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『小悪魔LOVE♡』を通じてオタクとしての弱さと向き合う日

こんにちは。れんかと申します。

突然ですが、皆様は『小悪魔LOVE♡』という曲をご存知でしょうか。

ご存知なかった方、おめでとうございます。ご存じになりましたね。

はい。この時点でブラウザバックしていただいて構いません。オタクの妄言を読んでいただくよりも、虹ヶ咲のアニメや上記のアルバム等を視聴していただいた方がずっと有意義なので。

それでもお付き合いいただける方には先に謝っておきましょうか。ごめんなさい。オチ酷いです。

※CP要素あり
これについてもごめんなさい。でもこの注意書き一回は書いてみたくないですか?10年ROMってるうちにこの文化薄れてて悲しくなったのでここでやります。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会って、なに?

まず、この曲の基礎事項を押さえておきましょう。これまでグラブルの記事とクソ記事しか書いてこなかったため、ラブライブ!を知っている層にこの記事が届く自信がないので。

この曲は、ラブライブ!シリーズ作品「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(以下、ニジガク)の桜坂しずくさんの楽曲です。

初っ端からソロ曲?ニッチ過ぎない??と思ったそこの方、そう、そこなんです。ニジガクの大きな特徴として、「ソロ活動中心」が挙げられます。初代の【μ’s】、サンシャイン!!の【Aqours】、スーパースター!!の【Liella!】のように、グループ全体としての名称が無く、登場する各キャラクターがソロ活動の拠点とする【スクールアイドル同好会】を中心に物語が展開していくのです。

そして、今回紹介する『小悪魔LOVE♡』が収録されたアルバムは、"ラブソング"をテーマに構成されています。ソロ活動が中心のニジガクにおいて、アルバム内における統一感など不要。各メンバーが全く異なる角度から全く異なる球種を絶え間なく投げ入れてきます。そんな魔境に投げ入れられた一つの混沌、それこそが『小悪魔LOVE♡』なのです。

桜坂しずくのラブソングって、なに?

様々なラブソングが収録されている中で、なぜ私が『小悪魔LOVE♡』を取り上げて単一の記事にまでしているのか。

それは、"""""最高"""""だったから。

同アルバムの中で、さらには桜坂しずくさんの楽曲の中でも異彩を放つこの楽曲。しかし、歌詞を丁寧に読み解いていくと、彼女のスクールアイドルとして、舞台女優として、そして何より『あなたの理想のヒロイン』としての一貫性を感じられます。

詳しくはこの方の記事を参照していただければ。はい。それでいいです。もう追加で言うこととかないですし。えーっと、それじゃあ………


その、


あ、はい、言います


この記事の存在意義って、なに?

私が聞きたい。

この最高の曲を世間様に知っていただく、という役割は上に引用させていただいた記事が完璧に担ってくれることでしょう。

故に、ここからは私のためだけの戦い。
この曲を正面から受け止められなかった私の弱さと向き合う戦い。

始めましょう。

まず、私は百合が好きです。あっ、違います。術式開示でも癖バトルでもないです。文脈に即して言うなら、私はこの曲を高咲侑さんに向けられたものである、と解釈しました、ということ。
念の為に説明しておくと、高咲侑さんというのはニジガクメンバーが初登場したゲームにおける、プレイヤーの投影である「あなた」をアニメ化にあたりキャラクター化した存在です。

…が、「私」は「あなた」ではない、と言うより「あなた」にはなれない、というのが私のスタンスです。スクスタはやりたかったけど、この仕様で具合が悪くなって続けられなかった、ってくらいにはキツい。

こんな一定のコンテンツを触る上で致命的なスタンスを持ってしまった理由は非常に単純。

何故なら、そこに百合があるから。

百合オタクの真髄は「無我」にあります。キャラ同士の関係性には一切関与せず、世界の意思なき観測者たる、それこそが百合オタクとしての最も幸せな在り方である、そうは思いませんか?

思わないね。

………え?お前は…………?!

久しいね。だよ。


この記事の登場人物

「私」
ここまで記事を書いていた存在。
この記事では発言が左に片寄るが、思想は中道。
美容室で趣味の話を振られた際には、オタク趣味には言及しないタイプのオタク。

「僕」
未熟さ故に心の隅に追いやられていた存在。
この記事では発言が右に片寄るが、思想は中道。
美容室で趣味の話を振られた際には、ラノベ・漫画を読書、アニソン視聴を音楽鑑賞とぼかすタイプのオタク。


どういうことだよ…!お前だって私の
一部、つまりは百合オタクのはず…。
それなら分かるはずだ。自我なんて持
つから百合オタクは苦しむんだと…!

うん、僕もそう思っていたよ。だからこそ
君に主導権を明け渡したんだ。でも、ね。
今の君は少し、窮屈そうだ。

…………ッ!

図星、かな。

違うッ!キャラ×自分なんて生温い幻
想に浸かるお前が消えてくれたおかげ
で、私はより高次の百合オタクになる
ことができたんだよッ!!
…あー……まあ、その点では感謝して
いるとすら言えるかな。だから、私は
窮屈なんかじゃないよ。

へぇ。じゃあ君はどうしてこんな記事を?

簡単だよ。啓蒙のためさ。観測者が
増えれば世界の解釈は深みを増して
いく。自我なきオタクのささやかな
楽しみさ。

………ふふっ。

何が可笑しい…?

だってさ、君にもあるじゃん。自我。

は………?

いや、普通にさ。啓蒙が目的ならこんな変
な記事書かなくてもいいよね。簡単に済ま
せたいなら、上で引用してた記事をTwi…
今はXって言うんだっけ…?で共有すれば
いいし、ちゃんと紹介したいなら真面目な
形式でも書けるよね?作品や自分に対する
内向きの自我を押し殺した結果、外向きの
自我が出てきてるんじゃないの?

それは…違

違わないさ。本当にみっともないよ。
これとか。

な………、お前ッッ!!!

あーあ。これも啓蒙、ってヤツ?
違うよね。友達がみーんなキラキラ大学生
してて羨ましくなっちゃった??
自我、出しちゃった???

……………。

あーあ、黙っちゃった。ねぇ、対話形式で
そうされたら企画倒れなんだけど?
いや、僕が代弁しちゃえばいっか。

お前に何が…

分かるよ、君は僕だもの。普段は気取って
るけど、安易なバズワードだとか強い言葉
だとか、大好きだもんね。他とは違う面白
オタク君だって思われたいし、何よりさ。
バズり…

やめてくれ…。

えー、やだよ。こっからが面白いのに。

認めるよ…。認めるから…!
そうだよ!自我出しまくってるよ!
百合オタクであると同時にキャラ萌え
のオタクだよ!!
グラブルの記事がちょこっと伸びて
気持ちよくなってるよ!!
オタク語り記事が伸びてるのを見る
度に、私も…って思ってるよ!!

知ってるさ。

ああ…。お前が言う通り私はみっと
もないオタクだよ。

そうだね。

でも…もう引き返せない……。
今更方針変えたら、それこそ本当に
ダサいオタクだ……。

大丈夫だよ、別に君のスタンスとか誰も
知らないし。
いつ変えたって問題ないよ。ほら。

あー。ははっ。そうだったわ。いいん
じゃん。好きにやって。

そうさ。

この記事をこの勢いで書き上げても?

いいよ。

推しCPの散発的なアイデアを
キャラ名伏せ字にして
◻︎◻︎で△△する〇〇ってポストするのも?

もちろん。

絢瀬絵里×俺君のSSを発掘してニチャつくのも?

そんなことまで…!?最高じゃないか!

そうだよな。お前はそういうことも
したかったんだよな。
分かるさ、お前も私なんだから。

……そうだったね。

ありがとう。
全部吐き出したら楽になってきたよ。
あれ、


この胸のトキメキって、なに?

おいおい、そんなの分かってるはずだろ?

うん、何となくは…。

怖いんだ。

ああ。ーーでも。それでも。

進まなくちゃ…                        進まなくちゃ…

私は…!              僕は…!

ええい、じれったい!   ああ、じれったい!

俺は!


この記事の登場人物

「俺」
過去と現在のしがらみを断ち切った存在。
美容室で趣味の話を振られた際には、ジャンプとサンデーの作品を中心に返答するタイプのオタク。


桜坂しずくが!!

好きだッ!!!!!

「先輩」は!俺であって欲しい!!

これがッ!!「「俺」」だッッ!!!!


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