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カメラとさんぽ
最近のお出かけはもっぱらpapershootと一緒。
ミラーレス持って行った日も、気づけば結局papershootしか使ってない。
このカメラは以前の記事で紹介した台湾のおもちゃカメラだ。
とても味わい深い写真が撮れるが、狙った範囲は撮れない。近づきすぎるとボケるし、離れすぎると撮りたいものが端に寄ったりする。
その上手くいかない感じが楽しい。
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![](https://assets.st-note.com/img/1718408867911-CbSVeESVR9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1718408868263-22wZ3rztfj.jpg?width=1200)
花が最も難しい気がする。
この被写体はとにかくピントが合わない。でもエモい。
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![](https://assets.st-note.com/img/1718408869363-c65ss4tLoG.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1718408869545-Izh9hdhXvj.jpg?width=1200)
写真は楽しい。
***
休みの日に予定を詰め込んでしまう体質のわたしは、いつも何かに追われている気がして心が沈むことも多い。
だから「今日はカメラとゆっくり散歩する日!」という、いく場所も決めずただ街を歩くだけの休日を増やしたい。
もっと小さなことに感動できるようになりたい。
忙しいときに見逃してしまう些細な出来事をきりとりたい。
少し前に短歌に憧れて教室に通ったことがある。
その時期はとても忙しい時期で体力的にどうか…と悩んだのだが、講師が岡野大嗣さんだったので無理矢理参加した。
岡野さんの『たやすみなさい』がすきなのだ。
その時に岡野さんが「短歌をする人は目の解像度が高い人が多いと思う」と仰っていて、その言葉でわたしは短歌にまた憧れた。
たった三十一音。
その少ない音の中に日常の中の宝物みたいな日々が詰まっていて、その言葉がすごく良くて、なんでここを切り取ったんだろう?なんでこんな言葉を生み出せるんだろう?といつも思う。
日常の意識の外側にあることを内側に向けること。小さな世界をきちんと掬い上げること。そこにはいつも発見があるし、いつも鮮やかな色を持つ。
短歌ってすごい。
でもわたしには向いてなくて、結局3回くらいしか行けなかった。三十一音の表現ができないし、周りの人がすごすぎて足が遠のいた。わたしにはどんな世界を紡いだらいいのかわからなかった。
そんなわたしにとってpapershootは救世主のような存在だ。特別でなくてもいい。日常の中で心動いた瞬間をきりとるカメラ。
このカメラと過ごして目の解像度が上がったなら。その時はまた短歌に挑戦しようと思う。