![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78892901/rectangle_large_type_2_05aedfcc2a9834a9efc2857cc9ffd918.jpeg?width=1200)
デイケア1日体験
前日、通いの精神科で、人と関わりたいと先生に相談しました。紹介されたデイケアの説明をしてもらった翌日、私は体験に参加しました。
ただし、職員さんは体験からと言ってましたが、私の中では通所でほぼ決まりです。
早速遅刻した
朝一番、私は遅刻の連絡をして家を出ました。
現在、睡眠薬を飲んでいる私は、朝、薬の効果が切れるより前には起きられません。しかし、遅起きしているというわけではなく、ただ私が時間管理をできないだけでした。
これは昔からで、以前はやたらと早起きして間に合わせていました。今は薬の効果があって、そういう臨機応変な対応ができません。
あえて前日飲まないということもできますが、それは先生との治療方針から外れてしまいます。
正直、時間管理を今後の課題とするかは迷います。本当に苦手だからです。だからといって、遅刻し続けるわけにもいきません。
社会復帰をする前提で考えると、遅刻の常習化は致命的です。どうしようか悩みます。
おじさんとのちぎり絵
案内をしてもらった後、ちぎり絵に参加させてもらいました。年配のお兄さんと男性職員さんがいました。
私は人と関わるのが好きではありますが、それはコミュニケーションが得意だということではありません。何話していいのか、わかりませんでした。
さらに、私は人見知りしませんが、場見知りはします。初めての場所はだいたい緊張します。今日も緊張していました。
年配のお兄さんは、ドキドキしていると言っていましたが、いろいろと話しかけてくれました。
学校で建築を習って、そのお仕事についたお話。絵本や漫画を書いていたお話。多才な方で、どれも楽しかったです。
私よりとても自然体に見えました。見習いたいです。
でも、私の場合、緊張してなくても雑談はできないんですよね。ちょっとずつ改善させてはいますが、人と距離ができるとすぐに忘れちゃいます。
ちなみに、私の雑談ネタは自分の話をする、です。たとえば、「天気いいですね」だとすぐ終わりますが、ここをとっかかりに自分のことを話します。
すると、相手が人見知りの場合には、聞き役に徹することができるので気を楽にしてくれます。社交的な場合は、お話を広げてくれます。どちらにも対応しやすいのです。
ただ、自分の話をするのが難しかったりします。いつも周囲のお手本を探してマネすることが多いですね。
ちぎり絵はたぶん初めてです。すでに作られた部分を見て、マネするように色紙を貼っていきます。初めてにしては上手だねと褒めてもらえました。嬉しいです。
終始、今はマイペースがいいんだよと言われました。緊張しているのがバレバレだったんでしょうね。
いえ、隠しているわけではありませんでしたが、何度も無理してないかと気遣っていただきました。
病院の昼食
いただいたお昼ご飯は優しい味でした。併設している病院と同じ内容だそうです。父のことを思い出しながら食べていました。しかし、よい思い出ではありません。
父は母の作った食事を「病院食」と言っていたのです。農家の娘だった母は、野菜ばかり料理します。素材を活かしたシンプルな味でした。
それが父は気にいらなかったようです。幸いにも病院に入院したことのなかった私は、病院食と言われてもピンときません。
「なるほど、これが病院食の味か」と妙に納得した気持ちで食べていました。私は好きです。
薄味といっても、母のそれとは違って作り込まれていました。母の味を継承した私には作れないものです。人の作った食事は、こういうところが魅力ですよね。
経験者ばかりの卓球
長めのお昼休みを終えた午後、最初のプログラムは卓球でした。マイラケットを持っている方もいましたが、私は施設のものを拝借させていただきます。
中学生のとき、部活で卓球をしていました。そのときの感覚でやってみると、ボールが滑っていきます。
卓球はラケットの表面に貼ってあるゴム、ラバーがとても大事だそうです。
当時は違いがよくわかりませんでしたが、ラバーが劣化したラケットはこんな感じなのかと新鮮でした。
今回は言われるがままに卓球を楽しみました。皆さんを対戦しましたが、私は全戦全敗です。皆さん、強かったです。
中には利き手とはあえて反対の手でやっている方がいらっしゃったり、ルールが本格的だったり、たぶん経験者さんが多いのかもしれません。
私は久しぶりのため、ルールなんてすっかり忘れています。サーブは偶数の点数で交換とか、ネットにあたったらやり直しとか、時間をかけて思い出していきました。
何かと世話を焼いてくれる女性の方がいて、私は最初職員さんかと思っていました。帰るとき、同じように施設から出ていったので、そこで私はあれっと勘違いに気づいたのでした。
ワードなパソコン教室
パソコンに触ったのは2年ぶりでしょうか。卓球を終えた後、職員さんに案内されるまま、部屋を移り、パソコン教室に参加しました。
教師は、今日見た中で一番の年配さんです。ちぎり絵のときお話してくれたお兄さんとは異なる方です。
進みはそれぞれ個人に合わせているようで、私は最初ヒマしていました。そこで、寿司打というタイピングゲームを思い出します。
遊んでいたら先生に見つかってしまい、「早いね。パソコンできるんじゃない?」と言われてしまいました。
でも、試しにやらせてもった文章作成でつまずきます。均等割付や表作成がなかなかできなくて、最終的には教えてもらいました。久しぶりなら、こんなもんですよね。
気づくとあっという間に終了時間でした。次回はエクセルだそうです。あれ、ワードは?
二番目を知らないラジオ体操
最後の締めはラジオ体操でした。一番目は慣れているのでスムーズに動きます。
続けて二番目を知らない私は周囲を見ては、こうだ、あれ違ったと、おかしな動きをしながら終えました。
一番目をちゃんと覚えていたわけではありませんが、二番目との違いに慣れって凄いなぁと感心しました。
たぶん、しばらくは二番目に四苦八苦するでしょう。
帰宅後
すごく眠たいです。充実した1日でした。やっぱり、人と関わるのは大切です。
梅雨が来る前に人と関わる環境を作れて良かったと思いました。梅雨は、体調が不安定になりやすいのです。
一方で人と関わるとなぜか体調が安定しやすくなります。梅雨が来る前に自分が楽になれる環境をできる限り整えたかったのでした。
次、行くときはポケットのあるカーディガンを着ていこうと決めました。今日はポケットがなくて地味に不便だったんです。
ちょこちょこ問題はありますが、施設の職員さんに相談したりして、少しずつ改善させていく予定です。
でも、時間管理は本当に悩みます。どうしましょうか。