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犬の話 (ころん お迎え編2)

店員さんを説得して、なんとか当日連れ帰ることになったのですが、輸送に使うための段ボール箱(ワンちゃんネコちゃん用に設計してある、クレートのようなもの)には、四肢を突っ張り、悲鳴を発し、それこそ必死の抵抗で、段ボール箱に入れて連れ帰るのは諦めざるを得ませんでした。

段ボールだけでなく、とにかくクレートのような狭い空間に閉じ込められるのをかなり嫌がり、今までの移動でトラウマ級の怖い目にあったのかも知れないと思い、結局大きな普通の段ボール箱の上を開けて、そこにベッドを敷いて帰宅することで落ち着きましたが、帰りの運転は人生で一番くらいに安全運転だったと思います。

無事に帰宅し、準備済みのケージに移し、環境に慣れるまではしばらく最低限のお構いだけにとどめます。
まずは、ここが安心できる場所で、ケージは絶対安全な自分の家、ということを認識してもらわなければなりません。

ころんは、ケージの中でふんふんふんふん、情報収集に余念がありません。
給水器とトイレトレーをセットした時は、ケージから出てきたそうでしたが、ここは心を鬼にして、落ち着くのを待ちます。

その間に、口に入れてしまいそうな物が落ちていないかチェックしたり、コンセント周りに近付けないように壁を作ったり、安全に遊べる環境づくりをしていきます。

そうそう、「ころん」の名前の由来ですが、ころんはカニヘンダックスとヨークシャーテリアのミックスで、毛色は背中側がブラック、お腹側と頭頂部がタン、というツートンカラーでしたので、このカラーにちなんだ名前から考え始めました。

で、私の大好きなコーヒーでも、特にお気に入りの「コロンビア豆」から、「ころん」と名付けました。

話を戻しますね。
帰宅して、約3時間、ご飯も食べ終わり、トイレもきちんとトレーにしてくれたので、ケージの扉を開けて「出てきてもいいよ」と呼び掛けます。

最初はベッドで様子をうかがってるようでしたが、そのうち鼻をスンスンしながら、そろりそろりと抜き足差し足でケージの外に出てきて、あちこちの臭いを嗅いで回ります。

私は2メートルくらい離れたところに座り、ころんが近付いて来るのをじっと待ってました。
もう少し時間がかかるかと思いましたが、意外とあっさり近付いてきてくれて、私の手の臭いを嗅いだりしていたので、名前を呼びながら鼻先に手を伸ばすと、指に鼻先を押し付けてきたので、そのままあごの下をこしょこしょと撫でてあげました。

そこからはあっという間に打ち解けてくれて、膝の上でへそ天したり、指を甘噛みしてきたり、お互いにとって至福の時間だったと思います。
気付けば、もう二時間が経過しており、最初から遊び過ぎたと反省しつつ、ころんを抱き上げてケージに戻して休ませました。

今も鮮明に思い出すことのできる、ころんとのファーストコンタクト。
早いもので、あれからもう6年が経ちました。
今では夜も一緒に寝て、朝はころんが起こしてくれる生活です。

「犬と一緒に寝るのは良くない」と仰る方もいますが、私は事情が許せば一緒でも全然OKだと思います。
小型犬なので、寝返りで思わぬケガなどさせないように気を付けなくてはならないこともありますが、心の距離はものすごく近くなると思いますよ。

ころんと一緒に作った記憶は、まだまだありますので、これからもちょっとずつ、書いていければいいなあ、と思います。

それでは、今夜はこの辺りで。
じゃわっとさんばばん!

#犬
#ヨーキー
#ダックス
#お迎え

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