第8回 新千歳空港国際アニメーション映画祭を見た

何かを継続したり積んでいったり、そういうことは大事だと思ったりしたので書いてみます。多分続かないけど。

画像1

https://airport-anifes.jp/

新千歳空港アニメーション映画祭は3年前に初めて見に行きました。そのカオスな内容と素晴らしい技巧の数々に魅了され、そこからなるべく毎年見るようにしてます。

コロナ禍になってからは2500円でおうちで見放題とかいう超太っ腹なことをしてくれています。ですので皆さん暇なら見てみましょう。来年はどうなるか知らない。

さてここから見た作品の感想を書き残していきますが、アニメーション制作経験はないですしなんなら教養も足りてないので、しょーもないことばっかり言いますがご了承ください。

[GIF]服部グラフィクス低解像度GIFシリーズ2021

レギュラーといってもいい常連の方。普段はTwitterに作品を上げており、それらをまとめて公開したもの。小刻みに動くgifは見ていて気持ちいい。以前見た時よりも大きめの作品に取り組むようになった印象。

[GIF]ちくわ 悶える、ちくわ はまる

どうしてもちくわをぬるぬると動かしてやるという熱意を感じる。

[GIF]或る日 (2020, 2021)

こんな日常あったらいいなと思うけど、絶対地球上には存在していない。そう思ってもあこがれるのが人間で、多くの人が考えるロマンと現実の違い。

脳の上2

快作。この監督は本当に何でもできてしまう人で、彫刻も映画もアニメーションもコマ撮りも絵画もヌードもなんでもござれ。民族的な音楽に乗せてテンポよく進んでいくので、11分があっという間に過ぎていく。様々な作品が登場するが、もしかするとこれまでに作った作品をまとめるつもりで作ったのかもしれない。創作テーマが統一されている場合に限られるが、自分の名刺代わりに総括として一本映像作品を作るのはいいかもしれない。

[GIF]Famille

男は浮ついてばかり、それを女が支えているのよ。みたいなことかとおもったけど、そうでもなさそうである。

Sed Saepe Cadendo

屋外でおばちゃんが裸(モザイク無し)でお尻をぺちぺちする映像。

屋外でおばちゃんが裸(モザイク無し)でお尻をぺちぺちする映像。

これもうただの性癖では?

[GIF]Torii gates/Interdimensional alpaca/Airport security

Interdimensionalは次元の間の、という意味。どれもタイトルの通りだが、やや大げさな表現が面白い。

Richie

こういったインタビュー音声を基にしたアニメーション作品は多い。インタビュアーは妻なのかもしれないが、このRichieという人と追体験をするためにアニメーションを製作したのかもしれない。最後に”Richieに捧ぐ”とかは出なかったので、おそらく存命であるはず。

Please Don’t Touch

絵柄が好き。登場人物はブザー音がねじ曲がったような声を出す。美術館のルールを破ると白く塗られて消されるということなんだろうが、特に好きだったのは絵画をカメラで撮影すると消えてしまう演出。撮影して一般公開されてしまうとお金を払わないと見れないものが見れるようになり、わざわざ美術館で見る必要がなくなってしまうため、作品が盗まれてしまうのと同じ(何なら破壊行為でもある)だから。書いてみると当たり前のことだが、こういった演出をスマートに見せれるのはすごいと思う。

Me and Us

スゴイ宗教的な伝統的なことを一人で描いている。自分を被写体に映像を作れってなるとこうなる人が少しはいると思う。素人ながら映像に拙い部分がいくつかあったので、本人のやりたいことはまだまだ表現しきれていないと思った。

The Discreet Song of Cardiograms

子供には元気でいてほしいので、顔がしわっしわになる描き方はあんまり好きじゃないが、子供の時の不思議な記憶は誰にでもあるだろう。インフルでうなされたり、親に怒られた日の夢とか。

To the Dusty Sea

父親と別居暮らしをしているリアルな親子関係が見れた。毛糸は暖かいはずなのに、家族の間にはいつも冷たい風が吹く。ヘドロの沈む海はとても冷たそうだけど、親子の信頼関係を確認するには最適だったらしい。かなり好きな作品。

SPLASH

爆弾処理をした際に両手を失った男がプールで泳ぐ。このアニメーションで秀逸なのが様々な心理描写がリンクしているところ。水中にもぐるたびに心臓がバクバクするが、爆弾処理をした時の動悸ともサブリミナルで重なり、さらに自分を介抱してくれた女性との初夜とも重なる。この辺がとても見事で、引き込まれる作品だった。今回の映画祭で一番好きな作品。

THE DAWN OF APE

以前の映画祭でも見た作品。サルのために作られた映像作品。説明しようと思ったが、サルのために作られているので人間には何もわからない。

SCUM

絵柄がド直球に好み。内容はがっつり下ネタだが、こういうのはもう少し増やしてもいいと思う。

夕食を挟んだら力尽きてしまったのでここまでです...今回は見終わった後に確認しながら書いていましたが、現在同時に開催されている国際短編映画祭では同時進行で書いていければと思います。

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