自己紹介|はじめてのnote ②〜Webライター・ブロガーとして〜
前回の記事で、ギタリストとしての自己紹介を長々と書いた。投稿から数時間以内にさっそく何個もいいねをもらい、普段のWordPressブログでは得られない反応があることの嬉しさを感じた。
しかし一方で、ギタリストとしての自分という、かなり個人的で対象が限られるような内容にもかかわらず、全く畑違いの方からいいねが来ていたりと、「ぜってー、おめー中身読んでないだろ」と思われるいいねも多くあり、それはそれで複雑な気分だ。
だが、まあそんなちょっとしたことで一喜一憂していてもしょうがないので、しばらくは淡々と記事を書いていきたいと思う。
前回の自己紹介ではギタリストとしての自分という面だけにフォーカスして書いてみたが、今回はWebライターとブロガーという一面に焦点を当てて自己紹介をもう一度書いてみようと思う。
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Webライター・ブロガーの世界に足を踏み入れたきっかけ
そもそもなぜ僕がWebライター・ブロガーという世界に足を踏み入れたのだろうか。そのきっかけを考えてみると、いくつか思い当たる節がある。
仲の良かった先輩に一緒に音楽ブログをやらないかと誘われた
大学のゼミで文章が上手いと褒めてもらえた
大学の卒業論文で「黒人音楽と公民権運動」というかなり趣味志向の題材を扱い、それを書くのがとても面白かった
時代がブログブームだった
おそらくこれらすべてが理由になっていると思う。当時はよくわかってなかったが、自分が大学生だった頃はブログブームの終わり頃だったようだ。
仲の良かった先輩というのは同じ大学の先輩ではないのだが、たまたま早稲田理系の院生という、かなりインテリな人と他大の音楽サークルを通して知り合う機会があり、当時は一緒に音楽をやっていた。その人に一緒に音楽ブログをやらないかと誘われたのだ。
某や◯ろぐと仲の良かった先輩
その先輩の知人が当時かなり勢いのあった元大学生ブロガーで、大学卒業後も就職せず、キャンピングカーで日本一周するような変わった企画をして、それをブログに書いているような人だった。
その先輩は、ブログが今めちゃくちゃ稼げることをスタジオ帰りに熱く語り、音楽ブログを一緒にやろうと誘ってくれたのだが、正直なところその人の音楽的スキルや文章のセンスがいいとは思えてなかったので、その時は断ってしまった。
しかし、ブログをやってそれをビジネスにするという考え方はずっと頭の中に残っており、そうやって生きられたら自由で楽しいだろうなと思っていた。夢見がちな大学生は本当に恐ろしいものだ。
新卒フリーランス時代
昔から自分の家が代々自営業だったこともあり、いつか自分自身が大人になってスーツを着てサラリーマンになるイメージが全くなかった。そんな感じでずっと生きてきたので、周りの同期たちが就活で忙しくなる大学3年や4年になっても、マジで何もやらなかった。
大学生の当時は音楽で生きていきたい気持ちもまだまだ強かったし、海外で暮らしたいという憧れも強かった。とはいえ、普通の文系大学を就職せずに卒業した人間にできることは限られている。当然、無職同然になる。
Webライターとブログを始める
ひとまず大学時代に文章を書くのは割と得意だということに気づいたので、当時まだ始まったばかりのクラウドソーシングに登録した。それと同時期くらいにサーバーを借りて、現在も運営中のブログを立ち上げた。
いわゆる新卒フリーランスとして活動を始めたわけだが、聞こえは良いだけでびっくりするほど稼げなかった。
自分自身がどうやってお金を稼いでいいのかがわかっておらず、またネットビジネスの金・金・金という雰囲気も好きではなかった。個人ブログではかなり嫌儲主義的なことも書いていたし、今思うと当時はだいぶメンタルが病んでいたと思う。
ベンチャー企業に入る
新卒フリーランスWebライター時代を1年ちょっと続けたが、いよいよお金が限界を迎えた。ライターとしてのアルバイトをしようと思い、いくつか面接を受けた結果、割と近場にある出来立てほやほやのベンチャー企業にアルバイトとして入ることになった。この会社は、まだ社長と部長の2人しかいない超小規模な会社だった。
会社にアルバイトとして入ってみると、案外仕事ができたようだ。驚いたことに、入社わずか3日目にして社長に近くの喫茶店に呼び出された。そこで、正社員として働かないかと誘われたのだ。社長はMacBookを開き、お手製のスライドを見せてくれた。そこには僕の将来的なキャリアプランのようなグラフまで用意されていた。現在は他の同世代と比べて年収は控えめだが、数年後には同世代を超えてこんなに稼げるようになる、といった青写真だった。
さすがにその青写真を真に受けるほどお馬鹿ではなかったが、せっかくの機会だと思い、フリーランスは辞めてそのオファーを受けることにした。結果的に、その会社で正社員になった後は、元からいた部長が辞める形になり、実質自分が会社のナンバーツー的なポジションになった。この会社には1年半ほどしかいなかったが、その割にだいぶ濃い時間を過ごすことができた。
Googleアドセンスだけで運営する会社
この会社の主な収益は、自社が運営していたWebサイト(ブログサイト)の広告収入だった。僕の仕事は、そのサイトのメインライター兼担当者として、新規記事の執筆はもちろん、膨大な過去記事を修正したり、日々そのサイトと向き合うことだった。
内容としてはいわゆるお役立ち系、つまり「〇〇をする方法」とか「〇〇を解説」みたいなタイプの記事が中心だった。収益の構造としては完全にGoogleアドセンスに頼り切っており、残りの少しをAmazonアソシエイトや楽天アフィリエイトで稼いでいる程度だった。
社長の基本的な考え方は「お金を稼げる系のテーマには手を出さない」というものだった。つまり、一般的にブログで稼ぐためのジャンルと想像される脱毛や投資、転職、不動産などアフィリエイトの王道には絶対に手を出さず、誰もが検索するようなテーマで膨大なアクセスを集めて、それでGoogleアドセンスの収益を得るのが基本方針だったのだ。
実際、Googleアドセンスだけで月数百万円ほど稼いでいたのはすごいことだったと思う。しかし、アドセンス収益だけで1つの会社を運営するというのは非常に危険だとも感じていた。現在もそのサイトは運営されており、いまだにそれなりには稼いでいるとは思うが、僕がいた全盛期と比べるとだいぶ検索順位も落ちているようだ。果たして当時のように社員を雇って記事を書かせられるほど潤っているのかは、ちょっと疑問に思う。
AIを学ぶとSEOの本質がわかる
話を少し戻すと、自分が大学を卒業する少し前あたりからAIブームが起きていた。これはChatGPTをきっかけとする2022年からのAIブームより前の話だ。当時、松尾豊氏の「人工知能は人間を超えるか」という本が非常に話題になっており、実際僕も読んで感銘を受けた。
この本から学んだ最も重要なことは、実際に人間のように物事を理解するAIは現時点で存在しないということだった。しかし同時に、もし検索エンジン自体が人間のように「良い記事」というものを理解する能力を持てば、SEO対策といった小手先のテクニックは不要になるのではないかという考えにも至った。
つまり、現在のAIの能力がまだ低いからこそ、人間がSEO対策のような技巧を凝らすことでアクセスを稼げている状況なのだ。しかし、AIが完全に記事の質を理解できるようになれば、そういったSEO対策は必要なくなるだろう。
この考えは大学生の頃に既に感じていたことだが、昨今のChatGPTをきっかけとする最新のAIの進化を見ると、その予感がますます強くなっている。いよいよSEO記事というものが不要になる時代が近づいているのではないだろうか。
SEO記事への不毛感
その会社で扱っていた記事というのも、読者の役に立っていたのは事実だと思うが、かといって、アクセスを稼ぐために狙うキーワードをちょっと変えて別記事として投稿するといった手法はたくさんしており、絶対にこれ将来性がないなと感じていた。
何より自分自身が書いていて面白くない。曲がりなりにも文章を書くということが好きで始めたライターという仕事だったのだが、Webライターという仕事をしてみると、文章が好き=Webライターが向いているとは話が違うんだなあと思った。
退職後は職業訓練校に通う
コロナ禍になったのでしばらくゴロゴロ過ごす
その会社は最終的に会社の代表と揉める形で辞めることになったが、しばらくは失業保険や諸々で生活に困らない程度は生きられたので、のんびりと過ごしていた。
また、ちょうどそのタイミングでコロナ禍が発生してしまったこともあり、今このタイミングでがんばって就職活動しなくてもいいだろうと、持ち前ののんびり精神も発揮し、本当にゴロゴロしていた。
職業訓練校でWebサイト制作を学ぶ
ある程度ゆっくりした後、活動再開を考えた僕は、まず前々から興味のあった職業訓練校に通ってみることにした。
実は、WordPressで個人ブログを立ち上げてすぐの頃、SEOを意識した記事を書くよりも、WordPressサイト自体を弄っている方が好きだと気づいていた。ローカル環境を構築してサイトのデザインをいじったり、そういった過程をブログ記事にまとめたりしていた。結果的に、そういった記事でもアクセスを稼げていたのだ。
HTMLやCSSといったマークアップ言語は、WordPressで触る程度には理解していたし、本で独学もしていた。しかし、もっと本格的に学びたいと思い、Webサイト制作科という職業訓練校のコースに通うことにした。
このコースは3ヶ月間と短かったが、HTML、CSS、JavaScript、PHPといったWeb系の言語を学び、最終的にはショッピングサイトを作ることが目標だった。ここでJavaScriptやPHPに初めて触れ、基礎を学ぶことができた。
ただ、初学者向けの内容だったため、高度なことは教えていなかった。そのため、訓練校修了後も独学を続け、コーディング技術を磨いていった。現在使っているWordPressテーマは自作のものだが、これを作れるスキルは、この独学期間で身につけたものだ。
二度目のフリーランスとして再出発
2022年の7月に晴れて二度目のフリーランスとして開業した。前回の大学卒業後のフリーランスでは開業届けすら出さず、名ばかりフリーランスとして生きてたようなもんだったが、今回はちゃんと開業届けも出しちゃんと確定申告もしている。
メインの仕事は、やはり今までのやり慣れたWebライターとしてになってしまっているが、上記の通りコーディングスキルもあるので、本当はコーダーとしてジョブチェンジしていきたいと思っている。
が、いかんせん初案件獲得が面倒くさそうで手が出せずにいる。クラウドワークスなどを見ても、非常に安い単価のコーディング案件に、何十人と応募者が集まっているのを見てしまうと、さすがにそこまで死物狂いでコーダーに成りたいわけでもないしなと思ってしまう。
ブロガーとしての経験
フリーランスのWebライターとしてだけでなく、ブロガーとしての自分も語ろうと思っていたのだが、案外ブログのことは書けていないのに気づく。
ブロガーとしての自分は正直全然成功した方ではない。ブログとして稼げなかったから、結果的にアルバイトをして会社に入社することにもなったし、会社に入ってからは、ブログの更新もどんどん滞るようになってしまった。
ただ、何故か月の最高収益を得ていた時期があり、アフィリエイト案件にもうまく乗っかり、毎月数万円の収益がずっと出ていた時期があった。自分自身はただ放置していただけなのに、この時は本当に美味しい思いをした。収益が発生しているからといって、特に何か記事を追加したりもしなかったのは、自分のぐうたら精神が本当によく出ている。
結果的にSEOの検索順位が他のサイトに抜かれてしまったので、収益がどんどんなくなってしまったが、それ以前にその収益を発生させていたアフィリエイト案件自体が終わってしまった。こういうのがあるからブログというのは本当に自分ではどうしようもできない、外部要因によってあっという間にぐらつくんだなと思っている。
WordPressブログからnoteへの移行理由
なぜWordPressブログをやめてnoteに切り替えようとしたのかというと、それを語ると長くなるので、今度別記事で詳しく語りたいと思っているが、一言で言うとSEO記事の将来性を見出せなくなったからだ。
前述したように最近ではChatGPTなどAIがすごく発展してきており、自分自身も記事を書くときはClaude、調べ物をするときはPerplexityとAIツールを非常によく使っている。そして今後ChatGPTには「SearchGPT」という新しい検索機能が追加されると騒がれているしで、いよいよ人間がわざわざSEO記事を必死こいて書く必要もなくなるだろうなと思っている。
正直、Webライターという仕事がなくなっても、僕はいいと思っている。それはまあ現在こうやって生きる糧として書かせてもらっているんだから、いきなりぱったりと明日からなくなってしまっては困ってしまうが、かといって、読者よりも検索エンジンの顔色だけを疑っている記事をずっと書いていても虚しくなってしまうだけだ。
noteでは、もう少しSEOとは離れた記事を書けそうだったので、こっちで書いた方が結果的に自分の好きなことを書けるだろうし、投げ銭や有料記事といった機能もうまく使ってある程度までマネタイズできたらと思っている。
おわりに
このnoteでは、WordPressブログでは結果的に全然書けなくなってしまっていた音楽記事などを中心に書いていきたいと思っている。また、あまり検索しても出てこない「Webライターとしての本音」「ブログ界隈の闇」みたいなのも、ぽろぽろ書いていくつもりだ。
長文になりがちな僕の文章だが、読者の方々に楽しんでもらえるよう努力していく。音楽やWebの世界でのライティングに興味のある方はぜひいいねやフォローをお願いします。これからもよろしくお願いします。
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