7月初旬
久しぶりの投稿だが、「ひ」と「し」の識別が曖昧な文化圏で成長したものだから、出端から文字を消すはめになる。
一足先に経済が回復の兆しを見せるので、世話しなく働く。考えなくていい時間は頭も心も使わずに生きられる。
本を読む。「子供にしがみつく心理」加藤2017年
消化器官によく分からない冷たい金属を流し込まれたような気持ちになりながら読む。耐えきれず、最終章を読んで暖をとることを繰り返す。
うっすらと気づいていることを突きつけられる苦しさは、いつになっても慣れない。宿題が計画的に進められず、とはいえカレンダーの残り日数をカウントする気にもなれない夏に似ている。
暴露療法を私選する際に大切なのは、自分に余力があるかの観察だ。いたずらに刺激を求めて手を突っ込むものではない。手に傷を負うことが分かりきっているので、引き上げた後の傷の処置を出来る余裕があるかを自分に問う。ケアのペルソナが大丈夫だと言うならば選択すればよい。
ぬいぐるみはほしいけど、世話はしたくない彼らに当たったことは残念なことだったけど、そこに居続ける必要もない。繰り返しやってくる記憶に、傷つけたいだけならやめろとNoを言うことは罪ではない。無抵抗に加害されることに慣れきってしまっているかもしれないが、抵抗も反抗も自己防衛も、それらの力は誰の許可なくともはばかりなく行使出来るように設計されている。