犬の話 (めい お迎え編①)
今日、5月24日は我が家の二頭目の愛犬、めいの2歳の誕生日。
お迎えしたのは去年の5月4日でした。
ですので、めいの話をしたいと思います。
お迎えするに至った経緯は、先住犬のころんが5歳になった頃、ころんに万が一のことがあれば、私は間違いなく「ペットロス症」になるだろう、と確信するに至りました。
結構真剣にいろいろな記事を読んだり、本を購入したりして得た結果が、
「ペットロス症は防ぐ手立てはない」
ということでした。
しかし、ペットロス症を乗り越えた多くの方の経験から、「先住犬のことを知っている犬が他にいる」ことで、ペットロス症がかなり軽減されるようだ、ということもわかりました。
なるほど、確かに一緒に悲しみ、落ち込む仲間がいて、そのお世話は日常通りに行わなければならない、となれば「悲しんでばかりはいられない」と前を向くスイッチとしては、もっとも適しているように思いました。
そこで、二頭目を迎えよう、と思い立ったのです。
そこから時間を作っては各地の保護センターで子犬の抽選会に参加しましたが、ころんの時同様、抽選はいつもはずれ。
気付けばあっという間に一年が経ちましたが、ちょうどそのころ、職場の大先輩が飼われていたトイプーちゃんが13歳で虹の橋を渡ることになってしまいました。
部署が違うので、あまり顔を合わせる機会が多いとは言えませんでしたが、会えばお互いの愛犬の話で笑いあい、盛り上がる間柄だったのですが、その方が重度のペットロスに陥ってしまい、思い出しては涙を流す状態で、当時は本当に掛ける言葉が見つかりませんでした。
目の当たりにする光景に、「自分もいつか必ずこうなる」と、さらに確信を強めた私は、「こうなったらペットショップも候補に入れよう、ころんのような出会いがあるかも知れない」と考えるに至りました。
ちょうど、10年振りくらいにGWが丸々休めそうだったので、この時間をすべて使って出会いを求めることにしたのです。
ナビで距離順にペットショップやブリーダーの地図情報を並べて、次つぎに出会いを求めていきますが、難しかったのはころんとの相性です。
せっかくお迎えしても、ころんがストレスを感じるようでは本末転倒なので、そこだけは譲れないな、と思っていました。
前半4日で、延べ37件を回りましたがこれといった出会いがなく、さすがに疲れたので1日休んで5月4日、とあるホームセンター内にテナントとして入っているペットショップに行った時のことです。
いつものようにころんをペットカートに乗せて歩いていると、ころんと同じようにケースではなく床にケージで過ごしている、一頭のチワワが目に留まりました。
いつもは無反応なころんが、珍しく身を乗り出して臭いを嗅ごうとしていたからです。
「お、これは良い兆候!」
と思い、ころんをカートから抱っこに切り替え、ケージのそばに近付けてみると、チワワも近付いてきて、お互いで臭いを嗅ぎあってます。
そのうち、最初にチワワのしっぽが大きく振れだし、続いてころんのしっぽもピコピコ動き出しました!
こんなに反応を見せたことがなかったので、店員さんに事情を話して二頭をドッグランで遊ばせてみることにすると、お互いに臭いを存分に嗅ぎあってから、一緒に遊び始めたので、私は候補が見つかったことに喜び、店員さんは売れそうなので喜び、犬同士も楽しく遊んでいる、という、ニッコニコな展開になったのです。
そこで、このチワワの情報を聞き始めると、この子は「売り物」ではなく、「里親募集」の子だということがわかりました。
水頭症の疑いがあり、ショップに来てから一年間、ずっとバックヤードで過ごしていたらしいのです。
まもなく1歳となり、「子犬」としての商品価値がなくなってしまった、ということなのでしょうか。
残念なことではありますが、ショップも商売である以上、やはりこういうことも起こるのだな、と考えさせられた一幕でもあります。
さらに詳しく聞いてみると、「ペコ」という頭蓋骨の形成不全で、本当なら重なるはずの頭蓋骨が十分に重ならず、穴が開いた状態のことをいうそうで、この子はペコが通常より大きかったため、そこから脳液が漏れ出す病気である、「水頭症」を疑われたことや、「パテラ」という膝蓋骨の脱臼のしやすさが高かったりなど、いろいろと事情を抱えている子のようでした。
確かに、言われるままに頭を触ってみると、頭頂部辺りにボコッとしたくぼみがあります。
今のところ水頭症の症状は出ていないらしいですが、この先そういう可能性もあるので、理解した上で万が一の時に適切な治療を受けさせてくれる里親を募集していた、とのことでした。
さらに、一年間、ほとんど外界との接触がなかったので、社会性にも問題があるかも知れない、と言われましたが、ころんとの遊びっぷりを見ている限り、それは心配なさそうだったので、まずはトライアルで2週間、一緒に生活をしてみることにしたのです。
~つづく~