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「建築物ウクレレ化保存計画」
わたしが、アルモンデザインを提唱するなかで、
影響を受けた人や場所や取り組みについて紹介するシリーズです。
記念すべき、シリーズ第1回目は・・・
来年3月に修了できるはずの
京都芸術大学大学院(通信教育)美術・工芸領域 工芸デザイン分野
にてお世話になっている、
伊達伸明 先生をご紹介します。
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今日は、修論提出の最終日。
提出日の初日に提出したものの、いくつか不具合を見つけ、
提出し直したりすることをくりかえしていたのですが、
もうきりがないから、いい。
と、不完全さを受入れ、朝から明石に向かいました。
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めざすは、こちら。
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モノに宿る記憶をテーマに制作する現代美術作家として、
こちらの企画展に、伊達先生が招聘されておられたので、
はるばるやってきました。
【招聘作家】
伊達伸明(美術家)DATE Nobuaki
1964年生まれ。京都市立芸術大学美術学部大学院工芸科修了。取り壊される建物をウクレレにして保存する「建築物ウクレレ化保存計画」のほか、立版古による建築記憶の伝承、各地で地域資源再発掘型の展覧会の企画監修活動に関わる。
*活動・展覧会(共同出品含む)
:亜炭香古学(2012〜2015/せんだいメディアテーク)、アートと考古学(2016/京都文化博物館)、とりのゆめ(2017/神戸アートビレッジセンター)、しらべの細道シリーズ(2017~2020/東北リサーチとアートセンター)、ミカエルさん(2019~2020/崇仁小学校)、お線香の歩き方(2021/甲賀市信楽町)、「自治とバケツと、サイカチの実」(2023~2024せんだいメディアテーク/仙台市)など。
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伊達先生が、取り壊される建物でウクレレを作っておられることは、うかがっていたし、大学の中の壁に展示してある作品の表面だけは、拝見したことがありました。
しかし今回、こちらの展示を拝見し、
先生のウクレレの真の魅力は裏面も観ないと語れない!と強く思いました。
たとえば、こちら
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2005年に53年の歴史に幕を閉じた西梅田のサンケイホールの材で作られたウクレレです。
材料には、舞台の床材や框材などが使われ(出演者目線)
裏から見ると、ヘッドには座席シートが(観客目線)
そして、舞台ソデの注意書きがありました(スタッフ目線)
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大きな建物の、多くの材の中から、
ウクレレというコンパクトな楽器を作ることは、
まぐろの、大トロのなかの大トロを取り出して
お寿司を作るようなものではないかと思います。
(たとえが食いしん坊ですみませんー)
「思い出」という脂がたっぷりのった大トロのにぎりは、
その建物に縁のないものの胸にもとけていきましたー。
こちらの展示は、12月22日(日)まで開催されています。
ほかにもいくつかの大トロを(もとい)
ウクレレを360度堪能できます。
ぜひ、お近くの方は会場でご覧ください。
伊達先生は、寿司職人さんのようなウクレレ作品も素敵ですが、
なにげない風景や、うっかりしていると見落としがちな素材を
宝石に変える魔法使いのレジェンドだと、わたしは尊敬しています。
また、作品を拝見できる機会があったらレポートしますね。
さいごまで読んでくださりありがとうございました。
アルモンデザイナー ヤギノリコでした。