徒然継続日記vol.7
第5章まとめ
1.ゲームのシナリオ作りで一番難しいのがプロット、プロットは物語の筋や構成を表すもの
プロットは地図で考える
プロットの原型を考える
主人公が何を求めて行動し、どのような困難を乗り越えて目的を達成するか
・つかみ→結末
(例)桃から生まれた男の子が鬼退治の旅に出て→鬼退治するつかみと結末をつなぐ中継点を作る
・中継点は主人公に困難を与える事件を起こすこと
・事件は
・物語を前進させる
・主人公に葛藤を与える
・キャラクターの本性を明らかにするゲームの型を理解する。
一本道タイプ(例)ノベルゲーム、パズルゲーム
分岐合流タイプ(例)ドラゴンクエスト
マルチストーリータイプ(例)スーパーロボット大戦
マルチエンディングタイプ(例)新女神転生シリーズ
フリーシナリオタイプ(例)ゼルダの伝説
2.面白いプロット作りのヒント
面白いとは・・・
興味をそそる
おかしい
心にかなう
心を惹かれる
一風変わっている、普通と違って珍しい
ポジティブな感情を刺激する
最初に主人公を好きにさせるポイントを入れる
敵対者の魅力を引き立てる(憎たらしさを増強させる)
王道とは期待に応えること
予想ができていて予想通りになること=ベタ
型ができていて型の通り展開すること=お約束
期待を生むこと
受け手がキャラクターに感情移入している
受け手がキャラクターの目的に共感している
受け手が物語の展開を理解している
よくある失敗例
凝りすぎて説明過多になっている
本筋から脱線した話が長くなりすぎている
テーマで深く刻みこむ
テーマは届けたい感情、問いたい価値観、伝えたい情報の物語の核になること
構成を作る
起承転結、序破急も「つかみ」「発展」「危機」「結末」の4パートで構成されている
つかみ
舞台の紹介
主人公に感情移入させる
きっかけとなる事件を起こす
プロットポイント1(物語の転換点)を入れる
主人公にスポットライトを当てて、予備知識のない人に主人公、舞台、事件をきちんと丁寧に伝えていくこと
発展
物語の輪郭をはっきりさせる
プロットポイント1の要素をきちんと入れる
一気に話を進めると物語の輪郭を見失う
(例)つかみ:クラス1の人気者に恋心が芽生えた
発展:親友と恋愛成就作戦を練る
目的を達成する意欲を高める
主人公の共感を高める
(例)クラス1の人気者がどれだけ魅力的かを語る
パートの最後にミッドポイントを入れる
気づきの転換期を取り入れる
危機
真の目的に向かう主人公が困難に見舞われるパート
主人公の感情を大きく揺さぶる事件を起こす
多くの障害を乗り越えて感情を大きく揺さぶる
大きく揺さぶれるほど面白くなる
プロットポイント2を入れる
主人公が乗り越えるには不可能と思わせる手強い葛藤を与える
大魔王は完全無欠など
結末
主人公を変化させる
絶望と無力感を乗り越えて大魔王に向かう
精神的な成長を与える
(つかみ)なぜ主人公は行動を起こしたのか
(発展)なぜ目的を達成する意欲が掻き立てられたのか
(危機)なぜ多くの困難を乗り越えてこられたのか
最後の戦いに感情の頂点を持ってくる
最後にして最強のエピソードを入れないと盛り上がらない。
主人公に感情移入させられるか
主人公が目的を達成する意欲が十分に強いか
ここに至るまでに最後の生涯の手強さが描かれているか
偶然が重なるご都合主義はNG
必然性のある結末を作る
感動と余韻のあるエンディングを作る
主人公の目的がどのくらい達成されたか明確にする
置き換えでアイデアの種を作る
いきなりオリジナルストーリーは難しいので、既存のアイデアを活用するのも1つの方法
環境の効果を利用する
プロットを書いていると、物語が平坦だったり刺激を感じなかったりと悩みが付きまとう。その時は環境を刺激すると良い。
プロットは「誰がどこで、何をして、どうなるのか」を書くため具体的な場所が設定されるが、天気や日付などは曖昧になる。
(例)彼女の誕生日にクルージングでプロポーズをする。
+その日は台風になった。予定していたシチュエーションが使えるかどうかわからなくなる
環境の効果は次の3点にある。
情感や特別感など様々な演出効果を発揮する
環境そのものが対立構造を作成できる
シーンに動きをつけるのに使える
切り口で独自性を生み出す
王道ではなく、興味をそそるという点で有効
ドラゴンクエストのような中世ファンタジーで勇者が魔王を倒す物語
魔王を視点にした「勇者のくせに生意気だ」
魔王と相打ちになった勇者の半生「勇者死す。」
ダンジョンのモンスターを料理して食べる「ダンジョン飯」
独自性をもたらしやすい3要素
視点者
主人公の視点で使う王道パターン
周囲のキャラクターとバランスを整える
職業
職業の専門性が際立つ設定
(例)江戸時代にタイムスリップした現代の
コンセプト
ダンジョン飯はコンセプトが独自性になる
ゲームのシステムにも取り入れられる