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#561 ナイジェリアと、ニュージーランドの大腸がんの死亡率
こんにちは
ヤギです
今回はある動画を見て考えたことをまとめていきます。皆さんのご意見も是非コメントまでお待ちしております。ある動画が回ってきました。そこでは肉を食っているニュージーランドの人と肉を食べないナイジェリアの人の大腸がんの死亡率が45倍も違う。肉食は発癌食だ。がっつりスタミナがつく。健康になると食ってバンバン癌になっている。というもの。
皆さんはこれを見てどう考えますか?僕はさすがにひどいなと思ったのですが、確固たる数字はよくわかっていないので、この良い機会だと思いますので、数字の整理をしていきます。
今年もあと僅かです。振り返りを行っていますか?先月の反省と今月の目標を書いていますのでよかったら読んでみて下さい!
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数字を調べる
んなわけあるかいと思ったのですが、数字を把握していません。なので今回は自分で調べてみることにしました。まずこの動画をみて思ったことは平均寿命が違うだろうと。でもわたしは2国の平均寿命を知りませんでしたのでググりました。そうすると以下の表になります。
リンクはこちらから
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そもそも平均寿命が20年も違うということがわかりました。
ではそれぞれの国の平均寿命と死因についてChatGPTに調べてもらいました。以下内容です。
おそらく違うこともあるでしょうがその点はご了承下さい。
ナイジェリア
平均寿命:
ナイジェリアの平均寿命は、2024年の最新データによると56.05歳です。これは2023年の55.75歳から0.55%の増加を示しています。長期的に見ると、1960年の約36.73歳から大幅に改善していますが、依然としてアフリカ諸国の中では低い水準にあります。
主要な死因:
マラリア:
マラリアはナイジェリアで最も一般的な死因の一つです。特に5歳未満の子供に深刻な影響を与えており、2007年には乳幼児死亡率の約20%を占めていました。蚊を媒介とするこの感染症は、衛生環境の悪さや医療アクセスの不足により蔓延しています。
下痢性疾患:
下痢はナイジェリアの重大な健康問題であり、特に子供への影響が大きいです。年間約15万人の子供が下痢によって命を落としており、その多くは脱水症状が原因です。清潔な水へのアクセス不足や衛生習慣の欠如が主な要因とされています。
肺炎:
肺炎も重要な死因の一つで、特に乳幼児や高齢者に致命的な影響を及ぼします。適切な医療や予防策が不足している状況下で、高い死亡率を示しています。
これらの主要な死因は、ナイジェリアの医療制度や衛生環境の課題と密接に関連しています。特に、マラリアや下痢性疾患は予防可能な病気であるにもかかわらず、適切な対策が取られていないため、多くの命が失われています。
ニュージーランド
ニュージーランドの平均寿命は、世界的に見ても高い水準にあります。2024年の最新データによると、全体の平均寿命は約82.20歳とされています3。男女別では、男性が80.25歳、女性が83.73歳となっています5。この高い平均寿命は、ニュージーランドの優れた医療制度や健康的な生活環境を反映しています。
主要な死因については、以下の3つが特に多く見られます:
がん(癌):
ニュージーランドにおける死因の約29%を占め、最も多い死因となっています。特に乳がん、大腸がん、肺がんなどが主要なタイプとして挙げられます。早期発見や治療法の進歩にもかかわらず、依然として高い死亡率を示しています。
心疾患:
死因の約18%を占め、2番目に多い死因です。心筋梗塞や心不全などが含まれ、特に高齢者に多く見られます。高血圧、高コレステロール、肥満などのリスク要因と密接に関連しています。
脳血管疾患:
死因の約9%を占め、3番目に多い死因です。脳卒中などが含まれ、高齢者に多く見られます。高血圧や糖尿病といった他の健康問題と関連しており、早期治療が生存率を大きく左右します。
これらの主要な死因は、ニュージーランドの公衆衛生政策や医療システムにおいて重要な課題となっています。特にがんと心疾患は、国民の健康を脅かす主要な要因であり、予防策や早期発見プログラムの強化が進められています。
また、ニュージーランドでは肥満や生活習慣病の増加も懸念されており、成人の約3人に1人が肥満であるとされています。これらの健康問題に対処するため、健康的な食生活の推進や運動の奨励など、様々な健康促進活動が国全体で行われています。
総じて、ニュージーランドは高い平均寿命を維持しつつも、がん、心疾患、脳血管疾患といった主要な死因に対する取り組みを強化しています。これらの情報は、公衆衛生政策や個人の健康管理において重要な指針となっています。
ChatGPTまとめ
というわけでまとめもお願いしていみることにしました。
ニュージーランドとナイジェリアのがん発症率には差がありますが、その差は45倍というほど大きくはありません。また、その主な要因として平均寿命や年齢構成が大きく影響しています。
がんの発症率の比較:
• ニュージーランド:国際ががん研究機関(IARC)のGLOBOCAN 2020のデータによれば、ニュージーランドの年齢調整済みがん発症率は、人口10万人あたり約323.0人です。
• ナイジェリア:同じデータによると、ナイジェリアの年齢調整済みがん発症率は、人口10万人あたり約102.4人です。
これらの数値から計算すると、がんの発症率はニュージーランドがナイジェリアの約3倍となり、45倍という数字は誤りです。
平均寿命と年齢構成の影響:
• 平均寿命:ニュージーランドは約82歳、ナイジェリアは約55歳です。この約27歳の差が、高齢者人口の割合に大きく影響します。
• 年齢構成:がんは高齢者に多く発生する疾患であり、年齢が上がるほどリスクが高まります。ニュージーランドは高齢者の割合が高く、ナイジェリアは若年層が多い人口構成です。
肉の消費とがんの関係:
• 加工肉と赤肉:世界保健機関(WHO)の下部組織であるIARCは、加工肉をグループ1の発がん性物質、赤肉をグループ2Aの「おそらく発がん性がある」物質に分類しています。
• 影響の程度:しかし、肉の消費だけが国間のがん発症率の差を生む主要因ではありません。食生活全体、運動習慣、医療へのアクセスなど、多くの要因が影響します。
まとめ:
• がん発症率の差:ニュージーランドとナイジェリアのがん発症率の差は約3倍であり、45倍ではありません。
• 主な要因:この差は主に平均寿命と人口の年齢構成によるものです。高齢化した人口では、がんの発症率が自然と高くなります。
• 肉の消費:肉の消費は一部のがんリスクに影響を与える可能性がありますが、国全体のがん発症率の差を説明する主要因ではありません。
参考文献:
1. 国際ががん研究機関(IARC)GLOBOCAN 2020
• https://gco.iarc.fr/today
2. 世界保健機関(WHO)平均寿命データ
• https://www.who.int/data/gho/data/themes/mortality-and-global-health-estimates
3. IARCによる加工肉と赤肉の発がん性に関する報告
• https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2018/07/pr240_Japanese.pdf
お客様のご指摘のとおり、平均寿命と年齢構成はがん発症率に大きな影響を与えます。正確な情報に基づき、ご理解いただければ幸いです。
自分で調べることの大切さを改めて感じました。そしてきちんと数字で話をして、正しい使い方が必要だなと。数字は切り取り方によってはいくらでも見え方が変わります。その点を今後も注意していきたいですね。
SNSでとんでも情報が出てきてあっそと無視をするのではなく自分できちんと数字を検索してみるということも非常に大切なポイントです。
この時代だからこそ自分で調べることが重要になってくるんでしょうね。みなさんはふとしたこと調べていますか?調べようと思ってそのままにしていませんか?僕は調べる曲をつけようと思いました。
以上です
今回は疑問に思ったことを調べていますか?という記事を書いてみました。
次回もお楽しみに
ではまた
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