#074. 歴史静潜
3人でファミレスへ。
だいぶ昔のお話である。
私と、友人Yと友人F。
まだ付き合いの浅い時期であった。いっしょにご飯でも食べながら親交を深めようではないか。そんな雰囲気なのであった。
出身地の話題となった。Yは山口県とのこと。舞台は関東である。ちょっと遠いねぇ、なんて言いながらFを見るとなにやら難しい表情をしている。
長州か‥‥。
さては、という連想ができるほどの人生経験はなかった。どうしたのかと問えば、絞り出すように、自分は会津の出である、と。
私とYは「へー」だが、Fは「ぐぬぬ」。お冷をぐぃっと飲み干すF。どうにも様子がおかしい。唸りながら上を見たり下を見たり、目を瞑ったり。
はぁ、と深いため息。いや、すまん、とF。理性と感情が殴り合いをしていた。どうにか理性が勝ったようだが判定勝ちだ。感情側は主催者?に抗議をしている状態でな‥‥。
つまりは明治維新あたりのお話なのであった。
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