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【0004】異次元よりもチャレンジング

異次元の〇〇って聞くと、何だか凄いですよね。異次元の金融緩和、だいぶ長く続きましたが、その結果、デフレ脱却には成功したものの、物価上昇に賃金上昇が追いつかず、さらに円安が追い打ちを掛けるという状態になっていました。まぁ賃金上昇は物価だけではなく、景気が上向いた結果として、後から追いついてくるようなものなので、致し方ない部分はあるかとは思います。

円安は輸出産業の活性化には繋がるし、インバウンド需要の喚起にもなるということで良いところはもちろんあります。されど極端な円安は輸入商品の価格高騰につながる訳で、ガソリンや電力、そして食料の価格の高騰というか高止まりにも繋がる訳です。1ドル=120円だったのが、1ドル=150円超えとなると2割5分増し、国際的な資源価格や食料価格の高騰に、更に追い打ちというか上乗せされる訳で、大丈夫か日本経済、日本社会という話にもなるというかなっている訳です。

さて、その円安、何とかならないものかというところだったのですが、それが「チャレンジング」な金融政策運営を行うという一言で、一気に円高に振れました。もちろん高騰後に下落もあり、相場は乱高下しているので、一時的な話なのかもしれませんが、異次元よりもチャレンジングの方が、効果的だった訳です。しかも言ってみただけで、なにをやるかは、分からない訳ですから、まさにツルの一声ならぬ、日銀総裁の一声だったという感じです。

長く続いた異次元の金融緩和ではなく、チャレンジングな金融緩和だったら、もっと早く効いたのか、内容が問題で、やはり効くまでには時間を要したのでしょうか。ペンは剣よりも強しと言いますが、一言で相場を動かしたのには脱帽です。あとはチャレンジングな内容ですね。年明けあたりには具体的な話が出てくるのかと思います。大きなクリスマスプレゼントなのか、はたまたお年玉なのか、良いニュースで年末年始を迎えることが出来ると良いですね。

2023年12月8日(金)記


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