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久しぶりに傘をさした - 400文字
カメラぶらさげお散歩へ。
天気予報をながめるに
どうやら雨が降るらしい。
たたんだ傘を引っ張り出すと
少しホコリをかぶっていた。
曇天。
どんてん。
まぁ、なんだ。
曇り空でも春ならば
黄色い菜の花撮ろうかね。
曇天下の○○、か。
脳裏をよぎるタイトルは、
そんなヘビーなものばかり。
てくてく歩いて3キロ弱。
目指した場所に着いてはみたが
直後に空からポツポツと。
ここで来るかと傘を出し
傘さしながらベンチに座る。
一息ついて見上げるも
桜のつぼみは「まだだよ」と。
思ったより降ってきた。
いつだったろうか。
前にこの傘を使ったのは。
思い出せない。
たぶん2年くらい前だろう。
世界が変わり始めたころだ。
雨が、強い。
早々にカメラをディパックにしまい、
ディパックも背中からおなか側へ。
帰り道は1枚も撮らず、
雨に濡れぬように小さくなって。
心にうつりゆくよしなしごとを、
あーでもなく、こーでもなく。
黙々と歩いた。
思えば、
こういうのも久しぶりだなぁ。
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