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ファンタジー小説「W.I.A.」 ~World was saved when an Inventor became an Adventurer~ 設定資料②

登場人物と世界観の設定資料です。
ファンタジーの世界観って、「指輪物語」などの映画、ドラクエ、FF筆頭にゲームでも知名度上がったとは言え、わからない方も一定数、いるかな、と思ったので・・・。


登場人物(主人公格)

マール・ワング・ジェンター

人間族・男・28歳・発明家(?)
本作の主人公。小太り。
体力はないが頭の良さと手先の器用さで勝負。
トンカの名家「ジェンター家」の末裔であるが、祖父の頃には落ちぶれ、今では「ジェンター」を名乗ることは滅多にない。

カイル・アルウェナー

人間族・男・17歳・農夫(ウォーリアー)
苗字はなく、「アルウェンの人、カイル」という意味。
アルウェンの農夫。農作業中、弟を庇う形ではあるが「雷獣」を殺めてしまい、その身に呪いを受ける。
気は優しくて力持ち。素直。いい子。

幼い頃に父を亡くし、母と姉、弟をアルウェンに残して旅に出ている。

エアリア・エーテル

人間族?・女?・20歳?・神官(アドベンター)
遥か東方の島国、エーテル出身の神官。すでに母からエーテルの神殿を引き継いでいるため、「エーテル」を名乗っている。
ノストールに隠棲すると言われているエーテルの神官に「秘儀」を授けてもらうべく、旅に出ている。

ガルダン

ドワーフ族・男・85歳(40歳くらい)・鍛冶細工師(ウォーリアー)
アルウェンで農機具や生活用品の鍛冶師・細工師として生計を立てつつ、付近の問題ごと(ゴブリン討伐や農産品輸送)を解決している冒険者でもある。
小さい頃から親交のあるカイルが雷獣に呪われ、呪いを解く旅に出ることになったため、冒険者(戦士)として指導をしながら付き添うこととなった。
表向き「ノストールに用事がある」ことになっているが、実のところカイルが心配なだけ。
アルウェンに「ノマ」という奥さんがいるが、子宝に恵まれず、父のいないカイルの父親代わりを(陰ながら勝手に)努めている。

余談だが、ノマは優秀なレンジャーで、ハイペル主催の「鹿狩り大会」で優勝した経歴を持っている。

アルル(アーエルール)

エルフ族・女・190歳(19歳)・冒険者(シャーマン/レンジャー)
森のエルフ。( )内はエルフ名。呼びにくい(人が)ので「アルル」と名乗ることにしている。
エルフの成人の儀式として与えられた課題が、「エアリアの守護」である。
基本的に他人との接触や町が嫌いなアルルにとっては最悪の課題となったが、祖父でもある長老からの課題ということもあり、渋々従っている。
つんけんしているようで、きちんと気配りのできる子である。

エルフの例に漏れず、精霊魔法と弓が得意。小さい頃は巫女を務めており、歌と踊りもかなりの腕前。守護精霊は水鳥リザ。

ヴァルナネスの世界観

単位問題と距離感

現実世界に準拠します。
長さはメートル、重さはグラム、容積はリットル、温度は摂氏。
時間は秒~年で1年は12か月。一日は24時間。

距離感については、以下のとおり(ハイペルからの距離)

トンカ・・・30km(徒歩で1~2日の距離)
アルウェン・・・900km(徒歩で25~40日の距離)
「大地孔」・・・250km(徒歩で6~10日の距離)
ノストール・・・400km(徒歩で18日~30日の距離)
エルフの森(東)・・・450km(徒歩で12日~20日の距離)

それぞれ、メインの街道を進んだ場合。
ノストールはエルフの森より距離的には近いが、湿地や森、険路もあるため余分に時間が掛かる。

逆にアルウェンは遠いが、ほぼ平坦な道のりなので距離の割には早く着く。

気候

大陸自体が赤道よりも緯度が高く、極点の方が近いため、乾燥帯~寒帯までとなります。
大陸の一番南で日本で言えば東海近畿あたりの気候、一番北では樺太・サハリンあたりの気候となります。

雨季と乾季に分かれており、概ね年の半々。4月~9月が雨季。
基本的に常に「偏東風」が吹いており、雨季は若干南寄りになる。

人種について

ヴァルナネスでは白人~黄色人種まで。
(大陸間の移動はごく稀で、「偶然」の範囲で行き着くことがある程度。)

種族ごとの人口比は、
人間:エルフ:ドワーフ:スマッシェルで7:1:1:1。

「ハーフエルフ」「ヒュワーフ(ハーフドワーフ」は存在しているが、エルフ×ドワーフ(スマッシェル)、人間×スマッシェルは存在しない。
つまり、スマッシェルは純血種しか存在しない。

エルフには、より精霊に近い存在である「エルダー」がおり、ドワーフにも「モソールド」と呼ばれる上位種が存在する。それぞれの種族で神のごとく扱われる、超希少種。普段はこの世界におらず、それぞれ別の世界で暮らしている。

言語

公用語は「ヴァルナネス語」だが、地域により訛りや方言なども存在する。
人間の「種族語」とも言える共通言語。

種族語
エルフ、ドワーフ、スマッシェルなど、人間も一部習得できる言語。町に出ることのある各種族は、ヴァルナネス語とのバイリンガルであるが、それぞれの本拠地から動かない者には種族語しか通じないのが一般的。

その他、ゴブリン語、竜族語、蛇族語、ダークワードなども種族語と言える。

マジックワード
「精霊語」「魔術語」「神聖語」など、魔法に関する言語。

ロストワード
「古代語」「古代魔術語」「神代語」など、一部の人間を除いて読解が困難な言語。

冒険者について

冒険者の処遇

ヴァルナネスにおいて、「冒険者」は職業として認められている。
多くの若者が、一度は冒険者に憧れる、と言えるほど。

彼らは探検家であり、兵士であり、学者であり、成功した冒険者は優れた統治者となり、勇猛な騎士となり、博識な学者となり得る。
その裏で、多くの冒険者が人知れずこの世を去っているのも事実。

「冒険者」を名乗るには、「冒険者ギルド」への加入・登録が必要となり、冒険者でいる間は定期的にギルドの依頼をこなすか、それに代わる「寄付」を行わなければならない。

冒険者ギルドでは、冒険者の育成、仕事・情報・人材の斡旋、報酬の仲介、冒険者の救難や保護、身分保障、共済制度(家族手当)など、幅広いサービスを提供する。

冒険者が冒険に出る(依頼を受ける)場合、大抵は自らが持たないスキルを持つ他の冒険者と「パーティー」を組み、冒険に出掛ける。一人働きの者同士が、特定の依頼でパーティーを組むこともあれば、気の合う者同士で長期間パーティーを組むこともある。

多くの場合は「リーダー」が存在し、冒険中のパーティーの指揮を執り、報酬の分配を行う。基本的に4~6名のパーティーが一般的だが、大規模な討伐任務や一時的な「戦力」として傭兵のように働く場合などはこの限りではなく、何十名もの冒険者が一つのパーティーを組むこともある。

冒険者スキル

冒険者として活動していくために、必須とも言える能力や技術を「冒険者スキル」と呼び、熟練度や戦果に応じたレベル分けがされている。ここでは一般的な冒険者スキルを紹介する。

ウォリアー

物理的な攻撃力、防御力を行使するスキル。
剣、槍、斧、弓、盾などを幅広く使いこなす。
パーティーに1人はいないとお話にならないほど、重要なスキル。

メイジ

魔法的な攻撃力、防御力を行使するスキル。
主に「魔術」を使い冒険に寄与する人々の総称でもある。
物理攻撃の効かない敵や、魔動機の処理、また広範な知識を使用して様々な場面で活躍する。

シャーマン

精霊及び精霊力の理解者。
ヴァルナネス世界においては、精霊への理解なくして生活は成り立たない。
攻撃、防御、精霊交渉、その他日常的な習慣、儀式までを管轄することがある。

レンジャー

野外生活のスペシャリスト。
野営、生存技術、登攀、渡河、狩猟採集など、およそ屋外で起こることであれば彼らの出番となる。
武器種の中では弓を始めとした遠距離武器の能力が高い。

スカウター

情報収集のスペシャリスト。
交渉事や取引、各土地での風習やしきたりに詳しい。
「情報収集」の中には、大っぴらにできない秘密の情報も含まれており、鍵開けや偵察などの隠密行動も得意とする。
町場のほか、遺跡や地下迷宮などでも活躍。

プリースト

神々に仕え、神聖魔法を行使する、パーティの癒し手。
信仰の伝播、聖遺物の探索、邪悪な者の駆逐、その目的は個人により様々だが、傷つくことの多い冒険者のパーティーには不可欠な戦力である。

以上がいわゆる「メジャースキル」と呼ばれる代表的な冒険者のスキルとなります。

その他のスキル

この他、「スカラー(学者)」「バード(吟遊詩人)」「パフォーマー(旅芸人)」「ダンサー(踊り子)」など、メジャーではないが「冒険者スキル」と呼べるものもある。

その他、特定の個人のみが持つスキルや、失われたスキルなど、「レアスキル」もある。


おわりに

設定資料②はここまでとします(思ったより長くなった)。
他にも、「魔法」や「希少種族」「地下迷宮」など、説明したいことはたくさんあるので、続けます😅

本来ならば作品の中で解説するべきことで、こういった資料がある作品はそれだけで失格なのかも知れませんが、文字数制限もありますので、何卒ご容赦下さいませ。

もちろん、設定を知らなくても「おもしろい」と思ってもらえるように努力はしておりますが、知っていただければ、より作品に没入できたり、想像力の手助けになるかと思いますので、よろしければこちらも併せてお楽しみください!

それでは、また!


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