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八神の独り言 軽く眩暈を覚えた朝

「闇バイト」が見抜けない高校生

今朝のこと、朝から情報番組では関東を騒がせている強盗事件のニュースを深掘りしていた。

話題が「闇バイト」に移り、高校生に対する街頭インタビューが行われていた。

「どちらが闇バイトだと思いますか?」

差し出されたフリップには、求人サイトで見かけるような文面が書かれていた。

一方は、普通の求人。もう一方が「闇バイト」の入り口となる求人。
どちらも、誰でも一度は聞いたことのあるような求人サイトに載せられていたものだと言う。

映像に出てきた高校生たち(そういう編集の可能性はもちろんある)は、いずれも「こちらが闇バイト」とは見抜けなかったのだ。

曰く、「どっちも怪しい」と。

しかし、片方には、
・ ホワイト案件
・ 段ボールを運ぶだけ
・ 一日5万+歩合+今ならボーナス

などと言う、普通なら「有り得ない」ような文言が乗っているのだ。

ちなみにもう片方は時給1,400円の倉庫内作業の求人だった。
こちらも「簡単」「誰にでもできる」「服装髪型自由」「短時間OK」などと言う誘い文句が載っていた。

これは、ショックだった。

つい最近、強盗未遂で中学生が捕まった、というようなニュースもショックだったが、それに輪を掛けて、軽く眩暈すら覚えるほどにショックだった。


私は、「キャリアカウンセラー」の肩書で、高校生や大学生の就職支援を細々ながら続けて(お得意様のみ)いる。

これからは、こうした部分もきちんと伝えていかなくてはならない、と強く感じた出来事だった。

求人サイトの利便性向上にも原因があるかも?

私はてっきり、「そういう求人」と言うのはアングラサイトや秘匿性の高い特別なアプリを使って行われていると思っていた。

まさか、世間一般に名の知れた求人媒体に「闇バイトの入り口」が罠のように仕込まれているとは考えていなかった。

私も過去に求人媒体を利用したこと(求人掲載の立場で)はあるが、きちんとした担当がついて、あれこれとアドバイスを受けながら大きさや内容、掲載場所を料金と比較しながら決めていくものだとばかり思っていた。
が、今はそうではないらしい。

担当者と会うことなく、適当に会社をでっち上げ、パソコン一つで簡単に求人広告が出せる。この記事を書くに当たり、実際に適当な会社名を作って途中まで進んでみたが、料金決済でさえ電子決済なので、出す気なら出せるところまで漕ぎつけられた。

地雷となる「NGワード」さえ気を付けていれば、誰でも簡単に求人サイトの「看板」を利用できるということらしい。

これは、コロナ禍や慢性的な人材不足が招いた弊害の一つなのかも知れないが、早急に対策をしないと、求人サイト側も利用する企業側も、当然、求職者も、動きが取れなくなってしまう恐れがある、と感じた。


「親の立場」としても・・・

思春期に入って来ると、なかなか会話も上手くいかない場合も少なくないとは思いますが、お子さんが安易に「闇バイト」などに手を出さないように、きちんとした「話し合い」をしていく必要性があるかと思います。

東京都と、NHKのまとめた「闇バイト」関連の注意喚起サイトを貼っておきました。

まずは、こうしたサイトを閲覧するなどして、きちんとした「情報収集」をしながら、親子で話し合ってみて下さい。

また、
・ 個人情報を簡単に表に出さない
・ 何事も即決せず、まずは親(信用できる大人)に相談してから決める
・ 万が一の際の助けの求め方、逃げ方

など、具体的に話し合っておくのも大切かと思います。


おわりに

連日のように「闇バイト」関連の事件が報道されているにも関わらず、その手の詐欺や強盗事件は、こちらをあざ笑うかのように続いています。

これはつまり、首謀者側が「ここまで捜査の手は及ばない」とその手口に自信を持っている、何よりの証拠です。

これからも、より手口は巧妙に、陰惨になり、広域化、低年齢化が進んでいくでしょう。

こうした「被害」に、あらゆる方向から合わないようにするために、災害に備えるのと同じレベルで防犯対策をしていく必要性があると思います。

また、情報については「電話などでは話さない」を徹底しましょう。
最近は選挙の世論調査名目であれこれ聞いてくる電話が増えているという話も聞いています。

「警察から」「役所から」「○○調査」「〇〇アンケート」と言われるものが、果たして本物であるかどうかきちんとわからないうちは、何も話さないで折り返すようにする、自分で調べた番号にかけ直して確認する、など「ワンクッション」が必要でしょう。

実際に「公的機関からの電話問い合わせ」などと言うのは、命に係わるようなレベルでない限り、日常的に来るようなものではありません。通知や問い合わせの際はほとんどが「郵送」です。

日本の治安は、日を追うごとに悪くなっています。
今まで以上に「誰も信じるなトラストノーワン」を心掛ける必要があり、ご近所や町内会など身近なレベルで防犯について話し合う機会を持つべきでしょう。

もちろん、ご家族同士での話し合いが最も重要だと思います。
特に被害に遭いやすい高齢者世帯などは、頻繁に連絡を取ったり、連携を密にしていく必要性があるかと思います。

それでなくても生きづらい世の中になって参りましたが、そんな時代だからこそ、「経験と知恵と工夫」で乗り越えていきましょう!

そして、いざと言う時の対処法についても、予備案まで含めてシミュレーションしておきましょう。



今日は柄にもなく、真面目な話題になってしまいましたが、それほどまでにショックを受けた朝の出来事でした。

予定を変えての投稿でしたが、明日からまた通常運転に戻りますので。。。

それでは、今夜はこの辺で。
おやすみなさい。
良い夢が見られますように✨✨✨



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