『新恐竜』観て泣いた話(鑑賞前)
初めてCMを観た時
先日、友達と『もののけ姫』を観に行った
その時、本編の前にある映画の宣伝で、初めて『のび太の新恐竜』のCMを観た
少し泣きそうになった
もう一度ちゃんと観たいと思い、家に帰ってCM動画を見返した
そこから、私の『新恐竜』への思いは変わっていくことになる
まず初めにお伝えしておくと………
私はドラえもんが好きだ
特に昔の大長編ドラえもんが好き
そして、大山のぶ代さんを始めとする以前の声優さんの声が好き
声が変わってからは、何か特別な理由が無い限り映画は観ていない
勿論、新しい声優さんが嫌いな訳ではない
自分が幼い頃に聞いていたあの声が恋しくなってしまうのだ
「私が知っているあの頃のドラえもんじゃない」
こんなこと、考えたって仕方ないし
一生懸命作品を作っている方々や新しい声優さん達に失礼だとわかっている
でも、何があっても、この私の様な面倒くさい人間の心を癒す事は出来ない
『のび太の恐竜』は大好きだ
2006年のリメイクだって劇場に観に行った
でも、それだけで『新恐竜』は観に行きたいと思えなかった
また『ドラえもん』とは別に、『ジュラシックパーク』シリーズが好きで、恐竜にも大変興味がある
それでも、私の意志は揺るがなかった
気持ちを揺さぶってくれるものが現れなかった
そんな面倒くさい心を持った私が何故『新恐竜』で泣いたのか
理由は3つ…
の前に、皆さんも観てください
ぜひ
①『のび太の恐竜』のオマージュ
のび太が夕飯に出てきたお刺身を、緑色の恐竜(キュー)に与えるシーン
それは、大長編ドラえもん『のび太の恐竜』にも出てきた
餌の為にと採ってきたミミズを食べないピー助を見て、悩むのび太
その日、夕飯で出てきた魚の刺身を見て
「部屋で食べる」と言い残し、夕飯を持って自室に篭る
刺身をピー助に与えるのび太
おいしそうに食べ始めるピー助
あのシーンを思い出した
ここから少しずつ私の心が動き始める
そして大事なシーンがもう1つ
双子の恐竜がボールで遊ぶシーン
『のび太の恐竜』では、バレーボールを使ってのび太とピー助が遊ぶシーンがある
このバレーボールは、特に物語の大きな展開に必要という訳では無いが、とても重要な役割を果たす
少し『新恐竜』から脱線するが、『のび太の恐竜』の話をしよう
物語の最後、悪い敵を捕まえ、ピー助を無事に白亜紀に返し、現代に皆が戻った後
のび太は自分の部屋に転がっているボールを見て、ピー助と遊んだ時の事を思い出す
その後、のび太はそのボールを抱きかかえて眠る
「おやすみ、ピー助」という言葉と共に
バレーボールは、一緒に遊んだという思い出以外にも彼に思い出させるものがある、それはボールがちょうどピー助が生まれた卵と同じくらいの大きさだということ
彼は、自分がかつてあの恐竜を孵化させた時のように、ボールを抱きかかえて眠るのだ
この締め方は、私に物語の余韻を感じさせた
ただ「おしまい!」という形で物語が切れてしまうのではなく、今まさにピー助の事を思いながら眠りにつくのび太の姿を見せられ、私もゆっくりと物語からフェードアウトしてゆくような気持ちになった
そのバレーボールと今回の物が全く同じという訳ではないし、そのシーンをオマージュしているかどうか真意こそわからない
それでも、お刺身のシーンでピー助を思い出した私には、これも何か意味が有るように感じられてならなかった
②主題歌がめちゃくちゃ良い
これまで「海援隊の切ない感じが良かったんだよ〜!※」等と面倒臭い事を言っていた私でしたが
この歌を聴いて、「うわ〜!めちゃ良い〜!!!」と思った
私の中で劇場版ドラえもんの歌は、明るい!元気!という印象ではなくて、少し切ないような、でも温かみのある曲という印象だったので、そこにマッチしたのかもしれない
ミスチル凄い
かっこいい
(※海援隊が歌ってない劇場版もあります
ちなみに私が人生で初めて親に買ってもらったCDは、劇場版ドラえもん『南海大冒険』のテーマソング『ホットミルク』(歌:吉川ひなの)です)
③まさかの残酷な運命
隕石が落ち、そこら中に火花が散る中、ドラえもんの悲痛な声が
「ごめんのび太くん、歴史を変えることは出来ないんだ」
これはつまり、恐竜達が死んでしまうのを助けようとするのび太への言葉
「え?待って待って、残酷すぎない?
仲間の元に返してあげようよして白亜紀に来たのに、お別れもちゃんと出来ないまま死んじゃうのを目の当たりにするの?え?まじ?嘘じゃん
どういう気持ちで見たら良いの?」
と考えていた私
もうこれガッツリ心を掴まれてますね、はい
皆さんは、この映画の終わり方はどうなると思いますか?
流石に子供向けアニメですし、メタい事を言ってしまうとこのまま死ぬのを見過ごすってのは無いと思いますよね
だとしたら悲しすぎる
でも、恐竜が絶滅するという過去を変える事は許されない
それは本当にその通りで、そこをなぁなぁにするのは嫌だなぁと思います
気になりすぎる
これは見るしかないぜ!
そんな気持ちで観てきました
観終わった感想はまた今度にしようかな
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