Jリーグデータ分析34 クラスター別相性の巻
先日、Jリーグデータ分析31 チームスタイル指標とクラスターの巻|つぼいわ|noteを投稿しました。
その中で下図を示しました。
クラスターごとに順位や指標も大きく異なることが分かります。
上図から、それぞれのクラスターには相性があるのではないかとの仮説を立て確認してみました。
前回も掲載した各クラスターの内訳です。
各チームは上表のそれぞれのクラスターに所属しています。
クラスターごとの集計結果は下記の通りです。
相手クラスターにより成績が異なることが分かります。
数字だけでは分かりにくいため可視化しました。
下図の説明です。青色の棒グラフは相手クラスターごとの平均勝点です。赤色の折れ線グラフ(直線ですが…)はクラスターごとの平均勝点です。全試合の平均勝点(1.34)ではありません。赤色の折れ線グラフよりも青色の棒グラフが上に飛び出ていれば、平均よりも勝点を獲得しているということになり、相性が良いということになります。赤色の折れ線グラフよりも青色の棒グラフが下にあれば、平均よりも勝点が少ないということになり、相性が悪いということになります。
ショートカウンター型はショートカウンター型・ポゼッション型・非攻撃型と相性が良いです。同じクラスターであるショートカウンター型と対戦した時は、平均よりも勝ち負けがはっきりするということになります。攻撃型や左サイドロングカウンター型との相性は良くないです。特に攻撃型との相性は悪いです。
ポゼッション型は非攻撃型との相性が良いです。被攻撃型以外とはあまり相性が良くないです。特に左サイドカウンター型との相性が悪いです。攻撃型とは勝点が接近しています。
攻撃型はショートカウンター型・非攻撃型との相性が良いです。非攻撃型よりもショートカウンター型との相性が良いというのはちょっとした驚きです。同じ攻撃型との相性は良くないです。最も相性が悪いのはポゼッション型です。ポゼッション型には負け越しているのに加えて、引分が多く、勝点が低くなる傾向があります。攻撃型はどのクラスター型を相手にしても、同じように勝点を獲得するのだと思いましたが、やはり相性というものが存在しました。
左サイドロングカウンター型はポゼッション型・非攻撃型と相性が良いです。ショートカウンター型との相性は良くないです。同じ左サイドロングカウンター型との相性も良くないです。攻撃型との相性が最も悪く、一度も勝っていません。
非攻撃型は5つのクラスターの中で最も勝点が少ないクラスターです。それでも相性はあるようです。非攻撃型は非攻撃型を相手にしたときに最も勝点が多く相性が良いです。ショートカウンター型・左サイドロングカウンター型との相性も比較的良いです。攻撃型よりもポゼッション型を相手にした方が勝点が少なく、最も相性が悪いです。じっくり攻められるのが苦手かもしれません。
クラスターごとに相性があることを確認することが出来ました。
グーチョキパーのジャンケンほどはっきりしたものではありませんでしたが、非常に興味深い結果になりました。
毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。