月へ
次は、月に、停まります。
空耳である。
そりゃそうだ。
用事があって東武東上線に乗った。東武東上線は池袋から寄居まで、埼玉県を斜めにぶった斬るような路線である。ちなみに寄居で秩父鉄道に乗り換えると小一時間で秩父へ。秩父は笑点でおなじみの埼玉の秘境である。
池袋から少し走ると埼玉に入る。ちょうどそのあたりで眠くなってぼんやりし始めた。快晴の昼下がりであった。夜更かしは常態であるし寝付きも悪いし。条件は揃いすぎていたのだ。
志木。しき。志木駅。埼玉へ入ってすぐの駅である。埼玉県志木市。平仮名で「しきし」。うーむ。志布志の勝ちかな。志布志市志布志町志布志。しぶしししぶしちょうしぶし。じゃなくて。
荒川にも接している。橋でいうと秋ヶ瀬橋から羽根倉橋あたり。荒川を渡っての左岸はさいたま市となる。と思ったが部分的に志木だったりでちょっと謎。その謎のでっぱりには秋ヶ瀬取水堰があるのでその関係だろうか。たまに(10年に1回くらい?)アザラシが出没するエリア。
どうでもいいが、Wikipediaの荒川取水堰のページに「特撮系のテレビドラマなどの撮影ロケ地としてよく使われている」とあるが、挙げられているのが「快傑ズバット」の1件というのはどうなのか。ちなみに放送は1977年。
と、まぁ、要するに「次は志木」を「次は月」に聞き間違えたキッカケでグダグダと書いているわけです。
さて、月。ちょいと用事で、で行ける場所ではなく、ガンダムも時代が進めば(逆襲のシャアかハサウェイのあたり)わりとお手軽に宇宙へ行っているようにも見える。実態(設定か)はともかく、あんな感じで、は、しばらく先になりそうだ。
また、「次は月」となると、これは月面のことであって欲しい。月周回軌道までは行けるけど月面には降りられず、周回軌道上の何らかの施設を皮肉を込めて月と呼ぶ、なんてのはちょっと嫌だ。ややこしいな。ああ、その場合は「月の月」か。運の尽きみたいでこれも嫌だ。なんの話だ。
なので、月面になんらかの施設があり、周回軌道上の何かを出発すれば「次は月」という設定で。もっとも、その場合はその施設名をアナウンスすることになるだろうけれど。あるいは地名で。「次はフォン・ブラウン」なんて感じで。
ここまで書いて思い出した。静岡に月という地名がある。静岡県浜松市の天竜区。google street view。天竜川のダム湖がいい感じ。浜松へ行ったらちょいと足を伸ばして月旅行も良いかもしれない。
ちなみにgoogle mapで見ると「月浄水場」という単語に目が行く。ちょっとしたパワーワード。SF的な。水は貴重だからなぁ、というのももちろん天体のほうのお話で、静岡のほうはどーんと天竜川が流れていて、月地区の平地より遥かに広くてちょっと不思議。