新卒の頃の私と38歳になった私

国立の四年生大学を卒業し、新卒で入った会社は、同じ県内の上場会社でした。

職種はSE。

でもプログラムを書きたかったわけではありません。

この会社の事業のうち、医療システムのサポートに興味があったので選びました。

でも入社してみたら、

「あーあれは別の支社がやってる事業でうちじゃないんだよねー。え、そっちやりたいの?まー当面人員入れ替えの話もないし無理かな。」

って!!

面接のときに自由に異動できるよって言うてたやん!!

という若干怒りにも似た感情が沸き起こりましたが、交通系システム開発部署に配属になり、渋々そこでしばらく働いてみようと思うことにしました。

入社時の挨拶は忘れもしません。

「なるべく残業をしないで済むように効率よく働きたいです!」

社内から「おぉ…」というざわめき。

なんでざわめいたんだろと不思議に思ってました。IT業界のことなんも知らなかったので。

残業しないで定時内に終わらせる!!というのは本人の努力次第でなんとでもなると思ってました。

しかし待っていたのは残業の日々。

なんでかというと、近所の老舗有名企業の下請けをやっていて、作業が降りてくるのがいつも締切直前。

「なんでもっと早くくれないんですかね。それか締切遅らせられないんですか?」

って聞いてみたけど、「それはムリだなぁ笑」って苦笑いされるだけ。

私はプログラミングが好きではなかったので、全然興味がない仕事を毎日毎日残業しながら続けまして。

10月、試用期間が終わり続けられそうかのアンケートに「辞めたいです」と書きました。

続く。


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