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そこにやさしさはいらない

日本語は曖昧だ。

一時期、よく耳にした。
社長が何回も演説していた。

念頭にあるのは業務指示や設計書だ。
トラブル対策の一環でのお話である。

笑えないことに、
そんな社長の言葉が一番曖昧であった。

日本語が曖昧なのではなく、
話者の脳ミソが曖昧なのだ。

他の言語にだって曖昧な表現がある。
嫌ならプログラム言語でも使えばいい。


リーマンショックの頃だ。

進捗の話をしていた。
ひと通り説明した所で、

来月末を区切りにしたいんだ。

なんて言い方をされた。
そういう調整をしろ、と、理解した。


で、その月末。

社長に呼ばれ、進捗はどうだ?
予定通りです、で、ちょっと間が空いて。

ところで。
はい。

明日は、どうするんだ?
‥‥は?

いや、いろいろあるだろ?
‥‥は?

ほら、ハローワークとか。
‥‥は?

どういう意味です?

聞けば、どうやら、
「区切り」が解雇の意味だったようだ。

分かるか!!


喧嘩になりましたとさ。


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