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グラス、コーヒー、蕎麦つゆ
半透明のグラス。
いや、7~8割がた透明、か。
緑系の、墨を流したような模様の、
涼し気な、小振りなグラスである。
20年くらい前に買ったもので、
当初は軽~く飲むときに使っていた。
ズブロッカを5mmくらい、
蛇のように、舐めるように、などなど。
そば猪口にちょうど良いのでは?
と、ある時ひらめいて、試して、
それ以降は一貫してザルソバ用になった。
で、先日。
ふと、コーヒーを注いでみた。
紙パック入りの微糖である。
ミルクは入っていない。
とりあえず3cmほど。
これもちびちび飲む。
ぐびぐび飲みと太るので。
まぁ、それはともかく。
よせばよかった。
注いだその直後に
イヤな予感はしたのだ。
ひとくち、ふたくち。
それは確信に変わった。
まずい。
明らかにマズイ。
同じ液体なのに、不味い。
理由は明白であった。
蕎麦つゆである。
それを注いだものと
見分けがつかない。
脳ミソが混乱しているのだろう。
視覚情報が大いに邪魔をしているのだろう。
目を閉じて飲んでみたが手遅れであったようだ。
別の、いつも使っているマグカップへ移す。
ふむ、いつも通りの味である。
まぁ、経験ということで。
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