真夏の夜の夢(前編)
2023.8.22にバーレスクTSで行われたなみのBDイベント回顧録。今回は思い入れ強すぎて偏りすごいし、鬼長いです。自己満の塊のような文章ですが、どうぞお付き合いください
TSの大和撫子
黒髪ロングで容姿端麗、和服美人の称号がまさに似合う彼女。そのうえ接客時の言葉遣いや振る舞いにもエレガンスさを感じずにはいられず心奪われるファンも数しれず。かと思えば、急に無邪気な笑顔を見せてくれたり、オヤジギャグかましてくるし、飲みメンタル最強の日は恐怖しか感じない「通称:酒ゾンビ🧟♀️」
私は会う度に色々な魅力を見せてくれる彼女の虜になるのに時間はかからなかった。
そして、何より彼女には私が愛してやまない演目である「吉原ラメント🌸」の継承者としての期待値をずーっと持っている(注:バーレスク本店、パリオンでは既に通常演目として披露されることがなくなり、TSが現在唯一の通常演目店舗である)。吉原については後編の2部で書くこととするが、彼女自身も大切に育ててきている演目であることは間違いない。
挑戦状
そんな「お淑やか」なイメージが強いなみの今回の初単独イベントにあたって、私は勝手ながら一抹の不安を感じていた。それはそれまでなみからショーダンサーとしてのいい意味での「アクの強さ」を感じたことがなかったからだ。なみのハートにはどれだけの熱量があるのか、それを推し量りかねていた。
そこでちょっとした仕掛けをうつ。7月末のつき卒業イベントに日帰り参戦するにあたり、便箋ちょうど一枚の手紙を書き、彼女に「挑戦状」と言って渡した。内容は細かくは書かないが、応援、期待値に加えて、最後にこう〆た
「なみがその日我々に感動を与えてくれるなら、私は貴方に夢を見せてあげたい。その覚悟はできている」
そこからの約3週間、私が見ることができるのはSNS越しだけであるが、なみがこのイベントに当たって掲げていた
という言葉に負けない熱をビシビシと感じた。通常営業もやってそっから朝まで準備して、店休日も練習に明け暮れている。そして徐々に解禁されるこれでもかという位の激アツ情報。それに多くのお客さんが呼応して、お盆明けのド平日に関わらず1,2部増席しての満席。流れは最高だ。
なにより担当スタッフこうきくんが「超わがまま頑固せっかち心配性女」と舌を巻いている。これは期待できる、と私の中で何か沸き上がるものを感じて名古屋に前日入り、リアバである21日3部を迎える。
とは言え、この時点で私の心はまだ揺れている。最近のTSのイベントはいい流れが続いていたし、なみにも続いて貰いたい。でもその「夢」を叶えてあげる最良のタイミングが明日なのか分からないし果たしてそれは私なのだろうか?
この日はリアバでのお祝いもあってなみは大忙しで、そんなに話す機会がなかった。
そんな中で、私の心を動かす決定打となったのはようちゃんの一言
「今回のなみはハンパない。妥協一切せず、誰よりも遅くまで練習してる」
ようちゃんをご存知の方なら分かるだろうが、私はTSで1,2を争うストイックさとダンスへの情熱を持っていると思っている。そのようちゃんが脱帽するなみの努力。その言葉に私は確信をもったのであった。もうハラは決まった。
1部-SPパ、ボントゥビ、BURN、キルディス
さて当日、入店すると店内装飾にも拘りをめちゃくちゃ感じさせる。そこかしこに散りばめられた藤の花。花言葉は「歓迎」。今宵、一夜限りの最高の宴への参加を歓迎する、という意味が込められていたのであろう。なみ色に染まった店内に開始前からボルテージは最高潮を感じさせる
OPアクトはなみ、よう、じあ、つかさ、まゆによるSPパフォーマンス「桃源恋歌」。5人の魅力が最大に詰まったまさしく「妖狐🦊が誘う天女🪽の舞」今宵ここは桃源郷、あなた方を魅惑の世界にお連れします、共に醒めない夢を(まおらパクってごめん🙏)という世界観を5人の優雅なパフォーマンスで演じ切り、誰もがその美しさに酔いしれた。こんな狐達なら化かされるも一興なり
そしてメインショー開始。1発目はボントゥビ。最近のイベントではオープニングをブチ上げる定番で、仲良しせりなみのWクィーン。2人が向き合った瞬間の最高の笑顔に
せり「なみ、始まったね!あとは全力で楽しもうね❤️」
なみ「ありがとう!せり大好き💜」
っていう言葉を交わさなくても分かる2人の阿吽の呼吸を感じられた。その深い2人の絆は続くBURNのセンターWポールでも発揮される。2人でほんと楽しそうに回ってた。
そして今回の目玉キルディス👹。キルディスもクィーンによって世界観が異なって見える演目。なみの鬼に感じたのは「気高き鬼姫の心に宿る青白き炎🔥」今まで見てきたどの鬼とも違う高貴さ。きっとなみが和物演目で培ってきたものがそのまま活かされていたと思う。
後編につづく