マラウイ〜アフリカの温かい心(Warm Heart of Africa)
アフリカには「Warm Heart of Africa」と呼ばれる国があります。
アフリカ南部に位置するマラウイ共和国(以下、マラウイ)は、独立以降、アフリカでは珍しく外国との戦争や内戦を経験しておらずWarm Heart of Africa(アフリカの温かい心)という別称を持ちます。
マラウイには、日本からの直行便はなく、最短でも2回乗り継ぎ、到着までに23時間以上かかります。
そんなに日本から離れた国なので、日本人は珍しく、道を歩いているだけでキラキラした目をした子どもたちに囲まれます。
そんなマラウイの魅力についてお伝えしたいと思います。
マラウイの国旗
マラウイの国旗は、上から順に黒、赤、緑の三色旗です。最上段の黒いエリアには、日の出の赤い太陽が描かれています。
この三色は、黒がアフリカの国民を、赤はアフリカの自由のために殉教した者の血を、緑はマラウイの自然を示しているほか、日の出はアフリカにおける自由の始まりとアフリカの希望を意味しています。
ちなみに2010年から2012年まではこんな国旗でした↓
赤・黒・緑の中に白い円の太陽というものでした。なかなかきれいでユニークなデザインとは思っていましたが、政治の混乱の中で、わずか22ヶ月の運命でした。
マラウイ国民の好きな食べ物
マラウイでは、トウモロコシを原料とした「シマ」や米を主食とし、肉・魚・豆・野菜などのおかずと一緒に手で食べます。
「シマ」とは、収穫したトウモロコシを乾燥させ、粉状にしたもの(シマ粉)を沸騰したお湯に入れてかき混ぜ、固粥状にしたものです。
現在では米も主食として一般的になってきましたが、シマ粉よりも高価です。
また古くからシマを主食としてきた伝統的な食習慣でもあるため、シマはマラウイ人の食卓に欠かせない料理となっています。
<シマの作り方>
世界遺産”マラウイ湖”
マラウイには、2つの世界遺産があります。
太古の洞窟壁画が描かれている『チョンゴニの岩絵地域』(下写真)と『マラウイ湖国立公園』です。
『マラウイ湖国立公園』は、内陸国マラウイにいるのを忘れるくらい雄大な湖です。キラキラと光る太陽を照り返す水面で、海の様に広く美しい湖です。
そして「湖のガラパゴス諸島」の異名をとる固有種の多さと進化の多彩さで知られています。とくにシクリッドと呼ばれる熱帯魚の数の多さは世界的にも類を見ません。
マラウイ湖は世界でも珍しい湖ダイビングができる場所で、淡水であるマラウイ湖で見れる水景色は、海のそれとは違う美しさだと聞きます。
<マラウイ湖ドローン撮影>
アフリカの中の「ザ・アフリカ」
他のアフリカと比べても、マラウイはまだまだ発展していない国です。
日本人がよく抱く「アフリカ」のイメージが、マラウイにはそのまま残っている気がします。
例えば、村には藁葺き屋根の家がたくさんあったり、首都なのに大きなビルが全然なかったり、道端で食べ物や洋服を売っていたり...
他のアフリカの国々では味わえない体験が、マラウイでは沢山できます。
「これぞアフリカ」を知るという意味で、南アフリカやケニア、タンザニアなど他のアフリカ諸国に行かれる人には、是非マラウイに立ち寄ってほしいです。
<村の暮らし>
思いやりが溢れてる
ゆったりペースなマラウイだからこそ、人々の心にはゆとりがある気がします。
どんな人に対しても優しく手を差し伸べてくれます。
例えば、バイクが故障したときに、バイクを見ていてくれたり、
お年寄りが重い荷物を持っていたら、運ぶのを手伝ったり、
弱視の方が道に迷っていたら手を差し伸べて一緒に歩いて行ったり。
優しさ、思いやり、人々の笑顔が、この国にはあふれています。
マラウイに来たら、そんなマラウイ人の心の余裕が感じられる経験がいっぱいできて、心がお腹いっぱいになると思います。
そしてきっと「またマラウイに来たい!」という気持ちになると思います。
<隊員が住んでる村の生活>
世界一の派遣国
マラウイに青年海外協力隊員が初めて派遣されたのが1971年8月。
それから半世紀の間、マラウイへの累積派遣隊員は1,800名を超え、世界で最も青年海外協力隊(現、JICA海外協力隊)が派遣された国となっています。(2019年9月30日時点)
このような実績を背景にして、帰国隊員の OB/OG会である日本マラウイ協会なども設立されているほど、マラウイに関連したコミュニティは意外と大きいです。
今も多くの青年海外協力隊がマラウイで活動しており、現地の人々と一緒に活動を行なっています。
YouTubeマラウイチャンネルでは、マラウイで活動する協力隊にフォーカスを当てた発信をしています。
<マラウイで活動する隊員>
HIVエイズ患者と取り組む収入向上支援(藤田さん、感染症エイズ対策、ムズズ):
TOEIC197点からの海外挑戦(川淵さん、栄養士、ムヘレンベ):
おいでよ、マラウイ!
マラウイは、まだまだ日本では知られていない国です。日本からの物理的な距離もあります。
それでも、僕はマラウイのことを一人でも多くの日本人に知ってもらい、そして一人でも多くの日本人に来てほしいと思っています。
この国に来ればきっと人生における価値観が変わると思いますし、人生がより豊かになると思います。
Warm Heart of Africa(アフリカの温かい心)と呼ばれるハートフルな人々とぜひ触れ合ってください。きっと心温まるWarm Heartな経験ができると思います!
マラウイでお待ちしています!
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