社会主義市場経済における「公有」と「非公有」のあり方
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第2章は「基本的経済制度を堅実し充実させる」と題して、公有制経済と非公有制経済の関係について記述しており、中国が掲げる社会主義市場経済において、社会主義の根本である「公有」と市場経済の根本である「非公有」のあり方に関する改革方針を示したものといえるだろう。
第一項では、「財産権保護制度をより完全にする」として、公有制経済の財産権が不可侵であると同様に非公有制経済の財産権も不可侵であり、両者ともに法律の下で保護され監督を受けるとしている。
第三項では、「国有企業における近代的企業制度の整備を推進する」として、市場化という新たな情勢に合わせて、効果的牽制の働く企業統治構造の整備や、国有企業の機能を整理し電力網などの整備部門とその運営部門とを分離する“網運分離”を実施して競争的業務は自由化するなど国有企業改革の方向性を示している。
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