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君が悩んでることって、前向いてる証拠なんじゃないの?
2012年頃にうつになり、その頃から、沸々と煮え切らないもどかしさや、漠然とした不安を強く感じることが増えました。ウロボロスのように終わることのない悩みの中に囚われて、答えのでない自問自答を幾度となく繰り返している記憶があります。
あの時こうしておけばよかった。
どうしてあんな選択をしたのだろう。
どうして今僕は、こんなにも苦しい毎日を過ごしているのだろう。
どうすればこのトンネルから抜け出せるのだろう。
”後悔”のような数々の出来事を思い出し、暗いトンネルの中で出口を探す日々。どれもこれも”漠然と”思い浮かぶだけで、考えても答えなど出ないもの。とてつもなく苦痛だったことを思い出します。
そんな中、友人と何かテーマがあるわけでもなく日々LINEでやり取りをしていた時のこと。
「君がいつも不安に感じてることとか、そういうのって、前向いてる証拠だよね」
私自身、前を向いている意識は全くなかったけれど、その人にとっては、そう感じたみたい。
”不安の正体は、「過去」の出来事から「未来」に対して”錯覚”を抱いてしまうこと。”
「未来」を「現在」に置き換えて、「過去」のうまくいかなかったエピソードを元に、うまくいかないケースを想定しすぎて”錯覚”してしていた。その時の私は、きっと”錯覚”していたのだと思います。
沸々と煮え切らない感情から起こる不安...その人の言葉から、今私が漠然と悩んでいることは、過去を悔いているだけでなく「その経験がこの先どう影響するか?」を想定しすぎて「この先うまくいくはずなどない」と決めつけてしまい”錯覚”しているのだ。ということに気付かされました。
今でも時々、長いトンネルに入り込んでしまうことはあります。
そういう”思考の癖”が出来上がってしまっているので、これからも”修正”しながら進んでいくことになると思います。
人間の思考の癖は、今すぐに変わるものではありません。
その都度、少しずつ軌道を補正してあげること。
今”錯覚している”という状態であることに気付くこと。
それが大切なのだなと思いました。
友人とのLINEで、まさかこんな結論にたどり着くとは思ってもいなかった。
本当に日々の他愛のないやりとり。でも私は、そんな何気ないやり取りの中にある #君のことばに救われた のだと思います。