見出し画像

「iter」ピリカグランプリ夢のあと

話題のピリカグランプリに挑戦してみたよ!

創作大賞が終わった頃からでしょうか、note界隈で「ピリカグランプリ」なるワードが散見されるようになってきました。

「ピリカグランプリ」とは、なんぞや??

まずはそこから始まったんですが、どうやら歴史のあるコンテストのようで、親交のあるnoterさんも数多く参加されていたので、

「それなら、参加しない手はないよね!」

と言うことで応募の運びとなりました。

グランプリと言うからには、トップを獲りたい

noteでは様々な企画やイベントが行われておりますが、優劣と言いますか順位と言いますか、「選んで表彰する」タイプのイベントは、個人の企画としては珍しいんではないでしょうか?

それに、なんか「各審査員からの激励」みたいな記事まであって、かなり本格的じゃないですか!

参加するなら、表彰されたい。
どうせなら、てっぺんだ。
にんげんだもの。

というわけで、一気に書き上げました。

私の小説の書き方

まずは簡単なテーマを決めたら、プロットなしで書き始めます。

今回は明確に「紙」というテーマで、「紙」という文字も使わなければならない(後から知ったw)、ということだったので、書き始めは悩むこともなくスラスラと話が進めました。

一応の決着が着いたのが5,817文字。
規定上限は1,200文字ですから、ここから内容を削っていきます。

どこを残すのか、それとも表現を変えて研ぎ澄ますのか、削る作業なのに新しく思いついて書き足したり、読んでは書き、書いては削り、思いついてはまた書く、ということの繰り返しです。

で、最初は「エジプトのファラオ」の紙を巡る勢力争い(ファラオと神官、そこに「神」と「髪」を引っ掛けた内容)の話だったのに、いつの間にか時空を超越したお話になっておりました!

しかも、「紙の製法を記した石板」の話に変わっちゃったw

これが面白いところで、「プロットあり」では絶対に起こり得ないことが起こるんですよねー。
そしてこれが、しばしば「奇跡」を起こすからおもしろい。

もちろん、プロット作って進める場合もあります。
実際、「ボクメガ」なんかはプロットというか「設定資料」だけで20万文字超えてるので、本編より膨大なくらい。

今回は「短編」なので、そうした「奇跡」でも起こさないと語り尽くせないなぁ、と思ったので、プロットなしにしました。

「原本」は92分で書き上げて、推敲&ブラッシュアップに延べ16時間。

あ、これは余談ですが、「書くスピード」は把握されていた方がいいと思います。この記事を読んで下さっている皆さんには蛇足でしょうけれども。

生活のリズムもありますし、商業作家を目指している方なら仕事を受注する際の目安にもなるので。

私の場合が特別なのかも知れませんが、全ての行動に付きまとう「時間」という制約の中で、いかに充実した生活を送っていけるかに、とても重きを置いておりますので、「時間管理」はとても重要なのです。

それでなくても10月は新作ゲームに時間取られるからね!

「iter」について

タイトルは、一番最後に決めました。
「iter」はラテン語で「旅路」という意味です。

「紙の製法を記した石板の旅路」の話であり、「いた」の話なのでw

「紙」がテーマなんですが、その製法が記されてるとは知らず、時代の権力者から権力者の手へ渡り、それぞれで研究が重ねられ、その時代の「記録媒体」に内容が記載されて引き継がれていく。

で、現代の「記録媒体(記憶媒体)」を経由して、未来の「記憶媒体」が解答を出し、権力者でも研究者でもない、ただの観光に来たあっぱらぱーな人物の手によって海に還される・・・。

おお、なんか、それっぽくないですか?
タイトルもサムネも、いい感じだと思いますけど!?
(※ あくまで個人の感想ですw)


これでいいのか?

もう〆切を過ぎたのでこういう記事を書いてますが、最後まで迷いました。

果たしてこれは、「紙」がテーマなのか??

他の方々の作品を読むと、そもそもこれは規定違反なんじゃないか? と。

「紙」という文字も、最後の最後に申し訳程度に出てくるだけです。

なんなら最初は「紙」という文字を使わないで紙を表現しよう、という目論見だったので、それは仕方ない、というか狙い通りなんですが、応募規定をよく読んだら「紙」っていう文字使わないとダメだったんで・・・。

まあ、判断は審査の方々に任せるほかないけれども・・・。

これでいいのだ。

とかなんとか言いつつ、それとわからないだけで紙の製法を取り巻く物語なので、テーマと言えばこれ以上のテーマはないな、という想いもあるわけですよ。

なんせ、「紙そのもの」にフォーカスしてるんで。

我ながら、「うまく書けたなぁ」と思ったりもしてるんですよね。
あ、「いい作品」っていう意味じゃなくて、「八神らしい作品」っていう意味ですよ?

完全に「親バカ」なんですがwww

というわけで、結果はともかく、「これでいいのだ。」ということにしました!

とにかく楽しかった!!

作品を書いていても、皆さんの記事を読んでいても、とにかく楽しかったです!!

さすが、歴史のあるイベントは一味違いますね!

この後、審査が行われて、それぞれの賞が決まってくるわけですけれども、

「おおー。これは〇〇さん(審査員)に刺さりそうだな!」
「・・・これは、すごい・・・。優勝!」
「なるほど、そういう表現もあるか・・・。」

のような、妄想や気付き・学びがたくさんあって、とても充実した期間でした。

「秋ピリカグランプリ」で検索して「新着」でソートする、っていう流れがデイリーになってました。

参加して心から良かった。
次回もぜひ、参加したいです!!

さいごに

主催のピリカさん、運営や審査に携わる皆さんに、心からの感謝をさせていただきたいと思います。

素敵な創作の場を設けていただき、ありがとうございます。
これから審査に移り、気苦労も多いことと思います。

季節の変わり目でもありますので、お身体には特に気を付けて下さいますように。


2024.10.10 
八神夜宵

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?