば電波の類ですが、それでも先の2曲と比べると、乙女チックな歌詞に乗せたあざとい歌い方などが数多く見られることから、みらくらぱーく!の幅を知ることができる一曲ではないでしょうか。
Dear my future
1stアルバムに収録されたスリーズブーケの2曲目の新曲です。
タイトルの通り未来の自分に向けた楽曲ですが、先の「残陽」とはまた違う形でスリブの新たな一面が見れる楽曲になっていると思います。
しっとりとした曲調に乗せて語られる歌詞には「あなたは今笑えてますか」「あなたは今幸せですか」とスリブらしからぬ不穏な問いかけのフレーズがあり、未来に不安を感じている様子が伺えます。
しかし、厳しい未来を生きているかもしれない自分たちに向けて、励ましの言葉をかけるその様子からは、スリーズブーケの儚くも優しい姿が垣間見え、その世界観にさらに引き込まれてしまいます。
というかこのあたりでもう完全に、スリブ=王道アイドルユニットみたいなイメージはなくなっていますよね。
未来に向けた曲ということで、この曲もスリブが物語を重ねるに連れてどんどん「意味」を帯びてくると思うと、楽しくもあり一種の怖さも感じます。
パラレルダンサー
1stアルバムに収録されたDOLLCHESTRAの2曲目の新曲です。
私的にはドルケの曲らしいなと感じたのですが正直もうわかりません。
(そもそも蓮のユニットに〇〇っぽい曲って概念自体ない気がしてきた)
サビのハモリが気持ちいこの曲は全体的に「夜」を感じさせる世界観となっており、その夜はスリブの「眩耀夜行」のような幻想的な雰囲気を纏いつつも、ドルケらしい哀愁が感じられるものになっています。
ですが、この曲には意外にもこれまでのドルケ楽曲で必ずと言っていいほど含まれていたネガティブなフレーズはなく、「モヤモヤは吹き飛んだ」、「空想を超えそうじゃん」など、どこか2人から吹っ切れたような様子が感じられます。
じゃあこの曲は悩みや不安から解放された2人の気持ちかといわれると、後のストーリー的に全然そんなはずはないので本当に解釈に困る曲なんですよね。
曲調はすごくおしゃれで2人の掛け合いが癖になる良曲であることに間違いはないのですが、歌詞を一目見ただけでは歌い手の心象がわからない面白い楽曲だと思います。
明日の空の僕たちへ
1stアルバムもラストスパートです。
各ユニットの新曲ラッシュを経て収録されたこの曲は、私的には「ラブライブ!作品の後半の楽曲」という印象を受けました。
何というか曲の雰囲気が「アニメ1期の終盤」って感じがするんですよね……
もし蓮ノ空がアニメで、設定もユニット軸じゃなかったらこの曲がラブライブ予選の決勝あたりで歌われてそうな気がしませんか?(しませんか……)
まぁそんな戯言はさておき、この曲は全体曲ながらもユニットごとに歌うパートが用意されていて、その歌詞もDOLLCHESTRAは「不揃いだった歩幅。乗り越えたそのメモリー。」みらくらぱーく!は「揃えた歩幅、想い。分かち合う涙。」と各ユニットのストーリーを知っていると曲への理解が格段に深まるようになっているんですよね。
ちなみにスリーズブーケが一緒に歌うパートはありません。
曲の都合か意図的かはわかりませんが、曲中それぞれ単独で花帆は「キミが背中を押す」、梢は「キミと手を伸ばした」とちゃんと互いのことを語っている場面はあるので、やはり全体曲ながらユニット活動を主軸としている蓮ならではの楽曲になっています。
言うまでもありませんが、タイトルの「明日の空」は「蓮ノ空」と掛かっており、歌詞の最後はちゃんと「明日ノ空」という表記になっています。
全員で歌うパートの「ずっと今が続けばいいのになんて」というフレーズはリアルタイム軸の蓮だからこそ強く共感できるものがあり、蓮の全体曲として非常にクオリティの高い楽曲になっています。
Legato
いよいよ1stアルバム楽曲もラストです。
この曲のタイトルである「Legato」は、イタリア語で「結ぶ」という意味であり、楽譜で書かれた際には「音と音とを切れ目なくつなぐ」という意味になります。
いや、蓮ノ空のための言葉かい!(実際、この曲は伝統曲でしたね)
蓮ファンであれば誰もが抱えるジレンマですが、蓮ノ空はリアルタイム進行であるため、作中のキャラクターと同じ時を過ごせるという反面、どうしても「卒業」という概念が付きまといます。
つまりどれだけこちらが蓮の子たちを愛そうとも数年後にはみな蓮ノ空女学院を卒業し、スクールアイドルではなくなってしまうわけです。
(IP的な観点では今後どうなるか不明ですが)
そんな中でこの楽曲は「途切れない想い」や「永遠に消えないハーモニー」など、「Legato」という意味の通り、時が経ってもつながり続け、蓮の軌跡は残り続けるというメッセージを私たちに伝えてくれます。
(いや、まだそんなこと言われるには早すぎるって……)
特に落ちサビ前の「新しい旋律生まれ続ける。これからもずっと....」が良いけど切なすぎる……
パートも学年ごとに分けられている部分が多く、明らかに時の経過を意識させるこの曲は「心と心がリンク」など、リンクラを彷彿とさせるフレーズもあり、とにかくエモさの爆弾みたいな曲なんですよね。
「永遠のEuphoria」といい、アルバムの最後に正解を出すのが上手すぎるんですよ……
そしてこの曲と言えば3月度Fes×LIVEのアフター配信での披露ですよね。
年度末に披露があることは予想していましたが、「送り出す」ではなく「繋ぐ」という意味だからこそ敢えてアフター配信でやるとか、構成が「理解」りすぎている……
素顔のピクセル
素顔のピクセル
シュガーメルト
千変万華
素顔のピクセル
これだよこれこれ~(嬉)
Theスリブ楽曲。大正解。間違いない。
2人の幸せな空気感。自然を謳った幻想的な世界観。
スリーズブーケの良いところが全部詰まった楽曲です。
9月度Fes×LIVEにて初披露されたこの曲は、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブに代々伝わる「伝統曲」という概念が前面に押し出された楽曲になっており、「素顔のピクセル」という表題の通り、普段の何気ない瞬間をかけがえのないものとして写真のように焼き付けていく描写が描かれています。
伝統曲ということで、専用衣装も大正ロマンを現代風にアレンジような見た目になっており、スリブ2人のビジュアルと相まって最高にかわいい仕上がりになっています。
曲調も若干スピード感はありますが、いつものスリブらしい落ち着いた明るい雰囲気になっており、2人綺麗な歌声との相性がとてもいいです。
「こぼさずに切り取ってくよ」の高音ハモリは唸るほどに最高です。
(あと何回聴いても花帆の「ピース!」が卒倒するレベルでかわいい)
曲のテーマから来たものでそれほど意識していないとは思いますが、「そこにある一瞬を永遠にしよう」というフレーズが蓮の設定に沿っていたり、「こぼさずに切り取ってくよ」といった表現が、リンクラというアプリで配信やライブ中のスクールアイドルたちをスクリーンショットで撮る我々の姿と重ねることができたり、いろんな意味で蓮らしい楽曲になっていると思います。
シュガーメルト
いやぁ……これはちょっと感想に困る曲です……
この曲は後ろの曲がFes×LIVEの楽曲であるため、実質「素顔のピクセル」のカップリングに位置する曲なのですが、相変わらずB面にしては楽曲として強い……というか業が深すぎる。
いつものスリーズブーケらしい美しい自然表現は健在でなのですが、そこにタイトルにもある「シュガー(砂糖)」の要素が加わったことで曲としての「甘さ」もとい「火力」が増しています。
楽曲の世界観的には「Holiday∞Holiday」のようなデートシチュエーションを描いていると考えられますのが、あちらが付き合いたての常にドキドキワクワクしている時間を表現しているのに対して、この「シュガーメルト」ではそうなる(付き合う)一歩手前のいじらしい関係が描写されているんですよね(推察)。
何にせよ「口の中で消えて無くなる。その前に伝えなきゃ。」という歌詞から言いたくても言えない想いがあることだけははっきりとわかります。
(心臓が持たないから急にいじらしくならないでくれ……)
そんでもってこの曲は、曲中で自分をときめかせるような行動を「魔法」と表現しいるのがマジで秀逸なんですよ。
それでファンタジーが好きな花帆に「もしかして魔法使えるの?」とか言わせるのは本当にすごい。期せずして美しいダブルミーニングになってる。
そして梢に「私だって魔法使えるもん」とか言わせるのはもっとヤバい。
で、最後に2人で「君が大好き」で終わるのは流石に気がおかしくなる。
溶けるのは砂糖じゃなくて我々の脳では?
千変万華
気を取り直して「千変万華」です。
この曲と言えばやはり、初披露の場となった10月度Fes×LIVEの「ラブライブ!地区予選エントリーライブ」ですよね。
これまで散々他作品でラブライブ!に挑戦するスクールアイドルたちを見てきたわけですが、まさか画面越しとは言えリアルタイムで予選を拝める日が来るとは思いませんでした。
各ユニットの順番はスリーズブーケが最後であったため、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのトリとしてこの曲は披露されました。
ラブライブ!という大会にに挑む曲にふさわしく、落ち着いた曲調ながらも力強くスリーズブーケのこれまでの軌跡を謳うような曲になっています。
特に1番、2番に共通している「隣に君がいれば頑張れる気がしてる」という歌詞がこの曲を披露している時の2人の関係性を表していてよいですね。
また、「タイトルも決まった『新しい私』」という歌詞はスリブ(花帆)のデビュー曲である「水彩世界」の花帆パート「タイトルのない感情と未完成な自由を描いてた」を意識して書かれているように思われます。
「ラブライブ!予選で披露された曲」というイメージが先行してしまうこの曲ですが、さまざまに変化するという意味の言葉「千変万化」にかけられたタイトルに通り、スリーズブーケの変化(成長)が感じられる曲であるため、他の曲に負けず劣らず印象深い1曲になっています。
Take It Over
Take It Over
飴色
KNOT
Take It Over
この「Take It Over」は9月度Fes×LIVEにて初披露された楽曲ですが、同タイミングで披露されたユニットの曲で、唯一伝統曲ではない現DOLLCHESTRAの2人のオリジナル楽曲です。
制作者の綴理曰く「さやとボクのこれまでとこれからを歌詞にした」楽曲であり、曲中では綴理とさやかのこれまでのストーリーが描かれています。
サビの「嫌いだった自分の弱さと向かい合った今」という歌詞が正にドルケ2人のストーリーと重なっており、これまでの葛藤や成長が感じられます。また、「見えない道が怖くたって生きるんだ今を」という曲の終わりからは様々なことを経て培われた確かな覚悟が感じられます。
(まぁ、この曲披露後に結局2人はまた「嫌いだった自分の弱さ」と向き合うことになるのですが……)(活動記録12~13話)
楽曲はドルケらしいバチバチにかっこいい仕上がりになっており、特に落ちサビの「前よりも波は静かになった」のとこのドラムの盛り上がりが本当に最高です。あと最後のさやかの「Ah-」も最高。
歌詞には相変わらずですドルケらしい悲哀や哀愁が漂っており、中でも綴理の囁くような「Stay close to me, please...」など、さやかに対する大分重い感情が表れているのが印象的です。
作詞が明確に綴理だと明言されているからこそ歌い手の感情の見えやすくなっており、それがこの曲の醍醐味だと思います。
しかし、全体を通して見ると数あるドルケ楽曲の中でもトップクラスに盛り上がる曲になっていると思うので、あれこれ考えなくても沸くことができる良曲であることは間違いありません。
飴色
まーたヤバい曲が来てしまったよ……
先ほど紹介した「Take It Over」のカップリングに位置する「飴色」ですが、スリーズブーケの「シュガーメルト」同様、B面とは思えない強い楽曲となっています。
まず曲調がボカロ楽曲のようなポップなDTMになっていて、激しいロックなどが多かったこれまでのDOLLCHESTRA楽曲とは大きく雰囲気が異なっています。
とにかく中毒性のある楽曲になっていて、特に落ちサビでの様式美のような転調は何度聴いても最高に気持ちよくなれます。
そんな感じでこれまでなかったドルケの姿を最高の音楽で魅せてくれるこの曲ですが、歌詞は伝えることができなかった想いを嘆く哀惜に満ちており、2人の関係性と重ねて考えると得も言われぬ感情になります。
綴理の呟くような「伝えそびれた想いを運んでくれたら良いのに」で曲が終わるのは流石に切なすぎる……
それはそれとして、やっぱりこの曲は如何せん曲のメロディーが刺さる人にはマジで刺さると思うので、ドルケの幅を再度確認することができる楽曲になっています。
KNOT
最初「おっ!」と思ったらすぐに「あ、ドルケだ」ってなる曲。
10月度Fes×LIVEのラブライブ!地区予選にて初披露された「KNOT」ですが、私的にはこれ以上ないほどの The DOLLCHESTRA楽曲になっていると思います。
最高にカッコイイロック調の楽曲、激しいダンス、重たい歌詞、ドルケを構成する全ての要素がこの曲には詰まっています。
(毎回入るサビのハモリが「What's my life?」っておい……)
しかし、他の楽曲と決定的に違うのはこの曲には「迷い」みたいな感情が描かれていないところですね。
いい意味で吹っ切れているというか、乗り越えたというよりは「とにかく今は自分を信じる」って感じが曲から伝わってきて聴いているこちらもアツくなります。
(さやかの「嫌だ!やめない!諦めない!もう!」が本当に良い……)
そんな感じで視聴者の心を熱くさせるこの曲は、激しいパフォーマンスも相まってリアルイベントで非常に人気の楽曲となっており、同タイミングで披露された他の曲よりも圧倒的に披露回数が多くなっています。
(正確に言うと後述の「ノンフィクションヒーローショー」も同じくらい多いのですが、あちらは持ち歌が少ないというのが理由に入るので)
まさにラブライブ!という大会に挑む曲としてふさわしい情熱的な楽曲である「KNOT」は、今後も様々な会場で我々ファンを沸かせることでしょう。
アイデンティティ
アイデンティティ
天才なのかもしれない
ノンフィクションヒーローショー
アイデンティティ
はい。こういうこと言わない方がいいことはわかっていますが、みらぱの曲の中で一番好きです。(異論は大いに認める)
9月度Fes×LIVEで初披露されたみらくらぱーく!の新曲で、ユニットに代々受け継がれている伝統曲です。
これまで電波曲しかなかった(それはそれで別に良い)みらぱが初めてまともな歌詞を歌っているため、2人の完全に新しい一面が見られる楽曲になっています。
そんな新しい2人と和ロック調の音楽の相性が本当に最高で、衣装も伝統+和風な楽曲に合ったレトロかわいい感じになっています。
(まずこの曲はイントロから良すぎる)
歌詞はみらぱらしく若干IQ低めながら、自身を肯定&鼓舞するフレーズが多いので聴いていて元気を貰え、「モットー!」のコールなどファンを楽しませてくれるみらぱらしさも含まれています。
というかこの曲は歌詞が本当にいいんですよ……
1番の「苦手を克服出来たなら、偉いってさ、ちゃんと褒めてあげるの」とか「報われない努力にも出会うけど、抱きしめてあげるの」とか聴いてるだけで泣きそうになりますね。
今まで散々電波曲を歌ってきたみらぱの2人に言われるから余計に刺さるものがあります。
(あとは、みんな大好き瑠璃乃の「そ゛し゛て゛た゛く゛ま゛し゛く゛」)
そんな優しい言葉の中には「ぐしゃぐしゃで叫ぶのだ」と言った奮起させる言葉もあり、「弱音も全然吐くけどこれって決めたら結構しぶといです」という瑠璃乃のフレーズは最早2人の生き様であり、伝統曲ながら現みらぱを象徴する楽曲になっていると思います。
他の曲が総じてぶっ飛んでる分、この「アイデンティティ」はみらぱからのストレートなメッセージが伝わりやすくなっていて本当に最高です。
天才なのかもしれない
「アイデンティティ」のカップリングであるこの曲は、現状制作に関する話は言及されていないものの、十中八九慈が作った曲だと思われます。
学校の勉強を一切せずに、開き直って自身に満ちている様子は流石に藤島慈が過ぎます。
しかし、勉強をサボることを正当化するというよりは、多様な生き方を認めてほしいというメッセージ性が感じられる歌詞になっており、ふざけたタイトルながら意外と考えさせられるものもあります。
個人的には慈の「教科書と相性が悪いだけ」というフレーズが好きで、梢の機械に対する「苦手ではなく得意になる途中」というスタンスに近しいものを感じます。
そんな感じでこの曲からは聴けば聴くほど謎の安心感が得られ、タイトルの通り「天才なのかもしれない?」となる楽曲です。
ちなみに有名な話ですが、この「天才なのかもしれない」とスリブの「シュガーメルト」ドルケの「飴色」には、「天才(甜菜)・飴・シュガー」と、すべて砂糖に関するワードが共通して入っており、カップリング曲としての統一感を生み出されているんですよね。
(天才なのかもしれない……)
ノンフィクションヒーローショー
「ヒーロー様のお出まし!」(待ってました)
10月度Fes×LIVEで行われたラブライブ!地区予選にて、蓮ノ空のトップバッターとして披露されたこの「ノンフィクションヒーローショー」は、みらくらぱーく!らしい楽しさ溢れる楽曲です。
流石に大会出場曲ということもあり電波要素は控えめですが、タイトルの通り自分たちを「ヒーロー」として歌っているこの曲は、みらぱの2人のラブライブ!にかける力強い意気込みが感じられます。
「ノンフィクション」の名の通り、曲中ではヒーローなのにエナドリを飲んでたり、褒められて照れたり、やべーやべー言ってたり、いかにもみらぱの2人って感じで、手放しにカッコイイとは言えませんが、「小さな炎が太陽よりも誰かを照らせる時がある」などの熱いメッセージが歌詞に込められており、これまで見せてこなかったみらぱの「カッコよさ」が感じられる曲になっています。
あとは「KNOT」の所で少し触れましたが、この曲はリアルイベントでの披露も多く、いろんな所にヒーローみらくらぱーく!が参上しています。
「空飛ぶマント」「変身ベルト」「赤いランプ」「変形マシン」などヒーロー像がぐちゃぐちゃなのもみらぱらしくていいですよね。
Runway
未リリースの曲であるため感想を書くか悩みましたが、流石にこの曲を無視して「蓮ノ空の曲全部語る」というのは烏滸がましいので、軽く触れさせていただきます。
この曲は、さやかが蓮ノ空女学院の生徒会長でありスクールアイドルクラブの元部員でもある沙知先輩から出された「第3の試練」の答えとして10月度Fes×LIVEの冒頭で披露したオリジナルのソロ楽曲です。
(活動記録12話参照)
10月度Fes×LIVEの舞台である「竜胆祭」の準備に際して、沙知先輩からさやかに出された「なぜスクールアイドルをやるのか?」という問いに対するアンサーソングであるこの曲は、これまであまり描かれていなかったさやかのスクールアイドルへの想いが込められた楽曲になっています。
「この扉を開けてここから飛び出そう。待っているだけじゃ何も変わらない。」という歌詞からはさやかがスクールアイドルを始めた時の心情が表されており、「だから信じて。いつだってそばで見ていて。煌めきを届けたいから。」という歌詞にはさやかがスクールアイドルをやる答えがはっきりと謳われています。
蓮ノ空初のソロ楽曲であり、明確に活動記録の続きとしてFes×LIVEという場で披露されたこの曲はすべての蓮ファンに鮮烈な印象を残しています。
正式なリリース後にはもっとこの曲としっかりと向き合いたいですね。
Link to the FUTURE
Trick & Cute
ツバサ・ラ・リベルテ
Link to the FUTURE
Trick & Cute
10月度Fes×LIVEにて初披露された蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの全員楽曲「Trick & Cute」です。(通称トリキ)
曲名と専用衣装、10月末という披露時期からもわかるように「ハロウィン」がテーマの楽曲です。
魔女のような衣装が本当にかわいくて、こまごましたチャールストンの振り付けとの相性が最高です。
時折衣装がメンバーカラーに発光したり、宙吊りのマリオネットみたい振り付けが入っていたりと遊び心も感じられるこの曲は、まさにハロウィンにぴったりの楽曲になっています。
10月度Fes×LIVEは事前にラブライブ!地区予選があることが知らされていたため、始まる前は少し緊張感があったのですが、開幕のこの曲で一気に癒されたのをよく覚えています。
(まぁその前に先述の「Runway」があったわけですが……)
後ろにユニット別で挑むラブライブ!が控えていたということもあってか、この曲は歌割りが基本的に学年ごとになっており、衣装も学年別でデザインがことなっています。
先の「Legato」もそうですが、学年で分けることにちゃんと意味があるのがいいですよね。
楽曲は終始明るく楽しい感じになっていますが、ハモリやコーラスが多いのが特徴で、落ちサビではコーラスのラッシュがあり盛り上がりも十分です。
特にみらぱの最後の「さあやってみよう!」は楽曲の楽しい雰囲気を爆発させています。
初披露からリリースまで大分時間が空いたこの曲ですが、2月度Fes×LIVEでも披露されるなど、ファンの中でも衣装と相まって人気の高い楽曲になっていると思います。
ツバサ・ラ・リベルテ
言わずと知れた超文脈曲。
というか文脈が曲になったといっても過言ではない。そんな曲です。
11月度Fes×LIVEにて初披露されたこの「ツバサ・ラ・リベルテ」ですが、この曲は先の「Runway」の感想にて登場した沙知先輩が制作した楽曲であり、「ツバサ・ラ・リベルテ(自由への翼)」の曲名通り、翼を広げて自由に空へ羽ばたいていてほしいという想いが綴られています。
詳しい話は活動記録13話を読んでほしいのですが、「スクールアイドルクラブ」という居場所を守るために自ら犠牲となった沙知先輩が後輩(現2年生)たちに託した願いや想いがこの楽曲には込められており、それを象徴するように、曲も1番と2番のほとんどが綴理、梢、慈の3人だけで歌われるという特殊な構成になっています。
活動記録13話(と18話)を読めばこの曲への理解格段に上がりますが、とにかくこの楽曲は沙知先輩が蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの一員であることを印象付ける曲となっており、曲を通して沙知先輩と2年生の想いのつながりを感じることができます。
ストーリーで「私が好きな雨がやむやつ」という言葉で沙知先輩から綴理に託されたこの曲は、ステージも落ちサビにかけて降りしきっていた雨が上がるという神がかった演出もあり、曲を構成するすべてがエモいんですよね。
また最後の綴理の「Hello brand new world」がいろんな意味で良すぎる……
とにかく沙知⇒2年生(特に綴理)への想いが凝縮されているこの曲は、沙知先輩世代の卒業を祝う3月度Fes×LIVEでも披露されるなど、物語を知れば知るほど解像度が深まる楽曲となっているので、気になる人はぜひ蓮のストーリーを読んでください。
Link to the FUTURE
「感情が追い付かない……」
これ、12月度Fes×LIVEを見た後の大体の蓮ファンの感想です。
「ラブライブ!北陸地方予選大会」である12月度Fes×LIVEで初披露され、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ1stシングルの表題曲にもなっているこの曲は正直言ってちょっとヤバすぎます。
というかそもそも12月度Fes×LIVEが異様すぎた。
まずこの曲を歌っているメンバーですが「スリーズブーケ&DOLLCHESTRA&みらくらぱーく!」です。大事なことなのでもう一度言います。「スリーズブーケ&DOLLCHESTRA&みらくらぱーく!」です。
なぜ「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」ではなく、この表記なのか。それは蓮ノ空の3ユニットが揃ってラブライブ!の決勝に進むためであり、花帆が出した「答え」なんですよね。(活動記録14話参照)
しかもこの曲は、ただ単に歌唱名義が3ユニットになっているだけでなく、ちゃんと1曲の中でそれぞれのユニットの個性が反映されているですよね。
スリブパートは明るく、ドルケパートはロックに、みらぱのパートはポップな感じなど、短い時間の中で曲が何度も変調しており、1つの曲でありながら3ユニットがそれぞれ別の曲を歌っているようにも聴こえる楽曲になっています。
そんな風に各ユニットがそれぞれの個性を出していながら全体としては完璧にまとまっている奇跡のLinkが起こっており、全員で歌うサビでは6人揃って未来への希望や期待を歌っています。
何気に超高度なことを平然とやってのけていこの曲ですが、楽曲自体はTheラブライブ!と言った感じで、前向きな歌詞やサビのわちゃわちゃ感は聴いていて癖になります。
(特にみらぱの「どうなっちゃう?わー!わー!!わー!!!」が最高に頭が悪くて好き)
この曲については活動記録14話を読めば多くを語らずとも必ずその良さがわかるはずなので、まだ読んでないという人はぜひ読んでこの曲が披露される12月度Fes×LIVEを見てください。(多分驚きます)
Special Thanks / 青とシャボン / ミルク
Special Thanks
青とシャボン
ミルク
Special Thanks
花帆……
ラブライブ!本戦敗退を経た、1月度Fes×LIVEで初披露された「Special Thanks」は、そのタイトルの通り花帆からこれまで応援してくれたファンへの感謝の気持ちが綴られた楽曲です。
その背景となる活動記録16話では、花帆が1人でこの曲の作詞に挑戦する様子が描かれており、これまで自分たちを支えてくれた人たちとの交流から、花帆がこの曲にどのような想いを込めたかがわかります。
そんな誕生譚を聞くだけもエモいこの曲ですが、実際曲の中身もエモエモのエモで、1番が花帆のこれまでの成長、2番が現在のスリーズブーケとしての花帆の姿が謳われています。
ただ「ありがとう」と伝えるのではなく、自身のこれまでの歩みを綴ることで、自身を成長させてくれたことへの感謝を伝えているのが素敵ですよね。
梢もそんな花帆の想いに応えるように「これからも信じてる」と信頼を表しており、「私の夢から私たちの夢へ」というフレーズには活動記録15話で変化した2人の関係性も反映されています。
そして、落ちサビ前の花帆の「花咲こうよ!」ですよ。
ここで自分の口癖を入れてくるのは流石にエモすぎる。
曲調も曲のテーマに沿って、スリブらしさは残しつつもいつもより明るく元気でな雰囲気になっていて、本当に聴いていて元気をもらえる楽曲になっています。
「感謝したいのはこっちだよ!」と聴いている全員が思っていることでしょうが、花帆のまっすぐな気持ちが受け取れる最高の1曲です。
青とシャボン
ドルケ……とうとうこういう曲が歌えるようになったのね……
先の「Special Thanks」と同じく、ファンに感謝を届ける歌として1月度Fes×LIVEにて初披露されたこの曲は、これまでのDOLLCHESTRAにはなかった落ち着いた優しいバラードになっています。
これまでのドルケ楽曲に必ずといっていいほど含まれていた悲哀や哀愁などは一切感じられず、「迷わず歩けた」「怖くなかった」など歌詞のほとんどが前向きな言葉で綴られています。
タイトルにもある「シャボン玉」とは「ありがとうの気持ち」であり、制作者のさやかは「大事だからこそうまく伝えられない想いは、はじけて消えてしまうシャボン玉にリンクしている。だからこそ歌に乗せてみんなの元に大切に届けた。」と言っており、正直このコメントがこの曲のすべてだと思います。
1つ1つの歌詞を読み解くことで、スリーズブーケとは違ったDOLLCHESTRAの感謝の形が見えてくるのですが、とにかくこの曲はシャボン玉に乗せてありがとうを伝えるというコンセプトの通り、非常にあたたかい楽曲になっており、これまでのドルケの印象から一転して完全に新しい姿を見ることができます。
(本当に悲し気な曲しか歌ってなかったから本当に安心感を覚えました)
ミルク
いや、みらぱのバラードはズルいって……
というわけで1月度Fes×LIVEで初披露されたみらぱの新曲「ミルク」です。
最初に言った通りみらぱ初のバラード曲であり、これまで電波曲がほとんどだったこともあって、その振り幅に頭を抱えたファンも多いことでしょう。
歌詞には「ありがとう」という言葉がたくさん使われており、婉曲的に感謝の気持ちを伝えてきた先の2ユニットとは違って、みらぱらしいストレートな想いが受け取れる楽曲になっています。
「ありがとう」の対象も「居場所」や「愛情」など、現みらぱの2人だからこそ言える感慨深いものとなっており、「この胸を張って最強って言える」、「少しわがまま許してよね」といった子どもっぽい歌詞も2人らしさ満開て最高に良きです。
歌詞でいうと個人的には「どうしたのって聞くのはナシだよ。これまで秘密にしてた。ただそれだけ。」が好き過ぎます。
そんなわけで、これまで電波曲ばかり歌っていたみらぱから繰り出されるストレートなバラードには、2人が伝えたかった感謝の気持ちに加えて、ここでしか得られない栄養素が間違いなくあると思います。
(あとこの曲は専用衣装がかわいすぎる)
Colorfulness / ハッピー至上主義! / Pleasure Feather
Colorfulness
ハッピー至上主義!
Pleasure Feather
Colorfulness
瑠璃乃……
活動記録17話にて結成されたシャッフルユニット「るりのとゆかいなつづりたち」(なんだそのふざけたユニット名は)の曲であり、2月度度Fes×LIVEで披露されたこの楽曲は、活動記録17話で葛藤が描かれていた「瑠璃乃の目指すスクールアイドル像」が表現された楽曲です。
ユニットのメンバーであり幼馴染の慈との衝突の末、瑠璃乃がたどり着いた「みんなに寄り添えるスクールアイドル」という答えをこの曲では体現しており、曲は音楽、歌詞共にとにかく優しく落ち着いた雰囲気なっています。
緩やかな音楽に乗せて歌われる歌詞では「同じものは一つもなくてどれもみんなステキだよ」「正解が何か分からないそんなときもあるね」「ゆっくり手をつないで探しに行こう」など、他人と違う人や大きな夢や目標がない人など、とにかくこの世に存在するすべての人を「肯定」しています。
特にこの曲からは頑張ることができていない人に向けた「無理しなくていいんだよ」というメッセージが凄く伝わってきて、生きるのがしんどいと感じている人にはこれ以上ない楽曲になっています。
(実際私も私生活が忙しい時にこの曲を聴いて泣きました)
衣装も私服のようなラフさがあり、瑠璃乃はオフの姿と同じく眼鏡をかけているなど、曲とユニットのコンセプトに沿ったものになっています。
またストーリーの話になってしまいますが、これまでスクールアイドルとしてはずっと慈の後ろをついて来ていた瑠璃乃が初めて出した「我」が、自分と同じように時に頑張れなくなってしまう人のためというのがもう泣けますよね。
とにかくこの曲では情愛に満ちた女神ような瑠璃乃と綴理が拝めるので、先の通り疲れている時にぜひ聴きたい1曲になっています。
ハッピー至上主義!
幸せの暴力みたいな曲。
2月度度Fes×LIVEで披露されたシャッフルユニット「かほめぐ♡じぇらーと」の曲です。
ユニットメンバーと曲のタイトルだけでもう何となく想像ができそうですが、明るさと可愛さにあふれた王道アイドルソングです。
「至上主義」という物騒なタイトル通り、歌詞の中には「マニフェスト」や「禁止条例」など政に関連したワードが所々入っており、メッセージの物理的な強さも感じられます。
かわいいが押し出されているため全体的に慈色の強い曲ですが、あくまでもコンセプトは「ハッピー」であり、ファンと一緒に楽しめるように「YES!YES!」といったコールを入れるなど、花帆らしい要素もちゃんと盛り込まれています。
そんなコールが入るCメロでは、慈が「天使の羽根」、花帆が「お日様」と自身のメンバーカラーを歌詞に入れており、2人の個性を出しているのもいいですよね。
それでいて「自分のこと嫌いなのは嫌われるよりもずっとイヤ」みたいな急に本質的を突いてくる歌詞もあり、決して脳内お花畑な楽曲になっていないところが蓮楽曲らしいですね。
専用衣装もドが付くほどのピンクで大変かわいらしくなっているので、冒頭に書いた通り暴力的なかわいいと幸福を味わうことのできる曲になっています。
(個人的には花帆のシンプルなかわいさが見れるだけで1億点ですが)
Pleasure Feather
最後のシャッフルユニット「蓮ノ休日」の楽曲です。
さやかと梢という蓮の中でも落ち着き上位2名で結成されたようなユニットであり、「疲れているファンにひとときの癒しを提供したい」という想いからその名前が付けられました。
そんなユニットの楽曲「Pleasure Feather」は壮大ながらも落ち着いた曲になっており、「前だけ見て焦るのはナシ」「3歩進んで2歩下がりましょう」など、先の「Colorfulness」に負けず劣らずの癒され楽曲になっています。
大きな違いを挙げるとすれば、この楽曲は「頑張っている人を応援する曲」で「Colorfulness」は「頑張れない人を肯定する曲」ではないかと私は思います。(正直めっちゃ個人的な解釈です)
「Pleasure Feather」では、先のようなサビにて「この世界がドラマだとしたら主演は自分自身だからちょっと自信多めで丁度良いくらい。背筋伸ばして歩んでいこう。」というフレーズがあり、曲を通して提供される癒しの先にあるのはあくまでも「歩み」なんですよね。
なので私はこの曲を「頑張るための休息の曲」だと解釈しており、しんどい時に聴く順番としては「Colorfulness」→「Pleasure Feather」がいいのではないでしょうか。
(「ハッピー至上主義!」は好きな時に聴いてください)
このユニットは運悪くキャストさんの都合により配信が一回もできなかったため、他のシャッフルユニットに比べると印象が薄くなりがちですが、楽曲は先のような個性がありつつ、スリブとドルケの曲を足して2で割ったような強さもあります。
衣装も「蓮ノ休日」というユニット名にふさわしい淑女のような格好がとても美しいので、機会があればまたFes×LIVEで拝みたいですね。
以心☆電信
以心☆電信
BANG YOU グラビティ
マハラジャンボリー
以心☆電信
DJみらぱがマイクワンツーOKお届けしてくれる曲。
みらくらぱーく!2ndシングルの表題曲であるこの「以心☆電信」はジャケットイラストからわかるように、ラジオ番組のテーマ曲のような楽曲です。実際にみらぱは中の人が「かんかん&こなちのみらくら待機室(補習室)ラジオ」という番組を、みらぱがストーリー本編に登場する前から1年弱続けていたので、そこからの逆輸入的な要素があると思います。
実際に歌詞には「毎週日曜は」という文言があり、先のラジオ番組の公開も毎週日曜日だったので100%意識して作られてますね。
(今からでも遅くないからこの曲を番組のテーマソングにしては?)
ラジオMCであるみらぱがリスナーであるファンたちに送るメッセージのような楽曲になっており、「中毒性にお気をつけて」の歌詞通り、いつものみらぱらしい癖になる電波曲になっています。
「銀河の最果て・銀鮭定食・銀座の改札」など相変わらず訳のわからん押韻はありつつも、世界中を夢中にさせるみらぱらしい歌詞になっており、「Everybody集合!!」の〆も終わり感がなくて逆にいいですね。
また、以心「電信」なのが、ラジオテーマの曲というだけでなく、ゲームや配信といった2人の趣味も反映されていて面白いですよね。
新しい曲につき、まだ披露はありませんが今後形でパフォーマンスがされるのか楽しみです。
(ラジオの公開生放送とかで披露されたらアツいですね)
BANG YOU グラビティ
リンクラアプリのゲームにて先行実装されたこの「BANG YOU グラビティ」は、先の「以心☆電信」と同じTtheみらぱって感じの楽曲です。
(というかこのシングルの曲全部想像通りのみらぱ過ぎる)
軽快な電子音に乗せて歌われる意味不明な歌詞には、もはや実家のような安心感がありますね。
(活動記録が17話がスあったから尚更そう思う)
サビの「グラビティー・スパゲッティー・ミルクティー」とかいう最高に頭の悪い押印も大好きです。
そんな相変わらずの電波ソングですが、タイトルが万有引力と掛かっており、歌詞にはニュートンが登場するなど「あの2人がどこで覚えたんだ?」と思わせるような面白さがあります。
万有とBANG YOU(あなたを打つ)が掛かっているのも良いですね。
とはいえ、何といってもこの曲は最後の2人の掛け合いが一番かなと思います。
「君が大好き」「ずっと大好き」「全部大好き」「これからも隣にいてね(いるね)」「うちらって対等で最強で最高だー!!」
これ、みぱら⇒ファンでも勿論いいんですけど慈⇔瑠璃乃だったら個人的には嬉しいなって思います。
活動記録17話のストーリーを経てより関係が深まった2人がこの掛け合いをしているとしたらめっちゃ良くないですか?
まぁとにかく仰る通り、みらぱが最強で最高なのがよくわかる楽曲です。
マハラジャンボリー
タイトルも曲も何もかもふざけてる曲。
サンスクリット語で「王」を意味する「マラハジャ」と、大規模なお祭りを意味する英語「ジャンボリー」の掛け合わせた言葉でタイトルがもう大分ぶっ飛んでいます。
(正直みらぱの2人が意味を理解しているかは不明ですが)
曲ではタイトルでサンスクリット語が使われていることから、インドの民族楽器であるシタールやタブラの音が使われており、何というかRPGの遺跡ステージみたいになっています。
(特に途中の謎変調からのラップ)
そんな壮大なテーマと音楽に乗せらせて歌われる歌詞は「めでたいめでたいそう思わない?私と出会ったこと」など、安定のみらぱらしさで感心してしまいます。
とにかく楽しさに満ちた曲で、ヒンディー語の歌詞やマハラジャに掛けた「~なのじゃ」など電波らしい中毒性が際立っています。
「お姫様にしてよね」「私だけを推してよ」「こんなに可愛いのに」などの若干烏滸がましい歌詞も相まって、普通に洗脳ソングといって過言ではないレベルの楽曲だと私は思います。
抱きしめる花びら
抱きしめる花びら
STEP UP!
抱きしめる花びら
活動記録18話です。
最早この曲についてはそれしか言うことがない。
「蓮ノ大三角」こと現2年生から沙知先輩に向けて作られた楽曲で、活動記録18話にてBGMではなくしっかり歌唱付きの挿入歌として歌われました。
(あれは驚いたし、普通に泣いた)
その後、3年生の卒業を祝う蓮ノ空女学院の最後の文化祭「蓮華祭」にて行われた3月度度Fes×LIVEにて、1年生を加えて正式な形で披露され、沙知先輩だけでなく旅立つすべての人に向けて送られた卒業ソングとなりました。
しかし、やはり2年生⇒沙知先輩へのメッセージが強く込められており、これまでのストーリーではあまり語られていなかった「102期」の蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの軌跡が綴られた楽曲になっています。
それを象徴するように歌唱のほとんどが2年生になっており、先の「ツバサ・ラ・リベルテ」と同じく、沙知先輩と2年生の繋がりを強く感じることができる曲です。
曲の中に「繋がり」を意味するカノンが多数使われていおり、先の「Legato」と同じく受けるがれる想いも表現されています。
活動記録18話がこの曲を作るための話なので、「抱きしめる花びら」については本当に活動記録18話を読んでくれとしか言いようがないのですが、沙知先輩の卒業にあたってこんな楽曲が出てきちゃうあたりリアルタイム軸で進行するストーリーの恐ろしさを改めて感じられる1曲にもなっていますね……
正直何の脈絡もなくこの曲が出てきたら普通に「いい曲だな」で終わると思うんですよ。
ただ、そこに活動記録18話のような感動的なストーリーと、実際に沙知先輩が卒業する(学院からいなくなる)という重みが圧し掛かるから楽曲としての破壊力がとんでもないことなっているんですよね。
まぁ何が言いたいかというと、この「抱きしめる花びら」は沙知先輩の卒業を祝う歌としてこれ以上ないほどに最高の楽曲であり、来年の今頃はこの曲を上回る文脈楽曲が待ち構えているということですね。
正直沙知先輩も含めて誰もいなくならないでほしいというのが本音ですが、別れがあることでこの楽曲のような新しい出会いがあることは確かなので、私もまずはこの曲を聴いて沙知先輩の卒業を受け入れ、来る104期へ希望を抱こうと思います。
STEP UP!
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのキャスト陣によるバラエティ?番組「せーので!はすのそら!」(通称「せーはす!」)のテーマソングとして制作された楽曲です。
蓮ノ空はキャラクターがリアルタイムで配信するなどの世界観からキャスト(声優)さんが我を出すのは中々難しいところがありましたが、1年を経てようやくこの「STEP UP!」のような、中の人を前面に出した楽曲ができるようになりましたね。
名義としては「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」の楽曲であるため、特段中の人の個性や番組での出来事が反映されているわけではありませんが、曲全体のわちゃわちゃ感や、全員揃って「せーの!」で始まるなど、「せーはす!」を感じさせる要素はたくさんあり、良い意味でキャラクター名義だけでは出せない楽しさが詰まった曲だと思います。
カップリング元である「抱きしめる花びら」が感動とエモに全振りしてる分その楽しさが引き立っているのも良いですね。
色んな意味でリアルイベントと相性抜群の楽曲だと思うので、今後の披露が楽しみです。
終わりに
はい。というわけでここまで雑多ではありますが、103期にリリースされた全楽曲についてそれぞれ感想を書かせていただきました。曲によって触れている箇所が歌詞だったり、メロディーだったり、衣装だったり、ストーリーだったりと統一感がなく、用いる言葉も稚拙で正直見るに堪えないものになっていると思いますが、蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんが共感できる部分が少しでもあれば幸いです。
……で、全曲の感想を書いて改めて思ったのですが、
蓮ノ空の曲レベル高すぎない!?
いや、正直驚きましたよ。「全部語る」って意気込んでみたはいいものの、いざ書き出したら筆が乗らない曲もあるんじゃないかって始める前は思ってました。ですが、実際は真逆。書くことがないどころか、全曲書きたいことがありすぎる。カップリングとかライブ未披露の楽曲含めて余裕で語れる。ですが、自分の語彙力が追い付いてない+時間がなくて全然満足のいく感想は書けませんでしたけどね……まぁそれでもとりあえずはすべての曲に触れるという目標は達成できたので後悔はしていないのですが、いつか各楽曲についてもう少し丁寧にまとめてみたいですね。特に自分が好き(全部好きな中でも特に好き)な楽曲については全然↑では語り切れてないです。今後も蓮ノ空は展開が続いていくので、今回感想を書かせていただいた楽曲が104期のFes×LIVEやリアルイベントで披露されたりもするでしょうし、この記事はあくまでも103期3月末現在の暫定的なものだと思うようにします。
最後に、この記事を目を通してくださった方々(もしいれば)、長々とお読みいただき本当にありがとうございました。ぜひ『蓮ノ空の曲全部語る~104期~』で会いましょう。