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DTM初心者必見!無料で使えるプロ級ドラム音源SSD5.5フリーの魅力
数ヶ月ぶりにWordPressブログを更新した。以下の記事で、最近自分が愛用している無料版の「Steven Slate Drums 5.5(SSD 5.5フリー)」のMacへのインストールからLogic Proでの使い方の解説など。
タイトルの通り、DTM初心者向けの記事ではあるが、僕なりにLogicのDrummerと組み合わせる方法や、SSD 5.5フリーの豊富なハイハットの演奏技法を活かしたより生っぽく聴かせる方法も解説しているので、よかったら読んでみてほしい。
というわけで、このnoteの記事ではブログアクセスのための宣伝も兼ねて(おい)、SSD 5.5フリーの魅力を簡潔に紹介していきたい。
SSD5.5フリーの主な特徴
本記事で扱うSSD 5.5フリーは、Steven Slate Audio社が提供する「Steven Slate Drums 5.5」の無料版である。
正式名称が長いため、一般的に略称の「SSD」と呼ばれており、本記事でも以降はSSDと表記している。ただ、個人的に「SSD」だけだとPC等のストレージのアレと被るので、検索するとき結構不便だなと思っている。
以下、SSD 5.5フリーの主な特徴を詳しく見ていく。
1. 無料ドラム音源として最高クラス
SSD5.5フリーは有償版の「体験版」的な位置づけだが、そのクオリティは製品版と同等。使えるドラムキットは「SSD 5 Deluxe 2」の1つのみだが、シンバルやタムの制限はなく、十分な音作りが可能だ。
無料で使えるドラム音源は他にも数多くあるが、音質に優れ、かつ実用上困らない制限のものとなると、SSD 5.5フリーがその筆頭であると考えられる。
2. 軽量設計
他の高品質ドラム音源と比べて、システムへの負荷が比較的軽いのが特徴だ。
これは個人的な見解だが、無料音源を使用するユーザーの中には、高性能なPCを持っていない場合が多いと考えられる。そのため、無料音源の場合は軽いに越したことがないと思うし、そういう意味で、MODO DRUM CSは無料とはいえ重い音源だったので使いにくかった。
3. 使いやすく加工された音源
SSD5.5は、すでに使いやすく加工された音源だ。EQやコンプレッサーでの追加処理が少なくても良い音が出せるため、初心者にも扱いやすい設計になっている。
ただし、SSD 5.5は製品版も含めて内蔵エフェクトを持たないため、エフェクトを使用する場合は外部プラグインを活用する必要がある。
4. 多様なジャンルに対応
「ロックやハードロックに最適」と言われることが多いSSD5.5だが、実際にはブルースやソウル、ポップスなど、幅広いジャンルで使える。派手目な音と表現される分、生楽器と組み合わせる際も、しっかりと存在感を示せる音質が魅力だ。
SSD5.5フリーの基本的な使い方
1. 3つのプリセットから選べる
無料版で使えるドラムキットは「SSD 5 Deluxe 2」という一つのキットのみだが、その中に以下の三つのプリセットが入っている。
Deluxe 2 Free Dry'n Tight
Deluxe 2 Free Edition
Deluxe 2 Free Hugo
「Deluxe 2 Free Edition」が最もバランスの取れた音で、多くの場合これで十分だ。「Dry'n Tight」はより乾いた音が欲しい場合に、「Hugo」はより派手な音が必要な場合に選ぶとよい。
個人的には乾いた音の方が好みなのと、必要に応じて外部でリバーブ感を加える方がいいと思っているので、現在は主に「Deluxe 2 Free Dry'n Tight」を使用している。
2. 基本的な音の調整
「Edit」や「Mix」画面で各パーツの音量、チューニング、パンニングなどを調整できるが初心者の方は、まずは「TUNE」パラメータを中心に調整してみるとよい。僕自身は以下のように設定している。
スネア: -40程度
バスドラム: +20程度
これだけでも、かなり好みの音に近づけられる。
3. ハイハットの表現力を活かす
SSD5.5の強みの一つは、ハイハットの表現力だ。例えば:
1,3拍目: 「Hi-Hat Shank Closed」(C#3)
2,4拍目: 「Hi-Hat Shank Loosen」(D3)
裏拍: 「Hi-Hat Tip Closed」(G3)
このように細かく設定することで、よりリアルな演奏感を出せる。
Logic ProのDrummer機能との組み合わせ
SSD5.5フリーの音源の良さを活かしつつ、Logic ProのDrummer機能の便利さも使いたい場合は以下の方法がおすすめだ:
Drummerトラックで好みのビートを作成
作成したリージョンをMIDIリージョンに変換
変換されたMIDIリージョンをSSD5.5フリーのトラックにコピー&ペースト
この方法で、Drummerの使いやすさとSSD5.5フリーの音質の良さ、両方のメリットを活かせる。
Logic Pro標準音源との比較
Note上では音声ファイルのダウンロードが必要となるので。音声を直接聴きたい方は、本文末尾のリンクからブログ記事にアクセスして欲しい。
▪️SSD5.5フリー
▪️Logic標準 East Bay
実際に聴き比べてみると、SSD5.5フリーの方がより生々しく、リアル感のある音に聞こえる。一方で、Logic標準の「East Bay」プリセットも十分に高品質で、場合によってはこれで十分という人もいるだろう。
しかし、CubaseやStudio Oneなど他のDAWと比べると、Logic Pro標準音源は一歩抜き出ていると感じるくらいにはクオリティが高いみたいなので、逆にいうと他のDAWを使っている人は是非ともSSD5.5フリーを導入してみてほしい。
まとめ
以上、SSD 5.5フリーの主要な特徴と基本的な使用方法についてざっくり解説した。より詳細な情報や使用方法については、下記のブログ記事を読んででもらえれば幸いだ。いずれにせよ、SSD 5.5フリーの導入検討の参考になれば嬉しい。