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資料と断熱のアルモンデザイン

修論が提出できたら、絶対におじゃましたい!!と、
去年の10月から予約をしていた、
大阪ラスキン・モリスセンターコミュニティデザイン・ラーニングセンターさん(以降はCDLCと書きます)の
改修作業に、やっとうかがう事ができましたーーーーー!!!

雪道でもえんやこりゃ!と宇治田原から車で約2時間で到着しました。

大阪ラスキン・モリスセンターさん

まずは、CDLCご担当のコミュニティデザイナースタジオL 吉田さんから、ラスキン・モリスセンターや改修工事の現場などをご案内いただきました。

大阪ラスキン・モリスセンターさん

いちおう工芸デザイン科に在籍している大学院生のヤギノリ。
19世紀のイギリスで活躍した美術批評家・社会改良家のジョン・ラスキンさんや
アーツ・アンド・クラフツ運動を展開したウイリアム・モリスさんのご功績について、ふわーっとは知っていました。
しかし、お恥ずかしながら、これまでちゃんと本を読んだことはありませんでした・・・。

こちらの資料館を開設された露木さんは、
彼らの思想に感銘を受け、
私財を投じて、各国の古書店から
ラスキンさんやモリスさんの資料を収集されたのだとか。

コレクションの中には直筆のお手紙もありました。

ラスキンさんもモリスさんも
露木さんが生まれる前に亡くなっているので、
お手紙もらうのは無理ですが、
もしもドラえもんとヤギ郵便がコラボできたら、
ラスキンさんやモリスさんに会って、
「21世紀の日本の大阪の能勢に、
こんなにあなた方を敬愛している人がいるんですよー!」
と伝え、
露木さん宛にお手紙を書いてもらって届けたいー!
と、妄想してしまいました。

そんなおせっかいをしたくなるほど、
露木さんの情熱の詰まった空間に、胸が熱くなりました。

そして、難しい本を開けると数ページで眠くなる体質のわたしだけれど、
これらの本を読んでみたい!!と心から思えたのでした。

ご高齢になり、ご夫妻だけでは資料を維持管理することが難しくなってこられた露木さんは、スタジオLさんに相談されたのだとか。
その結果、露木さんを代表に一般財団法人化することになり、現在はスタジオLさんの有志のスタッフさん(吉田さん)が事務局として担当しながら運営されているとのことでした。

そして、ラスキン・モリスセンターのお隣には、築100年の古民家が。
こちらは、4月にコミュニティデザインを学べる施設としてオープン予定です。
その改修工事を行っておられるのは、
建築施工チーム「TEAMクラプトン」さん。

”みんなでつくろう”

をテーマに、施主さんと一緒にものづくりに取り組むスタイルで
施行されています。

手仕事やものづくりを重んじた
モリスさんの思想とも重なる、

”みんなでつくろう”

わたしは、亀岡のキリカフェさんで、何度かTEAMクラプトンさんの改修に参加させていただいたことがあるのですが、いつも楽しくかつ、プロのコツを学べるので、DIY好きにはたまらない機会です。

本日の、わたしたちに与えられたミッションは、
天井に断熱材を設置すること。

この、断熱材に使用しているのは、なんと・・・

もみ殻!

これについては、スタジオL代表の山崎亮さんのご説明をどぞ!

https://youtu.be/OopnsK_v4Ho?si=mXlRoHmhb-ZsQYTs

使用されているのは、白アリ駆除にも使用される、ホウ酸(人体には安全)をかけて防虫したもみ殻とのことです。

天井の断熱は、袋に詰めて、固定したケーブルでくくりつけて断熱材にするという方法で行います。

お米を収穫した後のもみ殻を、断熱材に使うなんて、

めっちゃアルモンデザインやーーん💕

と、喜び勇んで作業に加わらせていただきました!

ところが・・・

白ヤギ氏と一緒に3個ほど括りつけたとき・・・

あれ?
なんか、スカスカやなー
と気づきました。

間隔が、別の場所と違っていたようで、すでに量産されていた
同じサイズのもみ殻袋ではスカスカになってしまうようなのです。

本日のもみがら断熱チームのリーダーまささん(主に土日の有志スタッフ、非常勤クラプトン)が、
プラン1 傘袋などの細身の袋にもみ殻を詰めたもので隙間を埋める
プラン2 この間隔に合う楕円形のもみ殻枕を開発する
という2案を考え、
TEAMクラプトンの雄大さん、亮さんに相談することに。

作戦会議の結果、すきまを埋めるという方向で進むことになりました。

いろいろ実際に設置しながら試してみた結果、
大小違うサイズのものを組み合わせて括りつけると、
バランスが崩れ、うまくおさまらないことが判明。

そこで、同じ分量のもの2つを
一緒に括りつけるという作戦(プラン1ダッシュ)に
変更することになりました。

なぜ、1袋でちょうどいいものを作ろうとしないのか?
と思われたかもしれません。

・・・それは、袋のサイズに制限があったからなのです。

2つの袋を合わせて持ち上げるのは、至難の業でした。
頭で押さえながら、ケーブルでくくったりするのは
なかなかにやりにくかったので、1袋でおさめられるなら
その方がやりやすいです。

でも、材料にしろ、道具にしろ、
なんでもいつでもぴったりのものが
初めからある訳ではありません。

ちょうどいいものがない時は、
作ればいい!

この改修工事に参加すると、
そのようなアルモンデザイン的な発想力が
みっちり鍛えられます。

チームで一緒に考えて、
案を出して、
試してみて、
失敗もしながら
ちょうどいいものが作れたときの喜びは大きく、
初めから何の苦労もなく与えられているものよりも
ずっとずっと愛着がわきます。

こうして完成した、
プラン1ダッシュ✨✨

朝から夕方までかかって
(途中、美味しい美味しいまかないのお昼ご飯もいただきつつ)、
やっと一列という
超ゆっくりな進み具合でしたが、
苦労した分、感慨深いものがあり、
みんなで拍手で喜び合いました👏

最後に
打ち合わせで、今日たまたまお越しになっていた
山崎さんとも、ちゃっかりご一緒に写真を撮っていただくというご褒美付き♪

山崎亮さんとヤギs

みんなでつくる
大阪ラスキン・モリスセンターコミュニティデザイン・ラーニングセンター」さんの改修作業

楽しかったーーーーー!!!!!

3月まで参加できます。
ご興味がおありの方はぜひぜひぜひーーーーー!!!!!
熱烈おすすめですーーーーー!!!!!

ヤギsも、またタイミングが合えば改修に参加させていただきたいと思っていますし、
完成の暁には、読書やコミュニティデザインの研修にもどんどん参加したいです。

お世話になった、
スタジオLの皆様
TEAMクラプトンの皆様
ありがとうございましたーーーーー!!!!!

またよろしくお願いいたします。

ということで、現場からは以上です。

アルモンデザイナー ヤギノリでした。

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