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5月の芸術鑑賞記録

あっという間に終わってしまった5月。
少しバタバタしていてnoteに書けなかったのだけど、実はモネ展と福田平八郎展に行きました。

折角なので5月の振り返りがてら書き留めておきたいと思います!

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大阪中之島美術館

大阪中之島美術館で開催されていた「モネ 連作の情景」と「福田平八郎展」。GWまで同時に開催されていた2つの展示を観に行ってきた。

モネ 連作の情景

「そうだ、モネ展にいこう」

ある日突然そう思いたった。以前東京でモネ展が始まったとき、関西に来たら絶対に行こうと思っていた展覧会。他の展覧会とは比べ物にならないほど人が集まる一大イベントだ。休日に行くと絵を観ているのか、人を見ているのか分からない状態になるのは目に見えている。

それならば残された道は1つしかない。
社会人の権利である有の休をフル活用し、朝イチで美術館に行くしかない。

ただ美術館に行くためだけの有休。こんなにも幸福度が高い休みもなかなかないという優越感に浸りつつ会場へ向かった。

予想はしていたものの朝イチといえど人は多い。休日なんて鑑賞どころではないだろうな…

今回の展覧会の謳い文句は「100%モネ」。
その言葉の通り100%モネの絵画で構成されている。モネの作品をこんなにもたくさん、それも一気に見られる機会はなかなかない。

ここからは作品紹介。

・ウォータールー橋を描いた絵

ウォータールー橋 曇り
ウォータールー橋 夕暮れ
ウォータールー橋日没

ウォータールー橋の3枚の絵。天気や時間帯によって違う表情を見せてくれる橋の絵はどれも雰囲気が全く違う。

・色んな睡蓮

睡蓮、柳の反影
睡蓮の池
睡蓮
睡蓮

モネといえば睡蓮。全世界に250点はあるのではと言われているモチーフだそう。そんなにも同じ物を描き続けた画家は他にいるんだろうか。

こちらは藤の絵。

藤の習作

この絵がとても好きだなと思う。紫の背景が印象的。

最後にお土産を。
モネ展限定のロルバーンと睡蓮のポーチ。星がキラキラしていてとっても可愛い!

ミュージアムグッズがたくさんあってかなり楽しかった


福田平八郎展

わたしがこの展覧会へ行こうと思ったきっかけは最果タヒさんのこの呟きだった。

「えぇ…?マステめっっっちゃかわいい!!!」

我ながらきっかけがマステなの?とは思うのだが、実際本当にそうなのである。しかも福田平八郎さんの絵画とタヒさんがコラボした作品集が出るとのこと。絶対に行かないといけない。

そんな軽い気持ちで行った展覧会だったのだが、今年のベストに入ってきそうなくらい素晴らしく、本当に行って良かったと思う展覧会だった。

安石榴(ざくろ)

とっても緻密な絵。生命力を感じる絵がとても印象的だ。日本画家だが、この絵はなんとなく西洋の雰囲気も感じる。わたしが日本画素人だからかもしれないが、この絵が「新しい」と感じる。

今回のメインビジュアルの漣。
不思議な絵だと思う。ただの線の連なりで単純そうに見えてそうじゃない。この絵を見て「あぁ、波だな」とちゃんと分かる。

・自然を味わう絵

降り積もった雪がなんとも美しい。きっとこの後誰かがこの上をザック!ザック!と歩き出すのだろう。そんな踏みしめる雪の音まで聞こえてきそうな絵。

真っ白な雪とは対照的に、こちらは爽やかな青。きっとこの日はとても暑い。そんな夏の日の空を想像させる。

・懐かしいあの日のこと

画風がこれまでの絵とがらっと変わる。
なんとなく昭和初期の雰囲気を感じる。その時代のことは知らないのに懐かしい。

・圧倒的に好き

見た瞬間「はい、好きーーー」と思った桃の絵。漆塗り?のお盆に反射する桃が良い。食べ物の絵は本当にそそられる。

そしてついにきた。

この絵ー!!!マステになっていた鮎の絵。アニメチックな画風がとにかく可愛い。初期は写実的な表現が多かったが、晩年はシンプルに描いた作品が多い。シンプルなのにぱっと見でそれが何なのかが分かるこの手法は、簡単そうに見えて難しいだろう。

そして最後はやっぱりお土産。

絶対買うことを決めていた福田平八郎さん×最果タヒさんの作品集とポストカード。好きな物全部持ち帰ることができて大満足だった。

***

同じ美術館の違う展覧会

今回は大阪中之島美術館で5/6まで開催されていた2つの展覧会についての振り返りでした。1つの美術館で2つも楽しめるというのはなんて贅沢なことでしょうか。

今回の展示は西洋画と日本画とジャンルは違いますが、なんとなく通じる物を感じる2つでした。例えばモネは睡蓮を多く描いた画家ですが、福田平八郎さんは鮎や鯉が多いなぁと感じました。同じモチーフを生涯描き続けるというのは画家には多いことなのでしょうか?

どちらの展覧会もとても楽しかったです!


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