「わたなべなつのおにたいじ」 人物設定資料 20240510
主人公格
渡辺那津(わたなべ なつ)
私立平安高校二年生。片思いの先輩である大江田統司を追って、自分の学力レベルを大幅に超えた高校を受験、幼馴染である安倍清明の全面的な協力を得て、後に「那津の八校トビ」と揶揄されるほどの「奇跡の合格」を勝ち取る。
運動能力は桁違い(スポーツは嫌い)だが、頭脳はまるっきりの天然物。「羅生門」で有名な渡辺綱の正統な子孫であり、この血脈のせいで数奇な高校生活を送るハメになる。
文字通りの「伝家の宝刀・髭切鬼丸」を振るい、襲い来る鬼を退治する宿命を背負った少女。
イメージモデルは福原遥さん。
安倍清明(あべ きよあき)
私立平安高校二年生。那津の幼馴染で、斜め向かいの家に住んでいる。ひそかに那津に好意を寄せているが、関係性が崩れるのを恐れ、具体的な行動は控えている。
那津とは真逆で、頭脳明晰で分析力に優れる反面、運動能力は底辺レベル。
陰陽師・安倍晴明の遺した使い魔を使役して、那津とともに鬼退治へと身を投じる。
イメージモデルは神木隆之介さん+江戸川コナンくん÷2。
大胡博正(だいご ひろまさ)
私立平安高校の二年生として編入してきた、那津や清明の幼馴染。
音楽家の両親を持ち、ジェームズ・ゴールウェイに見出され、イギリスの王立音楽大学に13歳で入学した、天才フルート奏者。バイオリンの腕も世界レベル。
「普通の学校生活を送ってみたい」という理由で平安高校に編入してきたが、普通とはかけ離れた学校生活を送ることになる。
外見と音楽以外の才能はまるでなく、那津を上回る天然レベル。
英語とドイツ語に堪能。
そのルックスと、音楽家としての活動であっという間に平安高校女子(一部教員)の人気を独占し、大江田統司をはじめとした、全校男子(一部教員)の不興を買う。
龍笛「鬼祓」で、様々な活躍を見せる。
イメージモデルは坂口健太郎さん。
髭切鬼丸(ひげきり おにまる)
渡辺家に伝わる、伝家の宝刀。「鬼切丸」の異名を持ち、渡辺綱の刀として酒呑童子や茨木童子を切った話が有名だが、それ以降も渡辺家の血脈に沿って、その時代の鬼を数多く切っている。
心鉄に鬼の骨を使用してあり、「真八方詰め」と言われる失われた製法で作刀されているが、年代・作者は不明。銘無し。
役小角(えんのおづぬ)に化人の術を掛けられており、持ち主を求めて人に化けることができる。渡辺綱の持ち物となって以降、渡辺家の血脈以外に持ち主となった者はいない。
元々は太刀サイズであったが、使用による摩耗や研ぎの結果、現在の短刀サイズとなっている。今の鬼丸が童子の姿なのはそのためである。
イメージモデルは水戸黄門(東野英治郎版)×子供
朱点(すてん)
本作の敵ボス。卑弥呼の鬼道術により使役され、卑弥呼の統一政府の礎とさせられた。卑弥呼の死後、日本中で暴れ回り「空白の150年」を生み出す元凶となる。
その後、後難を恐れた大陸からの渡来人により一旦は倒されるが、復活し様々な時代で人間に災いをもたらす。
現代に伝わっている逸話としては、渡辺綱の「酒呑童子」の一節が最も有名。その時から、渡辺一族と鬼丸に並々ならぬ恨みを持ち、何度も激闘を繰り広げている。
もっとも最近では、15年前に那津の父、伊織と鬼丸を相手に深手を負わされ、鬼界で傷を癒しながら復讐の爪を研いでいる。
完全体でないにも関わらず、鬼界での影響は計り知れず、密かに人界に配下の鬼を派遣し、渡辺一族と鬼丸の探索に当たらせている。
イメージモデルは犬夜叉+Dio÷3くらい。
端役の方々
渡辺伊織(わたなべ いおり)
那津の父。考古学者として大学で教鞭を執っている時に学生の八重と出会い
恋に落ちて結婚、那津をもうけることとなる。
那津が二歳の時に鬼丸と出会い、朱点と刃を交え、深手を負わせるも、伊織もまた深手を負い、さらに朱点から「鬼を切れば切るほど鬼に近付く呪い」を掛けられる。
八重と那津を朱点から守るため、自らの死を偽り、朱点のルーツや完全に倒す方法を探りながら、鬼丸とともに人界に紛れた鬼を倒す孤独な戦いに身を投じる。
しかし、それは同時に朱点から受けた呪いで自身が鬼へと堕ちていくこととなり、鬼丸を振るう資格を失い、守ると決めた娘の那津に鬼丸を託すしかなくなってしまう。
そんな中、那津が鬼丸の正式な所有者となり、自身の研究成果を那津に伝えるために平安高校を訪れるが、そここそが朱点の本拠地となっていることに気付く。
そこに、たまたま学校を訪れた那津一行が現れ、伊織の存在に気付いた朱点が伊織に差し向けた配下の鬼と、期せずして共闘することとなる。
なんとか鬼を撃退したものの、那津を庇い致命傷を受けたばかりか、配下の鬼を切ったことで朱点の呪いが効力を完全にし、鬼へと身をやつす直前に、鬼丸で自身を殺すよう、那津に懇願し、受け入れられて人として光の粒となって成仏した。
研究結果を那津や清明に託す一方、平安高校が朱点の本拠地である、ということは那津に伝えきれず、この世を去る。
イメージモデルは銭形警部+次元大介÷2。
渡辺八重(わたなべ やえ)
伊織の妻。那津の母。人文学者として、大学で講師として勤めている。肩書は准教授。
伊織の意思を受け、那津には真実を告げずに現在に至る。が、未だに伊織を深く愛しており、死後(偽りではあるが)も旧姓に戻さず、「渡辺」を名乗っている。
低血圧で、朝に弱いほか、心配性な側面もあるが、娘の那津については全幅の信頼を置いている。
准教授としての肩書や、大学の設備などで朱点の謎を解き明かすのに一役買っており、娘のためとあれば犯罪も意に介さない、気丈な側面も持つ。
イメージモデルは井上真央さん+倉科カナさん÷2。
大江田統司(おおえだ とうじ)
平安高校三年生。ルックス、頭脳、運動能力と三拍子揃った、文字通りのスーパースターとして平安高校に君臨する。
生徒会長も務め、生徒、教員両方から多大な評価を受けている。
特に、女子人気については、「平安女子の九割が虜」と自負するほどの人気。
中学は那津や清明と同じで、那津はその頃からの「大江田推し」である。
イメージモデルは平野紫耀さん+ジョングクさん(BTS)÷2。
あとがき
以上が20240510時点(わたなべなつのおにたいじ⑨)までに登場した人物と設定となります。
展開に直接触れる情報については、あえて伏せております。
「あとづけじゃん!」
なんてことではないので、その辺はよろしくご勘弁を。