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007ゴールドフィンガーのトリビア。長年の謎の解明にAIで挑んだ。

筆者には長年にわたり、もやもやとした謎が心に残っている。
 
シャーリー・バッシーの迫力のあるダイナマイト・ボイスで始まる、主題歌「007ダイヤモンドは永遠に」。
映画「007ゴールドフィンガー」の冒頭からイントロ映像とともに流される。そしてダイヤモンドがキラキラ光っているような効果伴奏もたまらん。
 
昔、確かテストが終わって、学生仲間と一緒に観に行った。映画館の中は満員で立ち見だったことを覚えている。
捕まったボンドが台に縛り付けられて、迫りくるレーザーでボンドのゴールドボールが焼き切られようとする絶体絶命のシーン。仲間の一人が「あれは熱いだろうな」と感想を漏らすと、別の仲間が「ばか!その前に痛いはずだ」と返していた。またゴールドフィンガーのボディガード、ハロルド坂田が被る鋼鉄(?)の山高帽がブーメランのように飛んで石膏像の首をスパッと切断するシーンなど、見せ場の多い映画だった。

だが未だに誰も気にしないのかなと思うトリビアがある。筆者のもやもやの元だ。
ボンド役のショーン・コネリーとお約束通りねんごろになるセクシーなジル・マスターソン役のシャーリー・イートン。ボスのゴールドフィンガーに敵(ボンド)と通じたことがばれて、全身に金粉を塗られて窒息死するシーン。この映画の象徴的なシーンの1つだ。シャーリー・イートンは撮影中に死んだという噂も流れたほどだ。
 
当時は学校帰りに仲間と一緒にこの映画を見に行き、帰りの食堂でこのシーンを話題に盛り上がった。後年その仲間と同窓会を開き、話の流れでこの話題が出た時、筆者が長年気になっていたこのトリビアを訊いてみた。
「全身金粉を塗ると人間は窒息するかな? 人間、皮膚呼吸はしないだろう?」
仲間も確かにそうだな、という反応だった。だが誰からも結論を聞けなかった。
 
そこで今回なかやまきんに君ではなく、AIに訊いてみた。

Q:007の映画での話ですが、人間の全身の皮膚に金の粉末をくまなく塗るとその人は死にますか?

<AI(copilot)のアンサー>
「007」シリーズの映画「ゴールドフィンガー」では、ジル・マスターソンが全身に金粉を塗られて死亡するシーンがありますが、実際にはそのようなことはありません。皮膚を金粉で覆うことで直接的に死に至ることはありませんが、いくつかのリスクがあります2。

  1. 発熱: 皮膚を覆うことで汗をかきにくくなり、体温が上昇する可能性があります。

  2. アレルギー反応: 金粉に対するアレルギー反応が起こることがあります。

  3. 呼吸困難: 金粉が肺に入ると呼吸困難を引き起こす可能性があります。

実際には、皮膚を金粉で覆うことで直接的に死に至ることはないため、映画のシーンはフィクションです。ただし、安全のためには金粉を使用する際には注意が必要です。

筆者は疑り深い性格なので、MSのAI(Copilot)が「ハルシネーション」(AIが「幻覚」を基に立花孝志のように嘘をつくことがある)で答えている可能性もあると考え、GoogleのAI、Sider Fusionにも訊いてみた。

<Sider Fusionのアンサー>
 全身に金粉を塗られた場合、その人は窒息死する可能性があります。これは、皮膚が呼吸できなくなり、その結果、酸素不足に陥るためです。映画「007 ゴールドフィンガー」では、裏切り者がこのような方法で殺されるシーンがあります。

おいおい、2つのAIが正反対のことを言い出している!

さらに突っ込んで訊いてみた。
 
金粉を皮膚に塗ること自体は、基本的には大きな健康リスクを引き起こさないとされていますが、以下の点に注意が必要です。
健康への影響
1.肌の刺激:
金粉がアレルギー反応を引き起こすことがあります。特に敏感肌の人は、かぶれや赤みが生じる可能性があります。
2.呼吸の障害:
金粉が大量に吸引されると、肺に悪影響を及ぼすことがあります。特に微細な金粉の場合は、長時間の曝露が健康に悪影響を与える可能性があります。
3.皮膚の呼吸:
前述の通り、全身に一面に塗り込むと、皮膚が酸素を吸収できず、窒息のリスクが高まります。しかし、通常の化粧品として使用される程度の量であれば、即座に危険を及ぼすことはないでしょう。
4.金属アレルギー:
ごく稀に金属アレルギーを持つ人が金に反応することがあります。ただし、治療や経過観察が必要な場合もあります。
まとめ
金粉を皮膚に使用する場合は、適量を守り、特に敏感な肌の人は使用前にパッチテストを行うことが勧められます。また、過剰に使用することや全身に塗布することは避けるべきです。

<結論>訊くんじゃなかった。もやもやが解消されずに、また残ってしまった。

ついでにもう1つのトリビア。これも後年気が付いたことだが、ボンド役ショーン・コネリーとゴールドフィンガー役ゲルト・フレーベが、この世界的大ヒットのボンド映画の3年前,1962年12月、日本で公開された大作映画「史上最大の作戦」で、2人がチヨイ役で出ていたことだ。ショーン・コネリーはお調子者のイギリス軍一等兵。ゲルト・フレーベはセリフのないドイツ兵でガラクタの食器を馬に載せて運ぶショボイ軍曹役。
 
最初のボンド映画「007は殺しの番号 ドクターノオ」は1963年公開で、「史上最大の作戦」とほぼ同じ頃に公開されているが、007の方は公開当時それほど話題にはならなかった。翌年1964年の「007ロシアより愛をこめて」でスマッシュヒットとなり、「ゴールドフィンガー」で大ホームランとなった。コネリーとフレーベも大スターとなり、シャーリー・バッシーの歌も大ヒットした。
 

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