小説「W.I.A.」 ~World was saved when an Inventor became an Adventurer~ 設定資料⑦
種族について
ヴァルナネスに生きる様々な種族についての解説となります。
(第二部以降、登場分も含まれております!)
※ 一部「設定資料①~⑥」より転記
人族
「知能のある、人型の生物」の総称です。
人間
ヴァルナネス全土に広く分布。総人口の7割が人間。
適応力に優れ、好奇心が旺盛。
エルフ
アーモンド形の目と、尖った耳を持つ妖精族の末裔。
精霊力と弓の扱いに長ける。人間の10倍は長寿。
ドワーフ
頑健な肉体に頑固気質、平時は優秀な職人、戦時は勇猛な戦士。
人間の2倍の寿命を持つ。
スマッシェル
外見は人間の子供に見えるが、手と足が大きい。特徴的な長い鼻を持っている。非常にすばしっこく、跳躍力がずば抜けている。
暗黒族
ゴブリン、ホブゴブリン(大型ゴブリン)、オーク、トロル、グールなど、「大暗黒戦争」時に、ラスファタール側に与した種族を言う。
リザードマン
「爬虫類×人間」の容姿を持つ、「獣人」の一種。
一般的なのものは、いわゆる「トカゲ人」だが、「ワニ人」「ヘビ人」も存在が囁かれている。
※ W.I.A.における「リザードマン」は「トカゲタイプ」です。
「二足歩行する爬虫類」であり、後ろ足で立ち、前足は手のように使用することができる。尾は、基本的に引きずることがなく、強烈な一撃を見舞う武器となる他、蹴りを入れる際に、尾の反動を用いることもある。
主に水辺で、家族単位の集落を形成して生活しており、基本的には外界(人間社会)に興味を持たない。過去には、リザードマンと物々交換をする人間もいたと言う。
主食は魚で、それぞれが巧みな漁師でもある。
網や釣りではなく、「銛」を使用しての漁をする(小魚は直接食べる)。
水中でも機敏に動くことができ、呼吸はできないものの、人間とは比べ物にならない水中活動時間を有している。
卵生で、成長には成人の介入が不可欠である。
成長スピードは速く、孵化しておよそ5年で完全な成人となり、150年~200年の寿命を持つと言われているが、正確には不明。
独自の極めて原始的な言語を持つ(人語を解する、と言う意見もある)ようだが、文字は使わないと思われる。生活文化レベルは、人間でいうところの新石器時代あたりで、基本的には洞窟や洞穴を住居とするが、木や草で簡素な小屋を作る場合もある、とされる。
稀に、人間用の武器や鎧を着用している個体もいるが、「拾った物をそのまま使用している」か「誰かに与えられた」かの二択である。
知能レベルは決して高くはないが、筋力が高く、関節の可動域も大きいため、優秀な戦士となり得る。また、外皮が天然の鎧とも言えるほど固く、滑りやすいため、特に「切る」タイプの武器には高い防御力を示す。
また、口から粘性のある毒液(消化液説が濃厚)を吐き出す。
ライカンスロープ
「ワーウルフ(狼男)」に代表される、「獣への変身能力のある人間」である。
「どちらが標準」なのかは不明だが、普段は人間として生活している者がほとんどで、その場合は特殊な能力などはないことが普通。
何かのきっかけ(狼男であれば満月)で変身する者、自分の意思で変身する者、様々である。
どうして変身能力を得たのか、については諸説あり、遺伝的にそうなっている、という説、魔法や呪いのもたらしたものという説などが主流。
「ワーウルフ」の他に、「ワータイガー」「ワーベア」「ワーボア」などの存在が確認されているが、いずれもかなりの希少種である。
吸血鬼(ヴァンパイア)
「不死族」とする識者も多いほど、高い不死性、知能、戦闘能力のほか、多くの特殊能力を持つ存在。
人間の存在を「下等」と見做しながら、その「人間の生き血」を吸わないと活動停止状態(死、ではない)となると言う、矛盾した存在でもある。
高い能力の反面、「生きている人間の血」以外を食料とできず、日光や清水、十字架や臭いの強い食べ物(特にニンニク)などの弱点も多く、特に日光は浴びれば体が灰と化し、二度と復活できない。
また、「流れのある水」の上を通り抜けることができず、水を渡る場合にはコウモリや煙に変身するか、「自前の棺」に入った上で、船などで渡るほかない。
※ 特殊能力
・ 血を吸った人間をグール化することができる。
さらに、グール化する前の人間に自分の血を与えれば、吸血鬼を生み出
すことができる(その人間が吸血鬼となる)。
・ 高い治癒能力を持ち、浅い傷ならほぼ瞬時に回復する。
致命傷でも、「棺」に入り休息を取ることで回復する。
・ コウモリ、煙などに姿を変えることができる。
・ 異性の人間を魅了することができる。
・ コウモリの翼を生やし、人間形態での飛行が可能。
・ 爪や髪の毛を伸ばし、自在に操れる。
・ 瞬間移動と思われるほどに素早く動ける(テリトリー内に限る)
・ 幻覚を見せることができる
さらに個別の特殊な能力を持つ、「ヴァンパイアロード」と呼ばれる吸血鬼もいる(ヴァイロンがそれに当たる)。
竜族
ドラゴン
ファンタジー物、と言えば絶対に無視はできない、「魔物の王」とも言える伝説の生き物。竜とも形容される。
基本的には大きな体に長い首、翼と四本脚が見た目的な特徴で、その体の色や体格で区別されることが多い。
牙や爪もかなりの破壊力だが、なんといっても最大の特徴は「ドラゴンブレス」に尽きる。
その種によって、「炎」や「酸」、「毒液」「冷気」「砂」など、多くの種類がある。ニズヘイグは「炎」を吐き出すことができる。
ドラゴネート
ヘッダー画像の「ロック」がドラゴネートである。
「二足歩行をする小型ドラゴン」と考えて頂くとイメージがつきやすいかも知れない。
はるか昔、とあるドラゴンが身の回りの世話をさせるために生み出したと言われているが、個体数が少なく、生態は謎に包まれている。この逸話から、「竜族」ではなく「魔法生物」ではないか、という識者もいる。
大きさは2~3m程度で、知能は人間と同程度か僅かに低い。稀に、「竜語魔法」と言う独自の魔法を使う、極めて知能の高い個体も確認されている。
両手を自在に使えるが、基本的に武器は使わない。
基本的にはドラゴンなので、なまじ武器を持たない方が攻撃力が高い。
その鉤爪は岩肌を楽々削り、牙で噛みつけば岩を砕くレベルである。
また、防御力も、リザードマンのそれとは比較にならないほどに固い外皮(鱗)を持ち、階層の低い魔法なら素で跳ね返す程度の「魔法防御力」すら持ち合わせている。
反面、羽はお飾り程度で、飛行能力は失っている。
そして、ドラゴネート最大の特徴が、「ブレス」である。
本家ドラゴンのブレス程ではないが、パーティーを一撃で全滅させる、くらいのことはやってのける威力がある。
ブレスの種類は「炎」に限られると見られ、これはドラゴネートを生み出したドラゴンのブレスが「炎タイプ」だったからだ、とされている。
リザードマンを使役していることが多く、何らかの関係性があると思われるが、今のところ理由は不明である。「竜語魔法」の一つである、とする意見が信憑性が高い、とされている。
ドラゴンパピー
ドラゴンの幼生体ではないか? と目されている、大型犬から馬程度の大きさの、四足歩行の生物。
姿形はドラゴンに酷似しているが、鱗の代わりに体毛を有し、背中には小さな羽も生えている。
ヴァルナネスの歴史の中でも、数例しか目撃例がなく、全ては謎に包まれている。
ワイバーン
「飛竜」とも言われる。
ドラゴンは「四本足+羽根」なのに対し、ワイバーンは「前足が羽根」である。この特徴のため、遠くからでも見分けがつく。
知能は低いが、人間が慣らすことができ、ハイペル軍が「竜騎兵」として利用している。
ドラゴンと違い、魔法やブレスは使えない。
後ろ脚が発達しており、馬一頭程度を輸送する能力もある。
魔法生物
ゴーレム
人型の造形物に、魔法による疑似生命を与え使役される生物。
素材により、「ストーンゴーレム」「ウッドゴーレム」「マッドゴーレム」などに区別される。
簡単な命令しか実行できないが、その分、魔法の効果は永続的なものであり、古代遺跡の守りとして、今も休眠状態のゴーレムが各地で眠りについている。
行動ができないレベルまで粉砕するか、魔術師の「ディスペル」で魔法自体を解除する以外に倒す方法がない。
スケルトン
「ボーンゴーレム」とも言われるが、こちらの呼び名の方が一般的である。
人間の骨だけでなく、あらゆる動物の骨が利用できる。
墓に埋まった骨をそのまま使うようなことはできず、一定の魔法措置を施した骨である必要がある点で、その他のゴーレムより手間が掛かるが、元々が生物であったからなのか、多少複雑な命令もこなすことができ、人間のスケルトンは武器や防具を使用することもある。
※ その他、グリフォン、ヒポグリフ、スフィンクスなどの「魔法生物」が存在するとされるが、現時点では割愛する。
不死族
グール
何らかの理由により魂を穢され、死体から抜け出ることのできなくなった魂が、そのまま死体を操り、生死を問わず人肉を求めて彷徨うようになった怪物。
その牙に噛まれると、些細な傷でも死に至り、やがてグールとなって蘇るため、放置すると無限に増える。
肉体そのものを動かなくなる程度まで損壊する(バラバラにする、燃やすなど)か、神官の「浄化の言葉」で魂の穢れを落とすしか退治する方法がない。
もっとも多いのは、吸血鬼に血を吸われて命を落とした人間がグール化したもの。
ゾンビ
ネクロマンサーにより、魂の抜けた死体に他の霊を入れて使役される死体の総称。すでに死んでいるため、不死族に分類される。
グールと違い、命令がなければ動かず、簡単な命令しか聞くことができない。
ゴースト
死者の霊体である。
大方がこの世に未練を残して亡くなったり、神官の言葉で送られることのなかった彷徨う魂である。
実体がないため、物理的な攻撃は一切通用しない。
本日分は、ここまで。
この他、「精霊族」「悪魔族」「神族」などがありますので、随時追記していきます。
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