あなたの「短所」は、立派な才能だ
『世界一やさしい「才能」の見つけ方 』が2023年4月3日に発売。
本作は、世界累計30万部突破の大ベストセラー『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』待望の第二弾となります。
本noteでは発売を記念して、特に学びが多い部分を抜粋して紹介します。
才能は「包丁」。全ては使い方次第
才能は短所にも長所にもなります。実際の例を見てみましょう。
「つい、人の気持ちを考えてしまう」
【短所】自分の気持ちを後回しにする
【長所】人の気持ちに配慮して行動する
「つい、先のことを考えてしまう」
【短所】リスクが見えて身動きが取れない
【長所】効率的に物事を進める
「つい、新しいことを学んでしまう」
【短所】学んで満足し行動しない
【長所】向上心がある
このように、才能自体は、いいものでも悪いものでもありません。
つかい方によって、良くもなるし、悪くもなります。
イメージは、包丁です。
同じ包丁でも、料理で人を幸せにすることもできれば、殺人事件を起こして人を不幸にすることもありますよね。
しかし多くの人は、自分の才能の短所しか見ておらず、他人の才能の長所しか見ていません。
隣の芝生はいつも青く見えます。しかし、そんなときこそ思い出してください。
隣の芝生はたしかに青いですが、他人から見ればあなたの芝生も青いのです。
あなたにも必ず才能があり、長所があります。
才能の生死は、「誰と何をするか」で決まる
今まで、あなたも一度は「うまく長所が発揮できた!」と思ったことがあるでしょう。
もちろん、それ以上に「今日はダメだった」と短所が発揮されて落ち込んだ経験もあるでしょう。
いつもうまくいくとは限らないものです。
だからこそ、こう思いませんか?
「常に自分の才能が長所として発揮され続ければいいのに」と。
才能が長所になるか短所になるかを分ける、最も大きなポイントは「環境」です。
例えば、「つい抜け漏れがないかを確認してしまう」という才能は、スピードを求められる環境では「仕事が遅い」という短所として発揮されてしまいます。
しかし、正確さを求められる環境では「ミスをしない」という長所として発揮することができます。
才能を活かすために必要なのは、必死に努力をすることではありません。
自分の才能を深く理解し、才能が長所として活きる環境に身をおくことです。
つまり、「自分がイキイキするのはこういう場所だ」と、才能をプラスに発揮できる環境を見極めるのが勝負どころなのです。
「環境」の中には、大きく分けて「人」と「活動内容」があります。
例えばあなたも、「この人といるときの自分は好き」と思える人がいませんか?
それは、その人といると自分の才能が長所として発揮されると感じるからです。
もしくは、「この仕事をやっていると楽しい」ということはありませんか?
それは、その活動で求められることが、自分の「才能」とマッチしているからです。
今の場所が合ってないなら、「絶対に逃げなければいけない」
「今の場所でうまくいかないからと、環境を変えるのは逃げなのではないか?」
そう思う人が多いようです。
・会社の上司から「ここでダメなら、どこへ行っても同じだぞ」と言われた
・周りの人から「今逃げたら逃げグセがつくよ」と言われた
あなたにも、こんな経験がありませんか?
実際に、お客さまからよく聞く話です。
確かに、同じ環境でうまくやっている人がいるのを見ると「うまくいっていないのは自分の努力不足」と感じてしまうのも無理はありません。
しかし、断言します。
「ここでダメなら、どこへ行っても同じ」なんて大噓です。
自分がしんどい環境にいるんだとしたら、今すぐ逃げていいのです。
むしろ、「逃げていい」どころか「絶対に逃げなければいけない」のです。
せっかくもらった「才能」を精一杯活かすのがあなたの責任。
それは他の誰かには絶対にできません。
自分がイキイキできる場所は、誰にでも必ずあります。
この世に「社会不適合者」は存在しない
「短所が目立つ環境」から「長所を活かせる環境」に移ると、「役立たず扱いされていた人」が「周囲から尊敬されるヒーロー」に一変します。
Kさんは人の相談に親身に乗りたいと思い、大学卒業後、転職エージェントに就職しました。
しかし、キャリアアドバイザーとして働き始めてから、理想と現実のギャップに苦しみ始めました。
会社からの評価基準は、「どれだけたくさんの人を転職させたか」です。
重要なのは「最小限の労力で目の前のお客さまを転職させること」です。
ですが、Kさんの才能は「一人一人と親身に向き合う」こと。
それなのに100人のお客さまへの対応を求められました。
親身に向き合えば向き合うほど時間がなくなって、たくさんの人を転職させることができなくなります。
先輩からは、「一人に割く時間を短くしましょう」とアドバイスされます。
自分でも、「タスク処理を早くする方法」などの本を読みました。
しかし、短時間で人をさばいていくのはKさんの才能とは真逆のやり方で、働いているうちにどうしても苦しくなってしまいました。
もちろん、その会社で目覚ましい成果を出している人もいます。
そういう人と自分を比較して「自分は社会不適合者なのかもしれない」と自己否定を繰り返す毎日......。
Kさんが働いていたのは、自分の才能が短所として出てしまう環境でした。
藁にもすがる思いで苦しい日々から脱出できる方法を探していたところ、僕のブログを見つけて自己理解についてのサポートを受け始めました。
その結果、Kさんは「とことん目の前の人に時間をつかえる環境で輝ける」ということがわかり、独立したキャリアアドバイザーとして活動を始めました。
Kさんは水を得た魚のように、労働時間は半分に、収入は2倍以上になったのです。
もし「自分は社会不適合者だ」と思っている人がいたら聞いてください。
あなたは社会不適合者ではありません。今いる環境に不適合なだけです。
著者情報
30万部突破のベストセラーの第二弾!
『世界一やさしい「才能」の見つけ方』が4月3日に発売!
『世界一やさしい「才能」の見つけ方
一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド』