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『知らなくていいコト』

第1話を観た段階では、まだそんなにはまらなかった。
でも、第2話、第3話と進むうちに、じんわりと良さがわかってきた気がする。

主人公が週刊誌の記者ということで、1話ずつ、何らかの記事にまつわるエピソードが謎解きのように描かれている。
その答がどれも、尖っていない。
物事は、色々な角度から見ると、違うものが見えてくる。
一方向から見ているだけだと、大切なものを見つけられない、そんなメッセージなのかな。

柄本佑くん、いいですね。
正直に言っちゃうと・・・「イケメン」枠ではないのに、とても色気がある。いやらしくなく、色気がある。素敵。
「こんな愛情を受けてみたい」と思うし、彼を選ばなかった吉高ちゃん扮するケイト、なんておバカさんなの、と思う。
いや、それに気づいたケイトの後悔はどれほどかと思うよ。
ケイトが後悔して泣くシーンは、ものすごく切なかった。
こういう人を選べる人が幸せになっている、というのは、現実でもあるあるよね。

それで、重岡くんの最低元彼も、見事に最低に見えるので、演技うまいのね、損な役回りで気の毒に・・・と思うけれど、大事な役なので、こらえて、是非頑張っていただきたい。

吉高ちゃんの上司役の山内圭哉さんが出てくると、どうもパワハラ上司役が思い出されて、またなのか?と心配になってしまったけれど、今回の役は、単に面白い役みたいなので、安心して楽しめる。
面白い人ですね。役者になるために生まれてきた一人でしょうね。
『民王』の時とか、あまりにも濃過ぎて、目が釘付けでしたよ。

凝り固まった概念を、一度ニュートラルな状態にしてくれる、そんなドラマかな、と思います。